- 英語面接がある企業を業界ごとに一覧で見て、自分でも応募できそうな会社を絞り込みたい
- 業界や職種で必要な英語力が違うと聞くけれど、面接で英語が実際どう使われるのかが分からない
- ヒルトンや帝国ホテルのように「英語で聞かれる」と噂の企業が、本当に英語面接なのか確かめたい
「英語面接がある企業」を社名から1社ずつ調べていくと、時間がいくらあっても足りません。でも、英語面接はランダムに決まるわけではなく、業界・職種・企業タイプの3つを見れば、課されやすい会社はかなり絞り込めます。
この記事では、英語面接がある企業を業界別に整理し、求められる英語力の目安と選考での英語の使われ方、そして頻出質問を一人で声に出して練習する手順までまとめます。読み終わるころには、自分がどの業界を狙えるかの見当がつき、企業一覧を眺めて終わりにせず「その場で話せる」状態に持っていく道筋まで見えるはずです。面接準備の全体像を先に押さえたい人は、英語面接の準備と流れをまとめたガイドもあわせてどうぞ。
英語面接がある企業は「業界・職種・企業タイプ」でほぼ決まる
英語面接がある企業を探すとき、社名を1社ずつ調べる前に、次の3つの軸で考えると効率的です。
- 業界:外資系(コンサル・金融・IT・製薬)、輸出入や海外拠点を持つ日系グローバル、外資系ホテル・航空など
- 職種:海外顧客と直接やり取りする営業・マーケ・接客、海外本社と連携する管理部門など
- 企業タイプ:外資系か、日系でも英語を公用語化・海外売上比率が高い会社か
この3つが重なるほど、選考で英語面接が入る可能性は高くなります。逆に、国内向けの事業だけで海外との接点が薄い職種なら、同じ会社でも英語面接がないことは珍しくありません。まずは「どの業界の・どの職種か」で当たりをつけるのが近道です。

英語面接を課しやすい企業を業界別に見る

ここからは、英語面接が課されやすい企業を業界タイプ別に整理します。個別の社名を挙げますが、これは「英語を使う企業の例」を示すための一般的な情報です。実際の選考内容や必要スコアは年度・職種・拠点で変わるため、応募前に必ず最新の募集要項を確認してください。
外資系コンサル・金融・IT・製薬
英語面接がもっとも課されやすいのが、この4分野の外資系企業です。海外本社との会議や資料が日常的に英語で、入社直後から英語を使う前提の職種が多いためです。
一般に名前が挙がる例としては、外資系コンサル(マッキンゼー、BCG、アクセンチュアなど)、外資系金融(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなど)、外資系IT(Google、日本マイクロソフト、日本IBMなど)、外資系製薬・メーカー(ファイザー、P&G、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど)があります。
英語力の目安は職種にもよりますが、募集要項ではTOEIC 800点前後を一つの基準として挙げる企業が多い印象です。ただし、後述するようにスコアはあくまで足切りの目安で、実際の合否は英語面接での受け答えで判断されるケースが多くなります。
商社・メーカーなど英語を使う日系グローバル企業
外資系でなくても、英語面接や英語試験を課す日系企業は増えています。総合商社、自動車・電機・精密などのメーカー、海外売上比率の高いグローバル企業がその代表です。楽天やユニクロ(ファーストリテイリング)のように、社内公用語を英語にしている会社もよく知られています。
これらの企業では、海外拠点とのメール・会議、英文資料の作成といった実務で英語を使います。そのため選考でも、英文の書類提出やTOEICスコアの提出、部署によっては英語での面接が求められることがあります。目安はTOEIC 700〜730点以上を基本とし、海外駐在や英語を多用する職種ではさらに高いレベルを見られる、と考えておくとよいでしょう。
ホテル・航空・観光など接客サービス系
海外からのお客様に直接接するサービス業も、英語面接や英会話試験を課しやすい業界です。外資系ホテル(ヒルトン、マリオットなど)、日系の名門ホテル(帝国ホテルなど)、航空会社の客室乗務員・グランドスタッフ、旅行・インバウンド関連が当てはまります。
この業界の特徴は、求められるのが「難しい英語」ではなく「お客様に安心してもらえる接客英語」だという点です。流暢さより、はっきり・丁寧に・笑顔で伝わることが重視されます。ヒルトンや帝国ホテルで報告されている傾向は、後半で具体的に見ていきます。
必要な英語力の目安と、面接で英語がどう使われるか

「結局どのくらいの英語力が必要なのか」は、多くの応募者が一番気にするところです。ここではスコアの目安と、面接で英語が実際にどう使われるかを整理します。
TOEICスコアの目安と、話す力とのズレ
企業がよく提示する目安を大まかにまとめると、日常業務レベルでTOEIC 600〜730点、本格的なビジネス英語でTOEIC 800〜850点前後、というのが一つの相場です。募集要項にスコアが書かれていれば、それが応募のスタートラインになります。
ただし、ここに大きな落とし穴があります。TOEICは読む・聞くが中心の試験で、話す力は測っていません。スコアが高くても、面接でとっさに英語が出てこない人は珍しくないのです。
悪い例
TOEICスコア:読む・聞く力の証明にはなるが、点数が高くても面接でその場で話せるかは別問題。選択肢から選ぶ試験と、口から出す面接はスキルが違う
良い例
英語面接:自己紹介や志望動機を、結論から・理由をつけて・詰まらずに言い切れるか。スコアより「口が動くか」で評価される
だからこそ、企業一覧を眺めてスコアを確認したら、次にやるべきは「話す練習」です。覚えた回答を、実際に声に出して言い切れる状態にしておくことが合格に直結します。
You know? のようなつなぎ表現で一拍おけば、相手も待ってくれます。面接で見られているのも、まさにこの「止まらずにやり取りを続けられるか」です。
英語面接の形式は大きく2タイプ
英語面接の出題は、大きく2つの型に分けられます。どちらが来るかで準備の重心が変わります。
1つ目は、質疑応答型です。自己紹介・志望動機・強み弱みなどを英語で聞かれ、英語で答えます。外資系企業や、日系グローバルの英語面接はほとんどがこの型です。
2つ目は、音読や英語説明を課す型です。渡された英文パッセージを音読して内容について質問されたり、身近なテーマや日本文化について英語で説明させたりします。ホテルや接客サービス系の英会話試験で見られる形式です。応募先がどちらの型かを体験談などで先に確認しておくと、対策の的が絞れます。
ホテル業界の英語面接の実例(ヒルトン・帝国ホテル)
ホテル業界は「ヒルトン 面接 英語」「帝国ホテル 英語 面接」と指名で検索されるほど、英語面接の有無が気になる業界です。ここでは体験談などで報告されている傾向を整理します。いずれも個人の体験に基づく情報で、選考は年度・コース・拠点で変わるため、最終的な確認は各社の採用情報で行ってください。
英語での自己紹介・志望理由・キャリアプランが定番
外資系ホテルであるヒルトンでは、選考で英語力が見られると報告されています。最終面接を外国人の総支配人が担当し、英語での受け答えがある、入社後も英語研修がある、といった声が体験談に見られます。エリア採用でも英語力を評価するため、TOEICで高得点を持っていると有利という指摘もあります。
聞かれ方は難解ではなく、英語での自己紹介・志望理由・将来のキャリアプランが定番です。まずはこの3つを英語で言えるように準備しておくと安心です。
Please introduce yourself. / 簡単に自己紹介してください回答例を見る回答例を閉じる
Hi, I'm Aoi Tanaka. I studied hospitality at college and worked part-time at a hotel front desk for two years, where I often helped guests from abroad. I'd love to keep using English to make every guest feel welcome here.
(名前 → 学んできたこと・接客の経験 → この会社で英語を活かして何をしたいか、の順でまとめると伝わりやすくなります。)
Why do you want to work at our hotel? / 当ホテルを志望する理由を教えてください回答例を見る回答例を閉じる
I'm drawn to your hotel because you're known for putting the guest experience first. I want to grow in a place where I can use English every day and help international guests feel at home.
(「有名だから」で止めず、「何に惹かれ」「自分は何をしたいか」まで言うと、志望度が伝わります。)
Where do you see yourself in five years? / 5年後にどうなっていたいですか回答例を見る回答例を閉じる
In five years, I'd like to be someone the team relies on for taking care of international guests. I want to keep improving my English and eventually help train newer staff.
(キャリアプランは「どんな役割になりたいか」を1つに絞ると、短くても説得力が出ます。)
英文の音読や、日本文化を英語で説明する出題も
日系の名門である帝国ホテルの体験談には、質疑応答だけでなく特徴的な出題が報告されています。個人面接の英会話試験で「英文を音読し、その内容について質問に答える」形式や、趣味・希望職種・志望動機を英語で話す、日本の文化について英語で説明する、といった声が見られます。専門コースの最終選考で英会話試験があるとの情報もあります。
英語力の目安として、面接官がTOEIC 800点前後を一つの基準として挙げた、という体験談もあります。ただし「入社までに伸ばします」と前向きに答えれば問題なかった、という声もあり、現時点のスコアより意欲と伝え方が見られていると考えてよいでしょう。
日本文化を英語で説明する出題は、事前に型を用意しておくと落ち着いて話せます。
[Thing] is a Japanese custom of [doing something].
People do it when [situation].
I think it shows [a value], and I'd be happy to explain it to guests.
たとえば「おもてなし(omotenashi)」なら、Omotenashi is a Japanese way of caring for guests without expecting anything in return. のように、一言で定義してから具体例を添えると伝わります。
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
Sakiホテルの英語面接で高い語彙力を求められることは多くありません。見られているのは、笑顔ではっきり話せるか、聞き取れなかったときに落ち着いて Could you say that again, please? と聞き返せるか、といった接客の姿勢です。音読が出る場合は、一語ずつ切らずに an apple を「アナポー」のように音をつなげて読むと、ぐっと自然に聞こえます。難しい単語より、通じる基本を確実に。
応募先の選び方と応募前チェック

企業一覧から自分に合う応募先を選ぶには、英語面接の有無だけでなく、働き方の違いも知っておくと失敗しにくくなります。
悪い例
外資系:成果主義でスピードが速く、英語の使用頻度も高い。裁量が大きい一方、自走できる力が前提。英文レジュメや英語面接が課されやすい
良い例
日系グローバル:研修や配属のサポートが手厚く、英語は部署差が大きい。海外事業や特定職種で英語を使うが、全員が毎日英語というわけではない
英語面接がある企業の探し方は、次のステップが実用的です。
- 求人票の「英語力」「TOEIC」「英語での面接あり」といった記載を確認する
- 外資系・グローバル就活に強い求人サイトや、企業の公式採用ページで職種ごとの要件を見る
- 体験談サイトやOB・OG訪問で、実際の選考に英語面接が含まれるかを確かめる
応募前チェックのポイントは3つです。第一に、同じ会社でも職種によって英語の使用頻度は大きく変わります。第二に、英文レジュメが必要かどうかを早めに把握します。第三に、面接が英語かどうか不安なら、人事に問い合わせて確認しても失礼にはあたりません。転職での英語面接を具体的に知りたい人は、転職の英語面接の進め方もあわせて確認してください。
英語面接でよく聞かれる質問と答え方

どの企業でも共通して聞かれるのが、自己紹介・志望動機・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)・強み弱みの4点です。答え方の型は同じで、「結論 → 理由 → 具体例」で組み立てます。短く Yes や一言で終わらせず、理由を1つ足すだけで評価は上がります。
NG回答
My name is Kenji. I am a student. Thank you.
高スコア回答
Hi, I'm Kenji Sato. I'm a final-year economics student, and for the past two years I've worked part-time in customer service, where I learned to stay calm under pressure. I'm excited to bring that experience to your team.
NG回答
Because your company is famous and global.
高スコア回答
I want to join your company because you're known for developing people quickly. I'm looking for an environment where I can use English every day and take on responsibility early, and that's exactly what your team offers.
NG回答
My strength is communication. My weakness is I worry too much.
高スコア回答
My strength is that I keep communicating and stay calm even when things get busy. My weakness is that I sometimes take on too much by myself, so I've been practicing asking teammates for help earlier.
自己紹介は、次の型に自分の情報を当てはめるだけで骨組みができます。
Hi, I'm [名前].
I'm [今の立場・専攻や仕事].
For the past [期間], I [経験・そこで学んだこと].
I'm excited to [この会社でやりたいこと].
質問ごとの回答例をもっと集めたい人は英語面接でよく聞かれる質問、自己紹介を深掘りしたい人は英語面接の自己紹介の作り方、詰まったときの言い回しは英語面接で使えるフレーズ集が役立ちます。
一覧を見て終わりにせず、声に出して練習する
回答を作って満足してしまうと、本番で口から出てきません。ここが多くの人がつまずくポイントで、企業一覧を見ただけで終わらせないための最後の一歩です。以下の手順で、一人でも本番に近い練習ができます。
- 頻出質問への回答を、上の型(結論 → 理由 → 具体例)で1問ずつ英語で書く
- 声に出して音読し、詰まる場所・言いにくい単語を洗い出す
- スマホで録音して聞き返す。チェックするのは「早口すぎないか」「結論を先に言えているか」「一本調子になっていないか」の3点
- 言えなかった表現はメモし、言い換えパターンを2〜3個持っておく(例:
this is good→this sounds great/this is fantastic) - よく出るテーマは、自分のスタンス(立場)を先に決めておく。本番でゼロから考えると頭が真っ白になりやすい
- 沈黙が長くなりそうなら、
Let me think for a second,のようなつなぎで一拍おいて、その間に次を組み立てる
日本語を見たら、8秒以内に声に出して英語で言い切ってください。全4問・答え合わせつきです。
声を出せる場所で、できれば立ち止まらずテンポよく。
- 自己紹介 私は3年間、ホテルのフロントでアルバイトをしてきました。 — I have worked at a hotel front desk for three years. 現在完了で「継続」を示す
- 志望動機 私は英語を毎日使える環境で成長したいです。 — I want to grow in an environment where I can use English every day. where で「どんな環境か」を続ける
- 強み 私は忙しいときでも落ち着いていられます。 — I stay calm even when things get busy. even when で条件を足す
- ガクチカ 私はチームで問題を解決した経験があります。 — I have experience solving problems with my team. experience doing で「〜した経験」
この「書く → 声に出す → 録音して直す → 反復」のループを毎日回すと、覚えた回答が本番で自然に口から出るようになります。相手の反応を見ながら話す練習も大切なので、AIでの反復練習とオンライン英会話などを組み合わせると、発話量と本番感の両方を確保できます。

英語を声に出す練習の具体的なやり方は、次の記事でさらに詳しく解説しています。
英語が苦手で面接そのものが不安な人は英語が話せなくても英語面接を突破するには、準備の全体像をもう一度確認したい人は英語面接ガイドに戻って、自分の応募先に合わせて対策を進めてください。企業一覧で「どこを受けるか」を決めたら、あとは声に出した回数が合否を分けます。




