- 「TOEFLは機械相手だから楽」「IELTSは会話だから簡単」——どの噂を信じればいいのか分からない
- スコア換算表を見ても、スピーキングは結局どっちが自分に取りやすいのか判断できない
- 難易度だけでなく、形式との相性まで踏まえて受ける試験を決めたい
「どっちが難しいか」の答えは、実は人によって逆になります。時間内にまとめるのが苦手ならTOEFLが重く、対面の緊張が苦手ならIELTSが重い——同じ英語力でも、崩れる場所が違うからです。
にもかかわらず、試験選びは「機械相手だから楽そう」「会話だから話しやすそう」といった噂で決めてしまいがちです。相性を確かめないまま受ける試験を選ぶと、本来なら取りやすかったスコアを、苦手な形式で落としかねません。
この記事では、TOEFLとIELTSのスピーキングを形式・採点・必要スキル・向いている人・対策法の5観点で並べ、どこで難しさが分かれるのかを一つずつ整理します。読み終えるころには、受ける試験を噂ではなく自分の苦手タイプという判断軸で選べるようになります。TOEICとの比較やスコア換算が知りたい場合はTOEFL・TOEICスコア換算表も参考になります。
TOEFLとIELTSのスピーキング比較表


まずは全体像を一覧で把握します。細かい違いに入る前に、どこで難しさが分かれやすいかを表で見る方が整理しやすいです。
| 観点 | TOEFL iBT(2026新形式) | IELTS |
|---|---|---|
| 相手 | コンピューター(マイクに録音) | 面接官との対面対話 |
| タスク数 | 計11問(Listen and Repeat 7問 + Take an Interview 4問) | 3パート(Part1〜Part3) |
| 所要時間 | 約8分 | 約11〜14分 |
| 準備時間 | ほぼなし(聞いてすぐ繰り返す/その場で回答) | なし(その場で回答) |
| 解答時間 | Take an Interview 各約45秒 | 制限なし(Part2は1〜2分) |
| 統合タスク | なし(短文再現+即興の受け答え) | なし(話すのみ) |
| 採点方式 | 1〜6スケール(0.5刻み・最高6.0/移行期は0〜120換算も参考併記) | 0〜9のバンドスコア(0.5刻み) |
| 難しく感じやすい点 | 即応、聞いた内容の正確な再現、短時間での内容整理 | 対面の緊張、会話の広げ方 |
| 合いやすい人 | 聞いてすぐ反応するのが得意 | 対話の流れで話すのが得意 |
ポイントは、「どちらが上か」ではなく「どちらの形式が自分に合うか」で考えることです。TOEFLは時間内に答えをまとめる力が必要で、IELTSは面接官とのやり取りの中で自然に会話を続ける力が求められます。
TOEFLスピーキング採点基準を読むと、TOEFLで何が見られるかがつかみやすくなります。IELTS側のPart1の雰囲気はIELTS Speaking Part1の記事も参考になります。
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
Saki比較記事で大切なのは、勝ち負けを決めることではありません。自分がどの場面で崩れやすいかを見つけることが、試験選びの第一歩です。
形式の違いで難しさの感じ方が変わる

toefl vs ielts スピーキング の比較で最も重要なのは、内容の難しさそのものより「どう答える試験か」の違いです。形式の違いが、難しさの感じ方を大きく左右します。
TOEFLの形式と難所
2026年1月の改定後、TOEFLスピーキングはListen and Repeat(7問)とTake an Interview(4問)の計11問・約8分という構成になりました。準備時間をたっぷり取って長く話す旧形式とは違い、聞いてすぐ反応する即応力が中心になっています。
- Listen and Repeat(7問): 聞いた短文を正確に繰り返す。聞き取りの正確さと発音・明瞭さが問われます
- Take an Interview(4問・各約45秒): 経験・意見・習慣などの質問に、短い時間で自然に答える。即応力と内容を素早くまとめる力が問われます
長い準備時間がない分、反射的に英語が出てくるかがカギになります。TOEFLスピーキング対策ロードマップを読むと、この即応重視の感覚がつかみやすくなります。
IELTSの形式と難所
IELTSは3パート構成で、面接官とのやり取りの中で自然に話す力が問われます。
- Part1: 日常的な質問に短く答える(4〜5分)
- Part2: トピックカードを見て1〜2分間話す(準備1分)
- Part3: Part2に関連した抽象的な質問について議論する(4〜5分)
Part2やPart3では、ある程度まとまった量を話しながら相手の存在も意識する必要があります。IELTS Speaking Part2の記事を見ると、長めに話す感覚も分かりやすいです。
難しさが分かれるポイント
| 苦手なこと | 重く感じやすい試験 |
|---|---|
| 短時間で答えをまとめる | TOEFL |
| 聞いた内容を素早く正確に再現する | TOEFL |
| 対面の緊張、人前で話す | IELTS |
| 会話を自然に広げる | IELTS |
悪い例
TOEFLは機械相手だから簡単、IELTSは人相手だから難しい
良い例
時間制約と構造重視が合うか、対話形式と会話展開が合うかで判断する
どちらも英語力だけでなく、形式への相性が大きく影響します。英語そのものは同じくらいでも、時間制約に強い人はTOEFLの方が安定しやすく、面接で自然に話せる人はIELTSが合いやすいことがあります。
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
Saki時間に追われるのが苦手ならTOEFLが重く感じやすく、人と対面で話すのが苦手ならIELTSが重く感じやすいです。難しさの正体は、形式との相性で決まる部分が大きいです。
採点とスコアの見え方はどう違うか
スコアの見え方も、TOEFLとIELTSではかなり違います。ただし大切なのは、数字だけで単純換算しないことです。
TOEFL iBTのスコア体系
2026年の改定で、TOEFLスピーキングは1〜6スケール(0.5刻み・最高6.0)で採点される方式になりました。移行期(2026〜2028年ごろ)はスコアレポートに1〜6スケールに加えて、従来の0〜120換算とCEFRレベルも参考として併記されます。採点観点は「流暢さ」「発音」「文法・語彙」「内容の展開」「トピックとの関連性」です。
出典: ETS『TOEFL iBT Technical Manual』
聞いた内容を正確に再現できるか、質問に素早く的確に答えられるかが安定してスコアを出すカギになります。TOEFLスピーキング採点基準の記事を読むと、録音をどう見直すかまでつながります。
IELTSのバンドスコア体系
IELTSは0〜9のバンドスコアで、0.5刻みで評価されます。4つの観点(流暢さと一貫性・語彙力・文法の幅と正確さ・発音)が個別に採点され、その平均がスピーキングのバンドスコアになります。
面接形式のため、対話の自然さや広がりも評価に影響しやすい印象があります。
スコア比較の注意点
| 比較の見方 | TOEFL | IELTS |
|---|---|---|
| スコア形式 | 1〜6スケール(0.5刻み・最高6.0/移行期は0〜120換算も参考併記) | 0〜9バンド(0.5刻み) |
| 練習の見直し | 録音で再現の正確さや明瞭さを確認しやすい | 対話の自然さや展開力も重要 |
| 比較時の注意 | スケールだけで相性を判断しない | バンドだけで話しやすさを判断しない |
TOEFLで必要になる即応と再現の正確さ、IELTSで必要になる対話の自然さは、数字だけでは比較しにくい部分です。スコア全体の感覚はTOEFLスコアガイドが参考になります。TOEFLスピーキング15点・20点・25点の記事もあわせて読むと、TOEFL側で得点帯ごとに何が壁になりやすいかが見えやすくなります。
どんな人にTOEFLが向いているか

次のような人は、TOEFLのスピーキングが合いやすい可能性があります。
- 聞いてすぐ反応するのが得意、または抵抗が少ない
- コンピューター相手の方が気が楽で、自分のペースで話せる
- 聞いた短文を正確に再現することに抵抗が少ない
- 短い時間で答えをまとめる練習が苦ではない
- 質問に即興でテンポよく答える方が安心する
TOEFLでは、聞いた内容を正確に再現し、質問に素早く答える即応力がかなり重要です。じっくり準備して話すより、反射的に英語を返していく方が得意な人には合いやすいです。TOEFLスピーキングテンプレート記事も、即興で答えるときの型の作り方を整理するのに役立ちます。
TOEFLが重く感じやすいケース
逆に、次のような場合はTOEFLが重く感じやすいです。
- 即答を求められると頭が真っ白になりやすい
- じっくり準備してから話したいタイプ
- コンピューターに向かって話すのが不自然に感じる
- 聞いた内容を素早く正確に再現するのが苦手
ただし、苦手だから絶対に向かないという意味ではありません。即応と再現の正確さは、慣れるほど安定しやすい部分です。TOEFLスピーキング難易度の記事や初心者向け記事を読むと、自分がどこで詰まりやすいか整理しやすくなります。
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
SakiTOEFLが向いている人は、英語が特別うまい人というより、「聞いてすぐ反応する」ことに抵抗が少ない人です。即応のパターンに慣れれば安定しやすいのがTOEFLの特徴でもあります。
どんな人にIELTSが向いているか

次のような人は、IELTSのスピーキングが合いやすい可能性があります。
- 面接形式でも比較的落ち着いて話せる
- 会話の流れに乗る方が自然に感じる
- 少し長めに自分の考えを話す方がやりやすい
- 抽象的な質問にも対話的に答えやすい
- 人と話す方がモチベーションが上がる
IELTSは、面接官とのやり取りそのものが試験体験になるため、人と話す方が自然に力を出しやすい人には合いやすいです。Part1からPart3への流れを楽しめる人にとっては、コンピューター相手より話しやすく感じることもあります。
IELTS Speaking Part1の記事やPart3の記事を見ると、その対話性もイメージしやすいです。
IELTSが重く感じやすいケース
一方で、次のような場合はIELTSが重く感じやすいです。
- 対面の緊張が強く、人の視線があると話しにくい
- 相手の反応があると焦りやすい
- 会話を広げるより、決まった時間で答える方が楽
- Part2のように1〜2分まとまって話すのが苦手
IELTSが向いているかどうかは、英語力だけでなく「対話型の試験で自然に話せるか」にかなり左右されます。
悪い例
IELTSは会話だから楽そう
良い例
対面の緊張や会話の広げ方が自分に合うかを先に確認する
TOEFLとIELTSで対策法はどう変わるか

対策法もかなり変わります。toefl スピーキング と ielts スピーキング 対策 は、同じ「話す練習」でも重点が違います。
TOEFL対策の重点
TOEFLでは、即応・正確な再現・短時間での内容整理が重要です。具体的には以下の練習が有効です。
- 聞いた短文をその場で正確に繰り返すListen and Repeat対策
- 質問に各約45秒で自然に答えるTake an Interviewの即答練習
- 聞いた内容を素早く整理して短くまとめる練習
- 録音して再現の正確さや明瞭さを振り返る
TOEFLスピーキングテンプレート記事や対策ロードマップがそのまま使いやすいです。
IELTS対策の重点
IELTSでは、自然な会話展開・質問への広げ方・対面的な受け答えの安定感が重要です。
- Part1では短く的確に答える練習
- Part2では1〜2分間まとまって話す練習
- Part3では抽象的な質問に対話的に応じる練習
- 人を相手にした模擬面接(オンライン英会話も有効)
IELTS Speaking Part2の記事は、長めに話す練習に役立ちます。
対策の違いまとめ
| 観点 | TOEFL対策 | IELTS対策 |
|---|---|---|
| 重点 | 即応、正確な再現、内容整理 | 会話展開、自然さ、受け答え |
| 練習の中心 | 録音、短文再現、即答トレーニング | 対話練習、長め回答、即応 |
| 効果的な練習法 | 一人で録音→振り返り | 人を相手にした模擬面接 |
| 崩れやすい点 | 即答での詰まり、再現の不正確さ | 緊張、話の広げ方不足 |
悪い例
どちらもスピーキングだから同じ練習でよい
良い例
試験形式に合わせて練習の比重を変える
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
SakiTOEFLは「短時間で組み立てる力」、IELTSは「相手に合わせて広げる力」が出やすい試験です。同じスピーキングでも対策法が変わるのは自然なことです。
こんな比較のしかたは危険、よくある失敗6つ

TOEFLとIELTSを比較するとき、次の失敗はかなり起こりやすいです。
- どっちが簡単かだけで決める -- 簡単さは人によって変わるため、この問い自体があまり意味を持ちません
- スコア換算だけで考える -- TOEFLの点数とIELTSのバンドは単純比較できません。求められるスキルが違います
- 自分の苦手を見ない -- 試験の難易度より、自分がどこで崩れやすいかを把握する方が重要です
- 試験形式との相性を無視する -- 英語力が同じでも、形式との相性でスコアが大きく変わることがあります
- 対策資源の差を見ない -- 日本ではTOEFL向け教材の方が充実しているため、学習環境も判断材料になります
- 口コミだけで判断する -- 「IELTSの方が簡単」という声は、対面に強い人の感想かもしれません
特に危ないのは、「周りがIELTSの方が簡単と言っていたから」「TOEFLは機械相手だから楽そうだから」といった印象だけで決めることです。面接が苦手な人にとってはIELTSの方が重いですし、時間制約が苦手な人にとってはTOEFLが重く感じやすいです。
TOEFLスピーキング難易度の記事に戻ると、自分がどんな種類の難しさで詰まりやすいかを言語化しやすくなります。
悪い例
周りにとって簡単な試験を自分も簡単だと思い込む
良い例
自分の苦手タイプを先に整理してから、形式との相性で判断する
結局どちらを選ぶべきか

最終的には、次の3つで考えるのが現実的です。
| 判断基準 | 確認すること |
|---|---|
| 目的 | 進学先・移住先がどちらのスコアを求めているか |
| 苦手との相性 | 時間制約が苦手か、対面会話が苦手か |
| 対策環境 | 使える教材・練習相手・模擬試験があるか |
もし「短時間の構成」と「コンピューター形式」に抵抗が少ないならTOEFLが合いやすく、対面的なやり取りで自然に話す方が得意ならIELTSが合いやすいです。
ただし、これはあくまで傾向です。最終的には、実際にサンプル問題を解いて自分がどちらで崩れやすいかを確認する方が確実です。両方のサンプル問題を1〜2問ずつ試すだけでも、自分との相性はかなり見えてきます。
TOEFL側で迷っているなら、TOEFLスピーキング対策記事や初心者向け記事に進むと、そのまま学習設計へつなげやすいです。
よくある質問(FAQ)
Q. TOEFLとIELTSのスピーキングは、どちらが難しいですか?
一概には言えず、自分との相性で決まります。同じ英語力でも、時間内に答えをまとめるのが苦手ならTOEFLが重く、対面の緊張や会話の広げ方が苦手ならIELTSが重く感じます。「どちらが簡単か」だけで選ぶと、本来取りやすかったほうを逃しかねません。
Q. TOEFLは機械相手、IELTSは対面という理解で合っていますか?
合っています。TOEFLはコンピューターに向かってマイクに録音する形式で、IELTSは面接官との対面対話です。コンピューター相手のほうが自分のペースで話せる人はTOEFL、人と話すほうが力を出せる人はIELTSが合いやすい傾向があります。
Q. 所要時間や問題数はどう違いますか?
TOEFLは約8分で計11問(Listen and Repeat 7問+Take an Interview 4問)、IELTSは約11〜14分で3パート(Part1〜Part3)構成です。TOEFLは準備時間がほぼなく即応が中心、IELTSはPart2で1〜2分まとまって話す場面があります。
Q. TOEFLとIELTSのスコアは単純に換算できますか?
単純換算はできません。TOEFLは1〜6スケール(0.5刻み)、IELTSは0〜9のバンドスコア(0.5刻み)で、求められるスキルも違います。数字を見比べるより、それぞれで必要になる即応・再現の正確さ(TOEFL)と対話の自然さ(IELTS)の違いで考えるほうが実用的です。
Q. 結局どちらを選べばいいですか?
「目的(進学先や移住先がどちらのスコアを求めるか)」「苦手との相性(時間制約が苦手か、対面が苦手か)」「対策環境(使える教材や練習相手があるか)」の3点で判断するのが現実的です。迷ったら両方のサンプル問題を1〜2問ずつ試すと、自分がどちらで崩れやすいかが見えてきます。
まとめ
toefl vs ielts スピーキング の難しさは、試験そのものの上下というより、自分の苦手と形式の相性で決まる部分が大きいです。
- 時間制約と構造化が得意ならTOEFLが合いやすい
- 対面会話と自然な展開が得意ならIELTSが合いやすい
- 迷ったら両方のサンプル問題を試して、崩れやすさを確認する
最初の一歩としては、「時間に追われるのが苦手か」「対面で話すのが苦手か」を先に整理し、その感覚に近い方を選ぶのが現実的です。
TOEFL側で対策を進めたい場合は、TOEFLスピーキング対策ロードマップへ進むとそのまま学習計画が立てやすくなります。AIを活用したスピーキング練習に興味があれば、SpeechPassで実際の試験形式に近い練習も試してみてください。




