- 英語のフィラー(つなぎ言葉)を一覧でまとめて知りたい
- TOEFL・IELTSスピーキングで自然に使える英語フィラーを知りたい
- フィラー英語一覧だけでなく、避けるべきNGパターンも把握したい
この記事では、英語のフィラーをカテゴリ別に整理し、TOEFL・IELTSスピーキングで安全に使える表現と避けたいパターンを解説します。
実は、フィラーは多ければ自然に聞こえるわけではありません。むしろ少なめで機能的に使う方が、試験スピーキングではスコアを安定させやすいです。
この記事を読めば、どのフィラーを使えばよいか、何を避けるべきかがはっきりし、スピーキング中に間が空く不安を減らせるようになります。
英語フィラーとは何か

英語フィラーとは、話している途中で少し考える時間を作ったり、文と文のつながりをなめらかにしたりするための言葉です。日本語でいう「えっと」「つまり」「そうですね」に近い役割を持っています。
英語のフィラーは大きく分けて2つの機能を持っています。
| 機能 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 時間稼ぎ | 次の言葉を考える間をつなぐ | Well, Let me think |
| 構造化 | 話の流れを整理して伝える | In other words, So |
重要なのは、フィラーは「沈黙を全部埋める言葉」ではないということです。話の流れを崩さずに、次の内容へ自然につなぐための補助的な表現として使うのが本来の役割です。
たとえば、質問されて3秒ほど考える時間が欲しい場合、何も言わずに黙ってしまうと、聞き手に「答えられないのでは」という印象を与えやすくなります。一方で、Well, that's an interesting question. と一言はさむだけで、考えている間も会話が途切れた印象を避けられます。
フィラーは「間を埋めるための言葉」ではなく、「考える時間を自然に作る表現」と捉えると使いやすくなります。目的を意識して使うだけで、印象が大きく変わります。
英語のフィラーは日常会話だけでなく、TOEFL・IELTSといった試験スピーキングでも重要な役割を果たします。試験では不自然な沈黙や言い直しの多さが流暢さの評価に影響しやすいため、適切なフィラーを使えるかどうかが解答の安定感に直結します。
スピーキングの基礎から整理したい場合は初心者向けのTOEFLスピーキング対策記事が参考になります。また、スピーキングで詰まりやすい原因を分析したい場合はTOEFLスピーキングの難しさを解説した記事も役立ちます。
英語フィラー完全一覧:カテゴリ別まとめ

フィラーを効果的に覚えるには、役割ごとにカテゴリ分けして整理するのが有効です。「どんな場面で使うか」をセットで覚えておくと、実際のスピーキングで迷いにくくなります。
時間を作りたい時(Stalling)
考える時間が欲しい場面で使うフィラーです。TOEFL・IELTSのスピーキングで最も使用頻度が高いカテゴリです。
| 表現 | ニュアンス | 使いやすさ |
|---|---|---|
| Well, ... | 最も汎用的。文頭で自然に使える | ★★★ |
| Let me think. | 「少し考えさせてください」と丁寧に間を取る | ★★★ |
| That's an interesting question. | 質問への反応としてワンクッション置く | ★★☆ |
| I'd say ... | 「〜だと思います」と自分の意見を導入する | ★★★ |
| Hmm, ... | 考えていることを示す。短く使うのがポイント | ★★☆ |
情報を追加したい時(Adding)
理由や例を付け加える場面で使います。試験の解答では、1つ目のポイントの後に2つ目をつなぐ時に重宝します。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Also, ... | 最もシンプルな追加表現 |
| In addition, ... | やや丁寧。書き言葉でも使える |
| Another point is ... | 「もう1つのポイントは」と明示的につなぐ |
| On top of that, ... | 「さらに」。口語的で自然 |
| Moreover, ... | フォーマル寄り。IELTSで使いやすい |
言い換えたい時(Rephrasing)
言ったことをわかりやすく言い直す場面で使います。自分の発言が伝わりにくいと感じた時の修正手段としても有効です。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| In other words, ... | 最も一般的な言い換え表現 |
| What I mean is ... | 「言いたいのは〜」と補足する |
| To put it another way, ... | 別の角度から説明し直す |
| I mean, ... | カジュアルだが口語では自然 |
まとめたい時(Summarizing)
話の最後にポイントを整理する場面で使います。TOEFL・IELTSの解答では、結論部分で使うと構成がきれいに見えます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| So, ... | 最も使いやすい結論導入 |
| Overall, ... | 全体をまとめる時に便利 |
| In short, ... | 「要するに」と簡潔にまとめる |
| To sum up, ... | フォーマル寄り。IELTSの結論に最適 |
例を出したい時(Exemplifying)
具体例を挙げて説明する場面で使います。理由を述べた後に続けると、解答に説得力が出ます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| For example, ... | 最も一般的 |
| For instance, ... | For example と同義。やや丁寧 |
| Let's say ... | 仮定の例を出す時に便利 |
| Such as ... | 列挙する時に使える |
全部を一度に覚える必要はありません。まずは各カテゴリから1つずつ、合計4〜5個の表現を選んで使い込むのが効率的です。慣れてきたらバリエーションを増やしていきましょう。
テンプレートと組み合わせて使いたい場合はTOEFLスピーキングのテンプレート記事、IELTS向けの型を整理したい場合はIELTSスピーキングのテンプレート記事も参考になります。
TOEFL・IELTSで使いやすいフィラー

試験スピーキングでフィラーを使う際に最も大切なのは、短くて意味がはっきりしている表現を選ぶことです。ネイティブが日常会話で多用するようなカジュアルすぎる表現は、試験の場では不安定な印象を与えるリスクがあります。
TOEFL向けの安全な表現
TOEFLスピーキングは1問あたりの解答時間が45〜60秒と短いため、長いフィラーを入れる余裕はありません。以下の短い表現が使いやすいです。
- Well, I think ... — 意見を述べる導入として万能
- One reason is ... — 理由を述べる時のつなぎとして最適
- For example, ... — 具体例への橋渡しとして定番
- So, ... — 結論への移行をシンプルに示せる
IELTS向けの安全な表現
IELTSスピーキングはTOEFLより会話形式に近く、やや自然な口調が評価されやすいです。TOEFLで使える表現に加えて、以下も使えます。
- That's an interesting question. — Part 2・3で考える間を自然に作れる
- I'd say ... — 自分の意見を柔らかく導入できる
- To be honest, ... — 正直な意見として切り出す時に便利
- In my experience, ... — 経験ベースの話に自然につなげる
TOEFL・IELTSでのフォーマリティの違い
| 表現 | TOEFL | IELTS | 備考 |
|---|---|---|---|
| Well, ... | ◎ | ◎ | 両方で安全 |
| I'd say ... | ◎ | ◎ | 汎用的 |
| You know, ... | △ | △ | 多用はNG |
| Like, ... | × | × | 避けた方が無難 |
| To be honest, ... | ○ | ◎ | IELTSの方が相性がよい |
| Moreover, ... | ○ | ◎ | IELTSでは高評価につながりやすい |
試験では「ネイティブっぽさ」より「安定して伝わるか」の方が大事です。少し堅めの表現でも、毎回安定して使えるなら、それが一番スコアにつながります。迷ったら短くてシンプルな表現を選んでください。
TOEFLとIELTSの両方を受ける予定がある場合は、Well / I think / For example / So の4つをまず固めておくと、どちらの試験でも対応しやすいです。
TOEFL・IELTSの違いをもっと詳しく知りたい場合はTOEFL vs IELTSの比較記事が参考になります。IELTS対策全体を見直したい場合はIELTSスピーキングの勉強法記事もおすすめです。
避けたいフィラーとNGパターン

フィラーを使う時に最も避けたいのは、意味のない表現を無意識に繰り返してしまうパターンです。これは試験スピーキングで流暢さの評価を下げやすい原因の1つです。
避けたい3つのパターン
1. um / uh の連発
Um や Uh は英語ネイティブも使いますが、短い解答時間の中で何度も繰り返すと、準備不足や自信のなさとして受け取られやすいです。
2. like の多用
Like はカジュアルな会話では頻繁に使われますが、試験の場では幼稚な印象を与えるリスクがあります。特に文中に何度も入れると、話の構造が見えにくくなります。
3. you know の乱用
You know は相手との共感を示す表現ですが、試験官に対して使いすぎると、内容の薄さをごまかしているように聞こえることがあります。
NG例 vs 改善例
実際にどう変わるかを比較すると、印象の違いがはっきりします。
悪い例
"Um, like, I think, you know, it is, um, kind of important because, like, you know, education is, um, good." → フィラーが多すぎて内容がほとんど伝わらない。45秒の解答時間のうち、かなりの時間をフィラーに費やしてしまっている状態です。
良い例
"Well, I think education is important. One reason is that it helps people develop critical thinking skills. For example, in university courses, students learn to analyze information from different perspectives." → フィラーは "Well" と "One reason is" の2つだけ。内容が明確で、構成も整理されています。
フィラーそのものが悪いのではなく、「意味のないフィラーを無意識に連発すること」が問題です。自分がどのフィラーをどれくらい使っているか、録音して確認する習慣をつけると改善しやすくなります。
フィラーを使いすぎているかのチェックリスト
以下に当てはまる場合は、フィラーの見直しが必要です。
- 1つの解答(45〜60秒)で同じフィラーを3回以上使っている
- um / uh が文中に2回以上連続で入っている
- like や you know を無意識に入れている自覚がある
- フィラーを除くと、実質的な内容が2〜3文しかない
スピーキングの苦手ポイントを分解したい場合はTOEFLスピーキングの難しさを解説した記事、解答の構成力を高めたい場合はTOEFLスピーキングの構成記事も参考になります。
フィラーを自然に使うコツ5つ

フィラーを自然に使えるようにするには、「知っている」から「口から出る」に変える練習が必要です。以下の5つのコツを意識すると、不自然さを減らしやすくなります。
1. 文の最初だけで使う
フィラーは文頭に置くのが最も自然です。文の途中に何度も挟むと、話がぶつ切りになって聞きづらくなります。
悪い例
I think, um, education is, well, important because, you know, ...
良い例
Well, I think education is important because ...
2. 短く使う
フィラーは1〜3語程度の短い表現を選ぶのが基本です。長いフィラーは逆に不自然になりやすいです。
- ◎ "Well, ..." (1語)
- ◎ "I think ..." (2語)
- △ "That's a really interesting question and let me think about it for a moment." (長すぎ)
3. 同じ表現を連発しない
"Well" だけを毎回使うと、パターンが単調になって機械的に聞こえます。2〜3種類のフィラーをローテーションで使えると、自然さが増します。
悪い例
Well, I think ... Well, one reason is ... Well, for example ...
良い例
Well, I think ... One reason is ... For example, ...
4. 型(テンプレート)とセットで覚える
フィラー単体で覚えるよりも、「フィラー + 次に来る文型」をワンセットで覚える方が実戦で出やすいです。
| セット表現 | 使う場面 |
|---|---|
| Well, I think ... because ... | 意見を述べる |
| One reason is that ... | 理由を挙げる |
| For example, in my experience, ... | 具体例を出す |
| So, overall, I believe ... | 結論をまとめる |
5. 録音して自分のフィラーを確認する
自分がどのフィラーをどれくらい使っているかは、録音しないと気づきにくいです。スマートフォンのボイスメモで十分なので、練習のたびに録音して聞き返す習慣をつけると、改善ポイントが見えてきます。
確認する時は、以下の3点をチェックすると効果的です。
- 同じフィラーを連発していないか
- 不要な um / uh が入っていないか
- フィラーを除いても内容が伝わるか
フィラー単体で覚えるより、「Well, I think ...」のように次の文ごとセットで覚えた方が、本番で自然に出やすいです。頭の中で「Well → I think → 理由」という流れが自動化されると、考える余裕も生まれます。
AIを使った練習方法に興味がある場合はChatGPTを活用したTOEFLスピーキング練習の記事が役立ちます。テンプレートの型をさらに整理したい場合はTOEFLスピーキングのテンプレート記事も参考にしてください。
フィラーがなくても詰まらない方法

フィラーが自然に使えるようになるのは大事ですが、本当に重要なのは答えの骨組み(型)を持っていることです。型があると、フィラーに頼らなくても次に何を言えばよいかが明確になり、間が空きにくくなります。
基本の4ステップ型
TOEFL・IELTSのどちらでも使える基本的な解答の骨組みは以下の通りです。
- 意見: My opinion is ... / I think ...
- 理由: One reason is ... / This is because ...
- 具体例: For example, ... / For instance, ...
- 結論: So, ... / Overall, ...
この4ステップがあれば、各ステップの間にフィラーを入れる必要がほとんどなくなります。次に言うべきことが決まっているので、「えっと、何を話そう」と迷う時間が減るからです。
型を使った解答例
質問: Do you think students should study abroad?
I think studying abroad is a valuable experience. One reason is that students can improve their language skills by using them in daily life. For example, when I lived in another country, I had to use English for everything from shopping to attending classes. So, overall, I believe studying abroad provides opportunities that are hard to get in a classroom.この解答にはフィラーが1つも入っていませんが、型に沿って話しているため、自然な流れが生まれています。
型+フィラーの組み合わせ
型を持った上で、必要に応じてフィラーを足すのが理想的な使い方です。
Well, I think studying abroad is a valuable experience. One reason is that students can improve their language skills. For instance, when I lived in another country, I had to use English every day. So, overall, I believe it's worth trying.「型を覚えてからフィラーを足す」の順番が大切です。型がないままフィラーだけ増やしても、内容の薄さは変わりません。まずは型を固めることを優先しましょう。
構成の立て方をもっと詳しく学びたい場合はTOEFLスピーキングの構成記事が参考になります。IELTS向けの型を整理したい場合はIELTSスピーキングのテンプレート記事も役立ちます。
練習で身につける方法

フィラーは知識として知っているだけでは、本番のスピーキングで自然に出てきません。「知っている」を「使える」に変えるには、反復的な練習が必要です。
効果的な練習の3ステップ
ステップ1: 使う表現を3つに絞る
まずは自分が使いたいフィラーを3つだけ選びます。たとえば Well One reason is For example の3つで十分です。多くの表現を一度に覚えようとすると、どれも中途半端になりやすいです。
ステップ2: 録音しながら練習する
スマートフォンのボイスメモで自分のスピーキングを録音します。1回の練習は45〜60秒の解答を2〜3問程度で十分です。録音を聞き返して、選んだ3つのフィラーが自然に入っているか確認します。
ステップ3: 聞き返してチェックする
録音を聞く時は、以下のポイントを意識します。
- 選んだフィラーが文頭で使えているか
- 同じフィラーが連続していないか
- um や uh が無意識に入っていないか
- フィラーを除いても内容が成立しているか
練習スケジュールの目安
| 期間 | 目標 | 練習内容 |
|---|---|---|
| 1週目 | フィラー3つを意識して使える | 簡単な質問に45秒で答える練習 |
| 2〜3週目 | 型+フィラーをセットで使える | TOEFLやIELTSの過去問で練習 |
| 4週目〜 | 無意識に出るようになる | 録音を減らし、実戦的な練習に移行 |
フィラーを増やしすぎる練習は逆効果になりやすいです。「たくさんのフィラーを使いこなす」よりも「少数の安全な表現を毎回安定して使える」方が、スコアにつながります。
1日3表現、週に5日で十分です。大事なのは録音して聞き返すことです。自分の声を聞くのは最初は恥ずかしいかもしれませんが、これが一番効果的な改善方法です。慣れてくると、録音なしでも自分のフィラーの使い方に気づけるようになります。
AIを練習相手にする方法はChatGPTを活用したTOEFLスピーキング練習の記事で詳しく解説しています。スピーキングの勉強法を全体的に見直したい場合はIELTSスピーキングの勉強法記事も参考にしてください。
まとめ
英語のフィラーは、たくさん覚えることよりも、少数の安全な表現を自然に使えるようになることの方が大切です。
今回のポイントをまとめると、次の通りです。
- フィラーは沈黙を埋める言葉ではなく、考える時間を自然に作る補助表現
- カテゴリ別に整理すると覚えやすい(時間稼ぎ・追加・言い換え・まとめ・例示)
- TOEFL・IELTSでは短くて意味が明確な表現が安全
- um / like / you know の無意識な多用は避けた方が無難
- フィラーは型(テンプレート)とセットで覚えると実戦で出やすい
- 練習は3つの表現に絞り、録音して聞き返すのが効果的
最初の一歩としては、Well, I think ... / One reason is ... / For example, ... の3つだけを選んで、録音しながら練習してみるのがおすすめです。この3つが安定して使えるようになれば、スピーキング中の「次に何を言おう」という不安は大きく減るはずです。
AIを活用したスピーキング練習に興味がある場合は、SpeechPassでフィラーの使い方を含めた実践的な練習ができます。




