- 新形式のTOEFLライティングで、そのまま使えるテンプレートが欲しい
- Write an EmailとAcademic Discussionの「型」を場面別にまとめて知りたい
- 旧Integratedのテンプレや丸暗記が減点にならないか不安
結論から言うと、テンプレートが効くのはWrite an EmailとWrite for an Academic Discussionの2タスクです。Build a Sentenceは語句の並べ替えなので型は要りません。旧Integrated Writingの要約テンプレはもう使えません。
- テンプレートが活きるのはWrite an EmailとWrite for an Academic Discussionの2タスク。Build a Sentenceは並べ替え式で型は不要
- 旧Integrated Writing(読む+聞く+要約)は廃止され、その要約テンプレはもう出ない
- 型は「骨組み」。あいさつや論の流れは型で固定し、理由・具体例は自分の言葉で埋めるのが正しい使い方
- 丸暗記した定型文の貼り付けはAI採点に検知されやすく、「表現の多様性」で減点される。型は本文の地図として使う
この記事は、コピペして使える穴埋めテンプレに集中したガイドです。各タスクの考え方や満点に近い解答例、採点ルーブリックの深掘りは別記事に送り、ここではそのまま埋めて書き出せる型だけを並べます。
TOEFLライティングでテンプレが効くのはどのタスク?

2026年の新形式ライティングは3タスク構成です。テンプレートが役立つのは、文章をまとまった分量で書くWrite an EmailとWrite for an Academic Discussionだけです。残りのBuild a Sentenceは語句を並べ替えるタスクなので、型を用意する意味がありません。
| タスク | 解答時間の目安 | テンプレートの要否 |
|---|---|---|
| Build a Sentence(約10問) | 約7分 | 不要(語句の並べ替え) |
| Write an Email | 約7分 | 効く(構成を型で安定させる) |
| Write for an Academic Discussion | 約10分 | 効く(論の流れを型で固定する) |
新形式の全体像をまだ整理していない場合は、先に形式の全体ガイドに目を通すと、この記事の型の位置づけがはっきりします。
Build a Sentence は型不要
Build a Sentenceは、バラバラの語・語句を正しい順に並べ替えて1文を作るタスクです。約10問あり、並べ替えの正誤で機械的に採点されます。書く文章ではないため、定型文や構成テンプレを暗記しても出番がありません。
ここで役立つのは、テンプレではなく文の骨組みの感覚です。主語+動詞+目的語、疑問文の語順、間接疑問の語順などを正確に組めれば確実に取れます。語順を覚える対象であって、貼り付ける型ではない、と整理しておきましょう。
旧Integrated・Independentのテンプレはもう出ない
「Integrated Writingの要約テンプレ(The lecture casts doubt on the reading…)」を探している人は注意してください。2026年1月の改定でIntegrated Writingは廃止されました。読んで聞いて要約するタスク自体が無くなったので、その定型文を覚える必要はありません。
旧Independentの長文エッセイ型も、そのままでは合いません。新形式のEmailやAcademic Discussionは100語前後の短い実用文・投稿です。300語のエッセイ構成は、短い分量に凝縮し直して使うのが前提になります。
Write an Email のテンプレート
Write an Emailは、場面設定(シナリオ)が文章と図で示され、特定の目的のためにメールを書くタスクです。解答時間は約7分。おすすめを伝える、招待する、問題の解決策を提案する、といった目的が指定されます。まずは構成の骨組みを型で固定すると、要件の抜けを防げます。
基本構成 ― 宛名→用件→背景→依頼/提案→締め
メールはこの5ブロックで組み立てると安定します。最初に用件を言い、背景で補い、依頼や提案で要件を満たし、丁寧に締める流れです。次のスケルトンの空欄を埋めるだけで、形になります。
Dear [相手(Professor / 担当者名)],
I am writing to [メールの目的(ask about… / suggest…)].
[背景・状況を1〜2文で説明].
[具体的な依頼・提案を1文で].
Thank you for your [help / time].
Best regards, [自分の名前]
場面別の穴埋め
指定される目的は毎回違います。よく出る4場面の言い回しを用意しておくと、本番で迷いません。用件部分にそのまま差し込んで使ってください。
依頼する(何かをお願いする)場合の型です。
I would like to ask if [お願いしたいこと].
The reason is that [理由].
Would it be possible to [具体的なお願い]?
情報提供・おすすめを伝える場合の型です。
I think [おすすめする対象] would be a good choice.
It is [長所1] and also [長所2].
For example, [具体例].
問題の解決策を提案する場合の型です。
I noticed that [問題点].
To solve this, I suggest [解決策].
This way, [期待できる効果].
最後をまとめる締めの型です。確認したい点を1つ添えると、用件が漏れません。
Please let me know [確認したいこと].
I look forward to your reply.
Thank you again for your help.
Emailで点を落とす一番の原因は、指定された要件の取りこぼしです。型を埋める前に、設問の指示(例:好きな点を伝える・問題を説明する・状況を尋ねる)を箇条書きで全部書き出し、1つずつ型に流し込むと安全です。
Write for an Academic Discussion のテンプレート
Write for an Academic Discussionは、オンライン授業の議論フォーラムに意見を投稿するタスクです。教授が話題を出し、他の学生が短い投稿で立場を示します。受験者は自分の立場を理由と具体例で裏づけて投稿します。効果的な回答は100語以上、解答時間は約10分が目安です。

投稿の基本構成 ― 立場→理由+具体例→他学生への言及→まとめ
「エッセイ」ではなく「議論への投稿」である点がポイントです。自分の立場を先に出し、理由と具体例で支え、他の学生に一言触れて、最後に短くまとめます。他の学生への言及があると、議論にかみ合った自然な投稿になります。
In my opinion, [自分の立場(A is better / I agree that…)].
I feel this way mainly because [理由].
For example, [自分の経験・具体例].
While [他の学生の名前] makes a good point about [相手の論点], I still think [自分の立場] because [補強理由].
That is why [結論を一言].
パート別の穴埋め
ブロックごとに言い回しを持っておくと、本番で組み立てが速くなります。まず書き出し(立場を明示)の型です。
Personally, I believe that [自分の立場].
I think this is an important point in this discussion.
理由+具体例の型です。具体例は身近な経験で十分です。
The main reason is that [理由].
For instance, [身近な具体例や経験].
This shows that [理由と立場のつながり].
他の学生に賛否で言及する型です。賛成にも反論にも使えます。
I understand why [学生名] thinks [相手の意見].
However, in my experience, [自分の反論や補足].
最後を締める結論の型です。立場をもう一度だけ短く繰り返します。
For these reasons, I think [自分の立場をもう一度].
Overall, [議論への一言].
このタスクの考え方・満点に近い解答例・公式ルーブリックの読み方は、専用記事で深掘りしています。
型の各ブロックは採点基準のどこを満たすためか
型は「なんとなく」置くのではなく、ETS公式ルーブリックの評価軸を1つずつ埋めるための器として使うと効きます。
ETS公式のAcademic Discussion採点ルーブリックは、最上位を「関連性が高く十分に展開された説明・例・詳細」「多様な構文と的確でidiomaticな語選び」「ほぼ誤りがない」と定義しています。Write an Emailの公式スコアリングガイドは、これに加えて社会的慣習(Social Conventions)=丁寧さ・レジスター・依頼や謝罪の作法という、Email固有の評価軸を持ちます。
各ブロックがどの評価軸に効くかを対応させると、型を埋める手が「採点者が見る観点」に直結します。まずEmail(宛名→用件→背景→依頼/提案→締め)です。
| ブロック | 主に効く評価軸 | 押さえどころ |
|---|---|---|
| Dear 〜/あいさつ・締め | 社会的慣習(丁寧さ・レジスター) | 相手に合った書き出しと結び。ETSの自動採点は助動詞やhedge語で丁寧さを測る |
| 用件(I am writing to…) | 内容(目的の達成) | 何のメールかを最初の1文で明示し、指定された目的を外さない |
| 背景 | 内容(展開・cohesion) | 状況を1〜2文で補い、用件を読み手に納得させる |
| 依頼/提案(Could/Would…) | 社会的慣習+語彙・構文の幅 | 依頼はcould/wouldで和らげる。命令形の直球は避ける |
| 締め(Thank you…) | 社会的慣習+正確さ | 定型の結びで礼を残し、最後に誤字を1回だけ見直す |
続いてWrite for an Academic Discussion(立場→理由+具体例→他学生への言及→まとめ)です。
| ブロック | 主に効く評価軸 | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 立場 | 内容(関連性) | 最初の1文で立場を1つに決め、議論の問いに正面から答える |
| 理由+具体例 | 内容(展開=十分に展開されているか) | 理由を1つに絞り、具体例で最後まで掘る。ここが3と5を分ける |
| 他学生への言及 | 内容(議論への貢献) | 他者に触れつつ自分の新しい視点を出す。刷り込み文の借用はスコア1の特徴 |
| まとめ | 構文・語彙の幅+正確さ | 立場を一言で締め、言い換えの引き出しで単調さを消す |
時間の使い方も型に含めると安定します。Emailは約7分、Academic Discussionは約10分。いきなり書き出さず、はじめの数分で立場と理由の骨組みを決めてから型に流し込むと、途中で論が崩れません。
テンプレ丸暗記の罠と正しい使い方
テンプレートには大きな落とし穴があります。覚えた定型文をそのまま貼り付ける使い方です。EmailとAcademic Discussionは、ETS独自のAI採点エンジンと人間レーターの二重採点を受けます。
ETS Technical Manualによれば、Writingの自動採点エンジンは設問との類似度(借用の検知)・文の多様性や語の頻度・丁寧さ指標(助動詞やhedge語の数)・文法や表記の誤りといった特徴を、人間採点者のスコアと対応づけて評価します。つまり文脈に合わない定型表現の連発は、設問類似度が上がり文の多様性が下がる方向に働くため、不利になりやすいということです。
悪い例
覚えた型を文脈を無視してそのまま貼り付ける。定型表現が検知され『表現の多様性』で減点される。型そのものには配点がない
良い例
型は骨組みだけ借り、理由・具体例は自分の言葉で書く。分量と構成が安定し、評価される中身で加点される
要点は、型に配点は無いということです。点が付くのは、目的の達成、明確な展開、幅のある正確な語彙・文法といった「測られている中身」です。型は空欄を埋めて中身を運ぶための器として使い、同じ言い回しの繰り返しは避けましょう。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格
各タスクの0〜5ルーブリックと、自己添削に使える観点は採点基準の記事で詳しく整理しています。型をどこまで使うか迷ったら、こちらで「何が見られているか」を確認してください。
テンプレを「自分のもの」にする練習法
テンプレは、覚えるだけでは中身が薄いまま貼り付けてしまいます。空欄に入れる理由・具体例を自分の言葉でストックする段階まで進めて、はじめて武器になります。次の2つの習慣が効きます。
1つ目は、書いた英文をAIに添削させて、表現の単調さや誤りをその場で直すことです。次のプロンプトをそのまま使えます。
次のメール(または議論への投稿)を採点者の視点で添削してください。
①目的・立場が伝わっているか、②理由と具体例が十分か、③同じ表現の繰り返しがないか、④文法・語彙・表記の誤り、の4点を指摘し、より自然な言い換えも示してください。
英文:[ここに自分の英文]
2つ目は、書き始める前に3〜5分のプランニングを習慣にすることです。いきなりタイプせず、立場と理由を1〜2行でメモしてから型に流し込むと、本文が途中で崩れにくくなります。
型を自分の言葉で埋めるには、結局のところ語彙の積み上げが土台になります。言いたいことを言い換える引き出しが増えるほど、同じ表現の繰り返しを避けられます。
Email・Academic Discussionそれぞれの満点に近い解答例は、別記事のTOEFLライティングの満点解答例で1文ずつ分解して解説しています。
よくある質問(FAQ)
テンプレートの使い回しは減点になりますか?回答例を見る回答例を閉じる
型の骨組みを使うこと自体は減点ではありません。問題になるのは、覚えた定型文を文脈に合わせず丸ごと貼り付け、同じ言い回しを繰り返す使い方です。AIエンジンは語彙・文の多様さを見るため、定型表現の連発は「表現の多様性」の評価を下げます。型は空欄を自分の言葉で埋める前提で使ってください。
Integrated Writingのテンプレートはもう使えませんか?回答例を見る回答例を閉じる
使えません。2026年1月21日の改定でIntegrated Writing(読む+聞く+要約)は廃止されました。要約用の定型文(The lecture contradicts the reading… など)を覚える必要はありません。現行はBuild a Sentence・Write an Email・Write for an Academic Discussionの3タスクです。
Build a Sentence にもテンプレートは要りますか?回答例を見る回答例を閉じる
要りません。Build a Sentenceは語・語句を正しい順に並べ替えるタスクで、書く文章ではないからです。役立つのは定型文ではなく、語順・時制・前置詞といった文の骨組みを正確に組む基礎力です。テンプレ暗記より、並べ替え演習で基礎文法を固めるのが近道です。
Academic Discussion は何語くらい書けばよいですか?回答例を見る回答例を閉じる
ETSは「効果的な回答は通常100語以上」と案内しています。解答時間は約10分です。ただし語数を増やすこと自体が目的ではありません。議論にかみ合った立場・理由・具体例を示すことが評価につながるので、型で構成を整えつつ中身を充実させましょう。
まとめ
TOEFLライティングのテンプレートは、Write an EmailとWrite for an Academic Discussionの2タスクで効きます。Build a Sentenceは並べ替え式で型は不要、旧Integratedの要約テンプレはもう出ません。
この記事の要点は次の通りです。
- Emailは「宛名→用件→背景→依頼/提案→締め」、Academic Discussionは「立場→理由+具体例→他学生への言及→まとめ」の型で組む
- 型に配点は無い。点が付くのは目的達成・明確な展開・幅のある正確な語彙文法という「中身」
- 丸暗記の貼り付けはAI採点に検知され「表現の多様性」で減点される。型は骨組みだけ借り、理由・具体例は自分の言葉で埋める
- 書く前に3〜5分のプランニングを習慣化し、AI添削で表現の単調さを潰す
次のステップとして、考え方と満点に近い解答例はWrite for an Academic Discussion 完全攻略、採点の仕組みはTOEFLライティング採点基準の徹底解説で確認できます。型を実際に書いて反復したい場合は、AI添削を活用したSpeechPassも選択肢の1つとして検討してみてください。









