- TOEFLスピーキングで15点から上がらず、何を直せばいいか分からない
- 20点の壁をどうすれば超えられるか知りたい
- 25点を安定して取るには何を変えるべきか整理したい
この記事では、TOEFLスピーキングの15点・20点・25点の壁を採点基準と結びつけながら整理し、それぞれの得点帯で何を優先すべきかを解説します。
実は、点数の壁は才能差より、今の得点帯と改善ポイントがずれていることで生まれやすいです。15点帯の人が25点帯向けの練習をしても、構造が崩れたままでは伸びにくいのと同じです。
- TOEFLスピーキングの壁は15点・20点・25点で原因が異なる。15点帯は「伝わる構造」、20点帯は「説明の深さ」、25点帯は「自然さと安定感」が改善の核になる
- 採点基準(Delivery・Language Use・Topic Development)のどこで落としているかを特定し、得点帯に合った練習を選ぶのが最短ルート
- 録音によるセルフチェックと、1つの弱点への集中修正が、次の5点を取るカギになる
最後まで読むと、今の点数帯で何を優先して直すべきかが見えやすくなり、次の5点を取りにいく具体的な戦略を立てられます。

TOEFLスピーキングの点数は何で決まるのか

TOEFLスピーキングの点数は、語数や難単語の多さだけでは決まりません。評価は大きくDelivery・Language Use・Topic Developmentの3観点で行われ、タスクごとの総合評価からスコアが算出されます。
| 観点 | 主に見られること | 低評価になりやすい例 |
|---|---|---|
| Delivery | 聞き取りやすさ、話の流れ、安定感 | 長い沈黙、頻繁な言い直し、不自然な間 |
| Language Use | 語彙・文法の正確さ、表現の幅 | 同じ表現の繰り返し、文法の崩れ |
| Topic Development | 問いへの答え方、理由づけ、展開 | 結論が不明確、理由が浅い、内容不足 |
たとえば、語彙がシンプルでも、問いに直接答え、理由と具体例があり、Deliveryが安定していれば評価されやすくなります。逆に、難しい語彙を使っていても、問いからずれたり途中で止まりすぎたりすると点数は伸びにくいです。
得点帯ごとの壁を考えるときも、この3観点で「どこを落としているか」を見る方が整理しやすいです。
- 15点帯: Topic DevelopmentとDeliveryの不安定さが目立ちやすい
- 20点帯: 内容の深さとLanguage Useの薄さが課題になりやすい
- 25点帯: 安定感と自然さで差がつきやすい
「もっと難しい英語を使わなきゃ」と思いがちですが、まず採点基準のどこで落としているかを見た方が遠回りになりにくいです。観点を分けて考えるのが第一歩です。
採点基準の全体像は採点基準の記事、スコア表示の見方はTOEFLスコアガイドも参考になります。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得
15点の壁――まず直すべきは「伝わる構造」

TOEFLスピーキング15点帯で多いのは、英語力そのものより「答えの形が崩れている」ことです。話し出しが遅い、結論が曖昧、理由が足りない、途中で止まる、といった形でTopic DevelopmentとDeliveryが不安定になりやすいです。
15点帯で見られやすい状態
- 質問には関係あることを言っているが、結論が見えにくい
- 理由や具体例が足りず、内容が短く終わる
- 話し始めるまでに時間を使いすぎる
- Deliveryが崩れて、聞き取りにくくなる箇所が多い
悪い例
質問に関係はあるが、何を伝えたいのかが最後まで見えない。理由も「because it is good」の一言で終わる
良い例
最初に結論を1文で出し、そのあと理由を1つ、最後に具体例を1つ入れる。合計3〜4文でまとまる
15点から20点へ行くための優先順位
15点から20点へ行くときは、難しい英語よりまず「伝わる順番」を固める方が効きます。特に、結論を最初に出すだけでもTopic Developmentの見え方がかなり変わります。
| 優先度 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 結論を最初に言う型を固める | Topic Developmentの評価が安定する |
| 2 | 理由を1つ、具体例を1つ入れる | 内容の欠落を防げる |
| 3 | 沈黙を減らす練習をする | Deliveryの崩れを防げる |
| 4 | 録音して型どおり話せているか確認 | 感覚と実際のズレに気づける |
15点帯では「自然さ」だけを追わない方が安全です。まだ構造が安定していない段階で自然な雑談のような話し方を目指すと、内容が散らばりやすくなります。シンプルでも伝わる構造を優先した方が点数に結びつきやすいです。
15点帯では、英語を立派にするより「型を崩さない」方が点数に直結しやすいです。最初の1文を安定させるだけでも変わりますよ。
構造づくりにはテンプレート記事、内容が思いつかないときはブレインストーミング記事が役立ちます。
20点の壁――テンプレだけでは伸びにくくなる理由
TOEFLスピーキング20点帯では、最低限の構造はすでにできていることが多いです。ただ、ここから先はテンプレートをなぞるだけでは伸びにくくなります。採点者には「答えてはいるが、深さが足りない」と見えやすくなるからです。
20点帯でありがちな状態
- 理由が浅く、説明が1〜2文で終わる
- 具体例が抽象的で印象に残りにくい
- 同じ表現や接続詞(because、and then)の繰り返しが多い
- 問いには答えているが、内容に広がりがない
この帯では、Deliveryが大きく崩れていないぶん、Topic DevelopmentとLanguage Useの薄さが目立ちやすくなります。「ちゃんと答えている」だけでは足りず、「少し具体的に、少し深く答えている」状態へ移る必要があります。
20点帯の改善方向
| 20点帯で止まりやすい原因 | 改善の方向 | 具体的なアクション |
|---|---|---|
| 理由が1文で終わる | 理由を説明文に広げる | 「なぜそう言えるのか」を1文追加する |
| 具体例が一般論だけ | 自分の経験や場面を足す | 「たとえば自分の場合〜」を入れる |
| 表現が単調 | 言い換えを入れる | importantの代わりにessentialやcrucialを使う |
| テンプレ依存が強い | 問いに合わせて中身を変える | テンプレの「枠」は残し、中身を毎回変える |
ここで大事なのは、テンプレを捨てることではありません。テンプレは引き続き有効ですが、それだけでは差がつきにくくなるだけです。土台は残しつつ、説明の厚みを増やす段階だと考えると整理しやすいです。
悪い例
テンプレの型どおりに「理由1つ+具体例1つ」で毎回同じパターン
良い例
テンプレの型を使いつつ、理由の説明を1文足し、具体例に自分の場面を混ぜる
学習全体の整理はTOEFL対策記事、Task別の構成感覚はTask記事も補助になります。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得
25点の壁――自然さと安定感で差がつく
TOEFLスピーキング25点帯では、内容の大枠は足りていることが多いです。ここで差になるのは、自然なつながり、Deliveryの安定感、説明の精度です。答えがあるかどうかより、「どれだけ安定して伝わるか」が大きくなります。
25点帯で伸び悩む人の特徴
- 内容はあるが、少し詰まりやすい
- 文法や語彙の細かな崩れが積み重なる
- つながり表現が不自然で、やや機械的に聞こえる
- 同じ品質で毎回出せず、回によって波がある
25点からさらに上を狙う段階では、派手な表現を増やすより「崩れない話し方」を作る方が強いです。録音を聞いたときに、内容不足より不自然な間や言い直しの多さが目立つなら、もう構造の問題ではなく安定感の問題です。
自然さを具体項目に分解する
「自然に聞こえるか」は抽象的なので、以下の項目に分けて見る方が改善しやすいです。
| チェック項目 | 改善のヒント |
|---|---|
| 文と文のつながりがスムーズか | for example、as a resultなどのつなぎ表現を自然に使う |
| 不要な間やフィラーが増えすぎていないか | 録音を聞いて、フィラーが3秒以上続く箇所を特定する |
| 語彙・文法の崩れが一貫性を壊していないか | 同じ録音を3回聞き、崩れるパターンをメモする |
| 毎回同じ品質で出せているか | 3日連続で同じ問題を録音し、品質のばらつきを確認する |
25点帯では、安定して80点の答えを出せる人の方が、たまに95点を出す人より上に行きやすいです。波を減らすことが一番の近道です。
評価軸の見え方はTOEFL対策記事や採点基準記事で整理できます。新形式との接続を確認したい場合はTOEFLスピーキング2026記事も参考になります。
得点別にやるべき勉強法を6項目で比較する

得点帯ごとに重点は変わります。同じ勉強法を続けるより、「今の点数帯では何を優先するか」を明確にした方が効率的です。
得点帯別 勉強法比較表
| 項目 | 15点帯 | 20点帯 | 25点帯 |
|---|---|---|---|
| 構造 | 最優先。結論→理由→具体例の型を固定 | 必要。型は維持しつつ中身を変える | 維持。崩れないか毎回チェック |
| 理由づけ | 基本1つでよい | 2つに広げるか、1つを深掘りする | 深さと自然さを両立させる |
| 具体例 | まず1つ入れる | 抽象論から具体場面に変える | 精度を上げ、説得力を高める |
| 語彙 | シンプルでよい。無理に難語を使わない | 言い換えを1〜2個増やす | 不自然さを減らし、精度を上げる |
| Delivery | 止まりすぎないことが最優先 | つながりを強化。フィラーを減らす | 安定感を高める。波を小さくする |
| 見直し方法 | 録音必須。型どおりか確認 | フィードバックを受けて改善 | 細部の微修正を重視 |
使い方のポイント
この表で大切なのは、「上の帯の勉強を先取りしすぎないこと」です。15点帯の人が25点帯向けの自然さだけ追っても、構造が崩れたままなら伸びにくいです。逆に、25点帯の人がいつまでも構造だけ確認していても、細かな改善が不足します。
教材・ツール別の活用法
| 教材・ツール | 15点帯での使い方 | 20点帯での使い方 | 25点帯での使い方 |
|---|---|---|---|
| ETS公式問題集 | 型の練習に使う。1問につき3回録音 | 理由の深さを意識して解く | 安定感を測るベンチマークとして使う |
| スマホ録音アプリ | 毎回の録音に必須 | 録音を聞き返して改善点を特定 | 3日分の録音を比較して波を確認 |
| オンライン英会話 | 型どおり話す練習相手として | フィードバックをもらう場として | 自然さのチェックに活用 |
| AI添削ツール | 構造が崩れていないか確認 | 語彙の言い換え提案を参考にする | 細かな文法・表現の精度チェック |
勉強の土台はTOEFL対策記事、型はテンプレート記事、発想出しはブレインストーミング記事とつながります。
伸び悩む人がやりがちな失敗7つ
スコアが停滞する人には、共通する失敗パターンがあります。自分に当てはまるものがないか確認してみてください。
| # | 失敗パターン | なぜ伸びにくいか | 対策 |
|---|---|---|---|
| 1 | 難語ばかり増やそうとする | 語彙の難しさより構造と内容が評価される | シンプルな語彙で構造を安定させる |
| 2 | テンプレートを丸暗記する | 暗唱感が出てDeliveryの評価が下がる | 型は覚えつつ中身は毎回変える |
| 3 | 録音しない | 自分の弱点に気づけない | 毎回録音して1回は聞き返す |
| 4 | Deliveryを軽視する | 内容が良くても聞き取りにくいと評価されにくい | 週1回はDeliveryだけに集中して練習 |
| 5 | 理由が浅いまま練習を回す | 数をこなしても質が上がらない | 1問をじっくり深掘りする練習を混ぜる |
| 6 | フィードバックなしで続ける | 改善方向が合っているか判断できない | 月1回でも第三者の意見をもらう |
| 7 | 今の点数帯と合わない練習をする | 努力が点数に反映されにくい | 上の比較表で自分の帯を確認する |
この中でも特に大きいのは、「自分の弱点より、なんとなく高度そうな勉強を優先すること」です。15点帯で自然さだけを追う、20点帯でテンプレを増やし続ける、25点帯で難語ばかり追加する、といったズレはかなり起こりやすいです。
悪い例
毎日新しい問題を解くだけで、録音の聞き返しやフィードバックをしない
良い例
1問を録音→聞き返し→改善→再録音のサイクルで回す。新しい問題は週2〜3問に絞る
また、録音しないまま練習を続けると、自分がどこで落としているかを判断しにくくなります。特にDeliveryは感覚と録音がずれやすい部分です。採点者の耳にどう聞こえるかを確認しないと、改善ポイントも曖昧なままになりやすいです。
構造や採点の見方はTOEFL対策記事、基準の理解は採点基準記事、Task別の感覚はTask記事も参考になります。
次の5点を取りにいく1週間メニュー
最後に、得点帯ごとに少しずつテーマを変えながら使える1週間メニューを紹介します。毎日大量にやるより、焦点を絞って回す方が変化が見えやすくなります。
基本メニュー
| 曜日 | やること | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 月 | 1問録音して現状確認。Delivery・構造・内容のどこが弱いか1つ特定する | 20分 |
| 火 | 月曜の弱点を意識して同じ問題を再録音する | 20分 |
| 水 | 理由を1つ増やす、または深掘りする練習 | 25分 |
| 木 | Deliveryだけに集中して再録音。つながりと間を意識する | 20分 |
| 金 | 録音を聞き返し、改善点を反映して録音する | 25分 |
| 土 | 別の問題で同じ改善点を転用する | 25分 |
| 日 | 1週間の録音を比較して、弱点を1つだけ整理する | 15分 |
得点帯別の主テーマ
このメニューは、得点帯ごとに主テーマを変えると使いやすいです。
| 得点帯 | 主テーマ | 意識するポイント |
|---|---|---|
| 15点帯 | 構造の安定 | 結論→理由→具体例の型が毎回出せているか |
| 20点帯 | 理由の深さ | 理由の説明が1文で終わっていないか |
| 25点帯 | 安定感の向上 | 3日分の録音で品質にばらつきがないか |
重要なのは、毎日テーマを変えすぎないことです。得点帯の壁を超えるときは、1つの弱点を集中的に修正した方が、ぼんやり全部やるより結果が出やすいです。
1週間で全部を直そうとしなくて大丈夫です。「今週はこれだけ直す」と決めて、それだけに集中する方が確実に変わります。
学習全体の地図はTOEFL対策記事、スコア確認や報告書の見方はTOEFLスコアガイドも補助になります。
まとめ
TOEFLスピーキングの15点・20点・25点の壁は、それぞれ原因が違います。同じ勉強を続けるだけでは突破しにくく、得点帯ごとに改善ポイントを変える必要があります。
- 15点帯ではまず伝わる構造を作る。結論→理由→具体例の型を固定する
- 20点帯では理由や具体性の浅さを直す。テンプレの枠は残しつつ中身を厚くする
- 25点帯では自然さと安定感が差になる。波を減らすことが最優先
- 点数の壁は採点基準(Delivery・Language Use・Topic Development)と結びつけると見えやすい
- 次の5点を狙うなら、今の点数帯に合った練習を選ぶ方が効率的
最初の一歩としては、自分の録音を1つ聞いて、Delivery・Language Use・Topic Developmentのどこで落としているかを1つだけ特定するのが確実です。そこさえ分かれば、この記事の得点帯別戦略から優先順位を決められます。
AIを活用したスピーキング練習で弱点を効率的に特定したい場合は、SpeechPassで録音フィードバックを試してみるのも一つの方法です。





