- 「Do you have any questions?」に、気の利いた逆質問をその場で英語にできる自信がない
- 待遇や調べれば分かることを聞いて、準備不足と思われないか不安
- せっかく用意しても、面接官の答えに一言返せず会話が止まってしまう
英語面接の逆質問は、覚えた例文を読み上げる場ではなく、面接官と短く対話する場です。仕事・事業・文化・キャリアから2〜3問を用意し、相手の答えに一言足せれば、英語が完璧でなくても志望度と主体性は十分に伝わります。
この記事では、そのまま使える英語の逆質問例をカテゴリ別に厳選し、避けたいNG質問、面接段階別の使い分けを解説します。さらに、競合記事があまり触れない「声に出す練習」と「会話を深掘りする一言フレーズ」まで踏み込みます。読み終わるころには、本番で「特にありません」と固まらず、自分の状況に合う逆質問を落ち着いて選べるようになるはずです。英語面接の全体像は英語面接の準備から当日までを通しで解説した記事もあわせてどうぞ。
面接官が「逆質問」で見ていること

面接の締めで来る「Do you have any questions?」は、単なる事務連絡ではありません。あなたの志望度や理解度を最後にもう一度はかる、評価の一部です。
面接官が逆質問で見ているのは、主に次の3つです。
- 入社意欲と企業研究:会社やポジションを本気で調べたうえで来ているか
- 仕事への理解と貢献イメージ:入社後に何をするかを具体的に描けているか
- 対話する力:一方的に質問して終わりでなく、相手の答えを受けて会話を続けられるか
だからこそ、「特にありません(No, I'm fine.)」はもったいない返答です。興味が薄いと受け取られ、それまでの好印象を打ち消しかねません。
逆質問は待遇を確認する場ではなく、最後のアピール枠だと考えると、準備の方向が定まります。
カテゴリ別・そのまま使える英語の逆質問例
逆質問は数を暗記するより、カテゴリごとに「使える1問」を持っておくほうが実戦的です。ここでは4つのカテゴリから、そのまま使える例を厳選しました。

仕事内容・入社後の役割について聞く質問
入社後の姿を具体的に描けている、という印象を与えやすいカテゴリです。現場社員が担当することが多い一次〜二次面接で特に効きます。
- What would a typical day look like in this role?(このポジションの一日は、だいたいどんな流れになりますか?)
- What are the most important priorities for this role in the first three months?(最初の3か月で、特に優先すべきことは何でしょうか?)
- How is success measured in this position?(このポジションの成果は、どのように評価されますか?)
会社・事業の方向性について聞く質問
事業目線の高さを示せるカテゴリです。上層部が面接官になることが多い、最終面接に近い段階で使うと効果的です。
- What are the company's main priorities over the next few years?(今後数年間で、御社が最も力を入れる領域は何でしょうか?)
- What do you see as the biggest opportunity for the team right now?(いま、チームにとって最大のチャンスはどこにあるとお考えですか?)
- How does this team contribute to the company's wider goals?(このチームは、会社全体の目標にどのように貢献していますか?)
職場文化・チームについて聞く質問
一緒に働く人や雰囲気を確認しながら、面接官との距離も縮められる質問です。どの段階でも使えます。
- How would you describe the team's working style?(チームの働き方や雰囲気を、どのように表現されますか?)
- What do you personally enjoy most about working here?(面接官ご自身が、ここで働いていて一番良いと感じる点は何ですか?)
- How does the team usually communicate day to day?(チームでは普段、どのようにコミュニケーションを取っていますか?)
キャリア形成・研修・選考プロセスについて聞く質問
長く貢献したい意欲を示す質問と、面接の締めに使う実務的な質問です。キャリア系は成長意欲を、選考プロセスの確認は最後の一問に向いています。
- What learning or development opportunities are available in this role?(このポジションでは、どのような学びや成長の機会がありますか?)
- What are the typical career paths for someone in this position?(このポジションの方は、どのようなキャリアを歩むことが多いですか?)
- Could you tell me about the next steps in the process?(選考の次のステップについて教えていただけますか?)
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
Saki質問は数より「自分の状況に合っているか」で選びます。応募先や職種に引きつけて1問だけ言い換えておくと、テンプレをなぞっただけの質問と一気に差がつきます。全部覚えようとせず、各カテゴリから1問ずつ、最終的に2〜3問に絞りましょう。
面接の他の場面で使う英語は、英語面接の自己紹介の例文や英語面接で使える定番フレーズも参考になります。
避けたいNG逆質問と悪印象になる理由
「何を聞くか」と同じくらい、「何を聞かないか」も大切です。ここを外すと、それまでの評価を下げてしまうことがあります。
給与・休日など待遇に偏った質問
待遇を気にすること自体は当然です。問題はタイミングと聞き方で、一次面接から待遇ばかり聞くと「楽をしたいのかな」と受け取られかねません。
悪い例
How much is the salary, and how many days off do I get?(給与はいくらで、休みは何日ありますか?)=一次面接での直接的な待遇質問は、仕事より条件を優先している印象を与えやすい
良い例
Could you tell me how performance is evaluated and rewarded here?(成果はどのように評価され、報酬に反映されますか?)=同じ関心を、評価と貢献の文脈に置き換えて聞く
条件そのものの交渉は、内定後のフェーズで確認するのが一般的です。面接の場では、業務理解・成長・貢献を軸にした質問を選びましょう。
調べれば分かる質問・「質問はありません」
次のような逆質問は、準備不足や関心の低さを疑われやすいので避けます。
- 公式サイトや求人票を見れば分かる基本情報(例:What does your company do?)
- 面接ですでに説明された内容の質問(聞いていなかった印象になる)
- 「質問はありません(No, I'm fine.)」という無回答(志望度が低い印象になる)
もし聞きたかったことが面接中に出てしまったら、深掘りに切り替えます。You mentioned the new project earlier — could you tell me a bit more about that? のように、出た話に乗せれば自然です。
面接段階別の使い分けと事前準備のコツ

同じ逆質問でも、面接の段階によって聞くべき相手と内容が変わります。一般的な傾向は次のとおりです。
- 一次・二次面接:現場の社員が担当することが多く、仕事内容・チーム・入社後の役割が聞きやすい
- 最終に近い面接:上層部が面接官になることが多く、会社全体の方向性・事業・キャリアが聞きやすい
事前準備のコツは3つです。まず、聞きたい2〜3問に予備を1〜2問足しておきます。面接中に答えが出てしまった質問は、予備に差し替えるか深掘りに変えます。そして、少なくとも1問は応募先に合わせてカスタマイズしておきます。
こうして「選んで使える状態」にしておくと、当日の流れに合わせて落ち着いて質問を選べます。

逆質問を声に出して仕上げる練習と会話を深掘りする一言フレーズ
覚えた逆質問も、黙読しただけでは本番で口から出てきません。多くの記事は例文リストで終わりますが、本当に差がつくのは、声に出して仕上げたかどうかです。

手順はシンプルです。
- 2〜3問に絞る:各カテゴリから1問ずつ選び、応募先に合わせて1問だけ言い換える
- 意味の切れ目で区切って読む:
Could you tell me / a bit more / about that?のように区切ると、詰まらず言い切れる - 語尾とキーワードを意識する:質問の語尾を下げすぎず、いちばん聞きたい単語を少しだけ強める
- 録音して聞き返す:スピードが速すぎないか、一本調子になっていないかを確認する
録音すると、自分では気づかない早口や一本調子に気づけます。ここを直すだけで、同じ英文でも落ち着いて聞こえます。
面接官の答えを受けて会話を広げる一言フレーズ
逆質問は、質問して終わりではなく、面接官の答えに一言返せると会話になります。使えるのは「反応 → 深掘り」の型です。
反応する:[That makes sense./That's really helpful.]
深掘る:[Could you tell me a bit more about that?]
まず、短く反応する一言を用意しておきます。
- That makes sense.(なるほど、よく分かります)
- That's really helpful, thank you.(とても参考になります、ありがとうございます)
- That's an interesting point.(それは興味深いですね)
そのうえで、深掘りの一言を足します。
- Could you tell me a bit more about that?(もう少し詳しく教えていただけますか?)
- What does that look like day to day?(それは普段、具体的にどんな感じですか?)
- May I ask a quick follow-up?(もう一問だけ、続けて伺ってもよいですか?)
NG回答
Okay. Thank you.
高スコア回答
That makes sense. Could you tell me a bit more about how the team works together on that?
聞き取れなかった・想定外の答えが来たときの切り返し
うまく聞き取れなかったときや、予想と違う答えが返ってきたときも、黙り込まずに一言はさめば立て直せます。
- I'm sorry, could you say that again?(すみません、もう一度おっしゃっていただけますか?)
- Just to make sure I understood, do you mean the whole team, not just my role?(確認させてください、私の担当だけでなくチーム全体、という理解で合っていますか?)
- That's not what I expected — that's really interesting. Could I ask why that is?(それは予想外でした、面白いですね。理由を伺ってもよいですか?)
とっさに言葉が出ないときの対処は、英語面接で話せないときの切り返しでも詳しく紹介しています。声に出す練習そのものの進め方は、次の記事も参考になります。
よくある質問(FAQ)
逆質問はいくつ用意すればいいですか?回答例を見る回答例を閉じる
2〜3問を目安に準備し、加えて予備を1〜2問持っておくと安心です。面接中に答えが出てしまった質問は、深掘りに変えるか予備に差し替えます。全部を聞き切る必要はなく、会話の流れに合うものを選べば十分です。
英語に自信がなくても逆質問はした方がいいですか?回答例を見る回答例を閉じる
はい。完璧な英語よりも、興味と主体性が伝わることのほうが大切です。短くシンプルな質問を、はっきり声に出せれば十分に伝わります。事前に2〜3問を声に出して仕上げておけば、当日の負担はかなり減ります。
待遇や給与は絶対に聞いてはいけませんか?回答例を見る回答例を閉じる
聞いてはいけないわけではなく、タイミングと聞き方の問題です。一次面接での直接的な待遇質問は避け、条件面は内定後の交渉段階で確認するのが一般的です。どうしても触れるなら、評価や成長の文脈に置き換えると印象を保てます。
企業研究を深めたい人は英語面接がある企業と業界の例も、準備の全体像は英語面接の対策ガイドもあわせてご覧ください。




