- 大学入試の英語面接で何を聞かれるのか分からず、本番で沈黙しないか不安
- 自己紹介・志望理由・将来の目標を、英語でどう答えればいいか知りたい
- 完璧な英語じゃないと落とされるのでは…と身構えてしまう
大学入試の英語面接でこわいのは、英語力そのものより、想定外の質問に頭が真っ白になり、的外れな受け答えで評価を落とすことです。でも実は、聞かれることは自己紹介・志望理由・将来の目標など、いくつかの系統にほぼ決まっています。質問を先に知り、「結論→理由→具体例」の型で答えを用意しておけば、当日あわてず自分の考えを伝えられます。
この記事では、大学入試(総合型選抜・国際系学部・帰国生入試)の英語面接でよく出る質問を、英語原文・日本語訳・回答例つきで系統ごとに整理しました。答え方の型・聞き返しフレーズ・声に出して録音する練習法まで、1本でそろっています。読み終わるころには、本番で何を聞かれるかの見通しが立ち、答えを準備して声に出す練習に迷わず進めるはずです。
大学入試の英語面接は完璧な英語より「自分の意見を伝える力」が評価される

英語面接と聞くと「ネイティブ並みに話せないと落ちる」と身構えがちですが、そうではありません。大学が英語面接を課すのは、筆記だけでは分からない思考力・積極性・人物像を直接見たいからです。
つまり評価の中心は、英語の正しさそのものより次の4点です。
- 質問を理解して、かみ合った答えを返せているか
- 自分の意見や理由を持っているか
- 黙り込まず、伝えようとする姿勢があるか
- なぜこの大学・学部で学びたいかを説明できるか
だから、難しい単語や凝った構文は必要ありません。簡単な英語でも、自分の考えを理由つきで言えるほうが高く評価されます。まずはこの前提を持っておくと、準備の方向を間違えずに済みます。
面接全体の心構えや他パターンの質問は、英語面接の全体像はこちらでも整理しています。
英語面接が課される入試と面接の形式
英語面接は、すべての大学入試であるわけではありません。主に、英語や国際性を重視する次のような入試・学部で課される傾向があります。

- 総合型選抜(旧AO入試):志望理由や意欲を英語でも問う大学がある
- 国際系・外国語系の学部:英語での受け答えそのものが選考対象になりやすい
- 帰国生入試:英語でのやり取りで運用力を確認することが多い
- グローバル系プログラム・英語教育系の学科:専門に関する意見を英語で聞かれることがある
形式は大学によってさまざまです。面接官1〜2名との個人面接が一般的ですが、時間や質問の範囲、日本語との併用かどうかは大学ごとに異なります。実施の有無や形式は、必ず志望校の募集要項で確認してください。この記事は「よく出る質問と答え方」の準備に絞って解説します。
なお、海外の大学へ出願する場合の面接は、聞かれることも準備も少し違います。そちらは海外大学の出願面接を参考にしてください。
頻出質問と回答例(英語原文・日本語訳つき)
ここからは、大学入試の英語面接で特によく出る質問を、回答例つきで見ていきます。英語原文・日本語訳・「なぜその答えが良いか」のポイントをセットにしました。丸暗記ではなく、自分の言葉に置き換える土台として使ってください。
自己紹介・自分の強み
面接はほぼ必ず自己紹介から始まります。名前だけで終わらせず、立場・興味・将来の方向まで一文ずつ足すと、印象に残る答えになります。
NG回答
My name is Kenta. Thank you.
高スコア回答
My name is Kenta Sato. I'm a third-year high school student in Osaka. I especially enjoy learning about other cultures, and I have studied English every day for the past three years. In the future, I want to work in a job that connects Japan and the world.
強みを聞かれたら、一言で言い切ってから具体的なエピソードを1つ添えます。抽象的な「英語が得意」より、行動が見える答えのほうが伝わります。
NG回答
My strength is English.
高スコア回答
My strength is that I keep trying even when something is difficult. For example, I joined an English speech contest last year, and I practiced every morning for two months to reach the final.
What did you work hard on in high school?(高校で頑張ったことは?)回答例を見る回答例を閉じる
高校生活のエピソードもよく聞かれます。「状況→自分がした行動→結果」の順で短くまとめると伝わります。回答例:
As the leader of the English club, I wanted more students to join. So I planned activities like movie nights in English. As a result, the number of members doubled by the end of the year.
(英語部のリーダーとして、もっと部員を増やしたいと思いました。そこで英語で映画を見る会などの活動を企画しました。その結果、年度末には部員が2倍になりました。)
志望理由・この大学で学びたいこと
志望理由は合否に直結する重要な質問です。ここで大学の特徴と自分の目標をつなげられるかが見られます。「有名だから」「近いから」で止めず、その大学ならではの点に触れましょう。
NG回答
Because it is a famous university.
高スコア回答
I want to study here because your university has a strong global studies program. I'm especially interested in the study-abroad courses, and I would like to research how education differs between countries.
「何を学びたいか」を続けて聞かれることも多いので、専攻についても一言用意しておくと安心です。
NG回答
I want to study English.
高スコア回答
I want to study international relations. I'm interested in how countries work together on problems like climate change, and I hope to learn both the theory and real examples.
自己紹介と志望理由をもっと作り込みたい人は、自己紹介の作り方をもっと詳しくもあわせてどうぞ。
将来の目標・夢
将来の目標は、具体的でなくてもかまいません。大切なのは方向性と、「英語をどう使いたいか」を自分の言葉で言えることです。
NG回答
I don't know yet.
高スコア回答
In the future, I want to work for an international organization and help people in developing countries. Even if my plan changes, I want a job where I can use English to connect people.
興味のあるニュース・社会問題への意見
大学入試ならではの質問が、時事・社会問題についての意見です。ニュースの細かい知識ではなく、「事実→自分の考え→身近な例」の順で意見を言えるかが見られています。
NG回答
I like sports news.
高スコア回答
I'm interested in news about climate change. Recently, many countries have been trying to use more renewable energy. I think young people should also take action, for example by saving electricity at home.
「賛成か反対か(Do you agree that ...?)」の形で意見を問われることもあります。どちらの立場でもよいので、話しやすいほうを選び、理由を1つ添えて答えます。意見は本心そのままでなく、英語で説明しやすいほうを選んでかまいません。
答え方の型:結論→理由→具体例で英語にする
質問の系統は違っても、答え方の型は1つで足ります。結論(自分の立場)→理由→具体例の順に並べるだけです。日本語で長く話そうとせず、この3ステップに当てはめて短い英語にするのがコツです。

I think [自分の意見・立場].
This is because [理由].
For example, [具体的なエピソードや場面].
この型の良いところは、結論が先に伝わるので話が迷子になりにくいことです。理由は1つに絞り、具体例は自分の体験や身近な場面を1つ出せば十分です。欲張って情報を足すより、短くても筋が通っているほうが伝わります。
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
Saki英語で「うまく言おう」とするほど、言葉は出なくなります。まず日本語で「結論・理由・例」を1つずつ決め、中学レベルの単語で英語にしてみてください。私が独学で効いたのは、同じ意味を2〜3通りで言えるようにしておくこと。important が出ないとき用に it really matters を用意しておけば、詰まっても止まらず続けられます。
聞き取れないときのフレーズと緊張対策

本番で質問が聞き取れないことは珍しくありません。大切なのは、分かったふりをして的外れに答えないこと。落ち着いて聞き返すほうが、コミュニケーション力の面でむしろ好印象です。
聞き返すときは、次のフレーズが使えます。口に慣らしておきましょう。
- Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか?)
- Could you speak a little more slowly?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
- Do you mean ...?(それは…という意味ですか?=理解の確認)
聞き返しは1回程度なら評価に大きく響きません。それより怖いのは、長い沈黙です。考える時間がほしいときは、Let me see... や Well... とゆっくり言って、その間に答えを組み立てましょう。
緊張対策も準備できます。深呼吸で一拍おく、面接官の目を見て笑顔でうなずく、そして「完璧に言おう」を捨てる。この3つで、驚くほど話しやすくなります。
質問そのものを正確に聞き取るには、耳の準備も欠かせません。頻出質問(Tell me about yourself. / Why do you want to study here? など)を文字で読むだけでなく、音で聞き慣れておくと、本番で「何を聞かれたか」を取りこぼしにくくなります。想定質問を声に出して読み、自分でも言えるようにしておくのが近道です。
本番までの練習法:お手本を聞いて声に出し、録音して見直す

多くの対策記事は「声に出して練習しましょう」で終わりがちです。ですが、実際に伸びるのは、次のサイクルを回した人です。読む対策で止めず、口を動かすところまで進めましょう。
- 想定質問リストを作る:この記事の質問を、自分用の一覧にまとめる
- 回答を型で作る:各質問に「結論→理由→具体例」で短い英語の答えを用意する
- お手本をまねて声に出す:正しい発音・イントネーションを聞き、まねながら音読する
- 自分の声を録音して聞き直す:スピード・結論が先に言えているか・詰まる箇所をチェックする
- 直して繰り返す:気づいた点を1つ直し、また声に出す
このサイクルの肝は4番目の録音です。話しながらだと、自分の英語は客観的に聞けません。録音して初めて「早口すぎる」「結論が後回しになっている」といった癖に気づけます。
英語講師 | TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外大学院合格
Saki自分の声を録音して聞くのは正直はずかしいものですが、録音しないと自分の癖は本当に分かりません。私も最初は苦手でした。聞くのは発音の細かさより「話すスピード」と「結論を先に言えているか」の2点だけ。これを意識するだけで答えは伝わりやすくなります。まずは1問だけでも録音して聞き返してみてください。

声に出す練習の続け方や、一人でできる練習メニューは次の記事にまとめています。
よくある質問(FAQ)
英語が完璧でないと落ちますか?回答例を見る回答例を閉じる
そんなことはありません。大学が見ているのは、質問を理解して自分の考えを伝えようとする姿勢です。多少の文法ミスは、意味が通じれば大きな減点になりにくいと一般に言われます。難しい表現より、簡単な英語で理由まで言えることを優先しましょう。
答えに詰まって沈黙してしまったら?回答例を見る回答例を閉じる
黙り込むのが一番もったいない対応です。Let me see... などのつなぎ言葉で一拍おき、その間に短い答えを組み立てましょう。どうしても出てこないときは、Could you say that again? と聞き返して時間を作る手もあります。
帰国生ではありませんが、国際系学部の英語面接は不利ですか?回答例を見る回答例を閉じる
留学経験の有無だけで決まるわけではありません。評価の中心は、準備した内容を自分の言葉で伝えられるかどうかです。頻出質問への回答を型で用意し、声に出して練習を重ねれば、独学でも十分に対応できます。





