英語リスニングを上達させる方法【アプリ・教材・シャドーイングを組み合わせた最強プラン】

英語リスニングを上達させる方法【アプリ・教材・シャドーイングを組み合わせた最強プラン】

  • 英語リスニングの上達方法が分からない
  • 毎日聞いているのに伸びない原因を知りたい
  • 英語リスニング上達に使えるアプリやシャドーイングの活用法を知りたい

この記事では、英語リスニングが伸びにくい原因を3タイプに分けて整理し、アプリ・教材・シャドーイングをどう組み合わせると効率よく上達できるかを解説します。

実は、リスニングは聞く量を増やすだけでは伸びにくい学習領域です。「なぜ聞き取れないのか」は3つのタイプに分けられ、自分のタイプを知ることが上達への近道になります。

この記事をざっくり言うと?
  • 音が取れない人 → 発音練習+シャドーイングで「聞こえる音の範囲」を広げる
  • 処理が遅い人 → 短い素材の反復+速度調整で「英語のまま理解する回路」を作る
  • 語彙が足りない人 → スクリプト精読+音声付き語彙学習で「意味と音のセット」を増やす

この記事を読めば、自分がどこでつまずいているかが見えるようになり、原因に合った学習法を選んで効率的にリスニング力を伸ばせるようになります。

Saki @SpeechPass編集部

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得

留学前、毎日2時間Podcastを聞き流していたのに、TOEFLリスニングが20点前後から動きませんでした。単語の音は1つずつ分かるのに、文になると意味が追いつかない。これは「処理速度」の問題だと気づき、TED Talksの1分クリップを0.8倍速→1.0倍速→1.2倍速と段階的に上げる練習に切り替えたところ、1ヶ月で26点まで伸びました。「量を増やす」より「原因に合った練習を選ぶ」方が大事だと実感した経験です。

リスニングが伸びない原因を3つに分ける

リスニングが伸びない原因を3つに分けるの図解

英語リスニングが上達しない原因は、大きく3つに分類できます。自分がどのタイプに当てはまるかを把握することが、対策の第一歩です。

タイプ症状主な原因効果的な対策
音が取れない単語は知っているのに聞き取れないリエゾン・リダクションなど音声変化への慣れ不足シャドーイング+発音練習
処理が遅いゆっくりなら分かるが速いと追いつけない英語を日本語に訳しながら聞く「返り聞き」短文反復+速度調整トレーニング
語彙・内容理解が弱い音は聞こえるが意味が分からない語彙力不足・背景知識の欠如スクリプト精読+音声付き語彙学習

多くの学習者は「リスニングが苦手」とひとくくりにしがちですが、実際にはこの3つのうちどれがボトルネックかで対策はまったく異なります。たとえば、音が取れない人がいくら単語を覚えても聞き取れるようにはなりませんし、語彙が足りない人がシャドーイングだけ続けても理解度は上がりにくいです。

自分のタイプを見極める簡単な方法があります。まず英語音声を1分ほど聞いて、次にスクリプトを読んでみてください。

  • スクリプトを読めば理解できる → 「音が取れない」か「処理が遅い」タイプ
  • スクリプトを読んでも意味が分からない → 「語彙・内容理解が弱い」タイプ
  • 読めば分かるが、0.8倍速でも追いつけない → 「処理が遅い」タイプ
  • 読めば分かるが、特定の箇所だけ音が消える → 「音が取れない」タイプ

リスニングが苦手でも、3つすべてが弱いとは限りません。どこが原因かを1つに絞るだけで、やるべき練習はかなり変わります。まずは上のセルフチェックを試してみてください。

単語の基礎力に不安がある場合は、語彙力の伸ばし方をまとめた記事も参考になります。伸び悩みが長期化しているなら英語学習の停滞期を乗り越える方法の記事もあわせて確認してみてください。

Saki @SpeechPass編集部

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得

自分がこのセルフチェックをやったとき、スクリプトを読めば95%理解できるのに、音声だと60%程度しか追えませんでした。語彙ではなく「処理速度」が原因だと分かったことで、練習の方向性が一気に定まりました。

音が取れない人の対策:シャドーイングと発音練習

音が取れない人の対策:シャドーイングと発音練習の図解

音が取れない人に最も効果的なのは、シャドーイングと発音練習の組み合わせです。耳だけでなく口を使って音を再現することで、聞き取れる音の範囲が広がります。

英語には日本語にない音声変化が多くあります。これらを知識として理解するだけでなく、自分の口で再現できるレベルまで練習すると、聞き取り精度が大きく向上します。

  • リエゾン(連結): check it out → 「チェキラウト」のように音がつながる
  • リダクション(脱落): good morning → 「グッモーニン」のようにdが消える
  • フラッピング(弱化): water → 「ワラー」のようにtがラ行に変わる
  • 弱形(シュワー化): I want to go → 「アイワナゴウ」のようにtoが弱くなる

音声変化のタイプごとに、どんな練習が効くかを整理しておくと迷いにくいです。

音声変化代表例練習法習得の目安
リエゾンcheck it out → チェキラウト同じフレーズを10回音読1〜2週間
リダクションgood morning → グッモーニン脱落箇所を意識してシャドーイング2〜3週間
フラッピングwater → ワラー米英の発音差を聞き比べ1〜2週間
シュワー化I want to go → アイワナゴウ弱形だけ集中リスニング2〜4週間

音声変化の練習は、以下のステップで進めると効率的です。

  1. スクリプトを見ながら聞く: まず音声変化が起きている箇所を視覚的に確認する
  2. 音声変化のルールを理解する: リエゾン・リダクションなどの種類を知識として押さえる
  3. 口に出して真似る: 同じ箇所を5〜10回シャドーイングして、自分でも再現できるようにする
  4. スクリプトなしで聞く: 最後にスクリプトを外して聞き取れるか確認する

悪い例

音声を聞いて「聞こえなかった」で終わり、次の音声に進む

良い例

スクリプトを確認し、聞き取れなかった箇所の音声変化を特定してから、同じ箇所を5回シャドーイングする

Saki先生
Saki先生

聞こえない原因が語彙不足ではなく、音そのものに慣れていないケースはかなり多いです。「知っている単語なのに聞き取れない」という経験があるなら、まず音声変化の練習から始めてみてください。1つのルールに慣れるだけで、聞き取れる範囲が一気に広がることがあります。

Saki @SpeechPass編集部

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得

going toが「ガナ」に聞こえる現象に最初はまったく気づけませんでした。リダクションの存在を知り、同じフレーズを20回ほど口に出して練習したところ、映画のセリフが急に聞き取れるようになりました。

シャドーイングの具体的なやり方やコツはシャドーイングのコツをまとめた記事で詳しく解説しています。発音の基礎から見直したい場合は英語の発音練習に関する記事も役立ちます。

処理が遅い人の対策:短い素材の反復と速度調整

処理が遅い人の対策:短い素材の反復と速度調整の図解

音は聞こえるが意味処理が追いつかない場合、短い素材の反復練習で処理速度を上げるのが効果的です。いきなり長い音声を原速で追う必要はありません。

処理が遅くなる最大の原因は、英語を頭の中で日本語に訳しながら聞く「返り聞き」です。ある研究では、日本語を介さず英語のまま処理できる学習者は、そうでない学習者と比べてリスニングの正答率が約20%高いという結果も出ています。英語の語順のまま理解する回路を作るために、以下のステップで練習すると効果が出やすいです。

  1. 素材を選ぶ: 理解度70〜80%程度の短い音声(30秒〜1分)を用意する
  2. 速度を落として聞く: 0.8倍速からスタートし、内容を英語の語順で理解する
  3. 段階的に速度を上げる: 0.8倍速 → 1.0倍速 → 1.2倍速と徐々に引き上げる
  4. 音読・シャドーイングで定着: 同じ素材を口に出して繰り返す
  5. 1.2倍速で余裕が出たら次の素材へ: 1つの素材を「卒業」する基準を決めておく

ヘッドホンで英語を学習する様子

処理速度トレーニングに向いている素材の選び方も重要です。

素材タイプ速度(語/分)向いているレベル特徴
VOA Learning English約100初心者ゆっくり明瞭、時事ニュース
TED Talks(字幕付き)約130〜160中級者トピックが多彩、スクリプト完備
BBC 6 Minute English約150中級者6分と短く反復しやすい
CNN / BBC News約160〜180上級者ナチュラルスピード、時事性が高い
Podcast(ネイティブ同士の会話)約180〜220上級者口語表現が多く実践的

1つの素材を最低5〜10回は繰り返しましょう。「もう飽きた」と感じるくらい反復した素材は、同じ速度の別の音声でも聞き取りやすくなります。反復の目安は「0.8倍速 → 1.0倍速 → 1.2倍速で内容を追える」状態になることです。

悪い例

毎日違うPodcastを1時間聞き流す

良い例

同じ1分の素材を速度を変えながら1週間で30回繰り返す

Saki先生
Saki先生

「同じ素材を何度も聞くのは退屈」と感じるかもしれませんが、処理速度を上げるには反復が不可欠です。新しい素材をたくさん聞くのは「多聴」であって、処理速度トレーニングとは目的が異なります。まずは1分の素材を1つ選んで、1週間とことん付き合ってみてください。

Saki @SpeechPass編集部

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得

TED Talksの1分クリップを0.8倍速でも追いきれない状態から始めました。同じクリップを毎日10回×1週間繰り返したところ、1.2倍速でも内容を追えるようになり、「英語を英語のまま理解する」感覚が初めてつかめました。

シャドーイングを使った処理速度トレーニングの全体像はシャドーイングの効果とやり方の記事で解説しています。音読を組み合わせた練習法は音読トレーニングの記事も参考になります。

語彙や内容理解が弱い人の対策:スクリプト精読と語彙補強

語彙や内容理解が弱い人の対策:スクリプト精読と語彙補強の図解

音は聞こえていても、単語や表現を知らなければ理解は進みません。語彙・内容理解が原因の場合は、スクリプトを使った精読とテーマ別の語彙補強が必要です。

TOEICリスニングセクションで400点以上を目指すには、最低でも語彙力5,000〜6,000語が必要とされています。TOEFLで25点以上を狙う場合は8,000〜10,000語レベルが目安です。まずは自分の語彙レベルを把握し、足りない部分を計画的に補いましょう。

具体的な対策手順は以下の通りです。

  1. リスニング音声を聞いて、聞き取れなかった箇所を記録する
  2. スクリプトを読み、知らない単語・表現をリストアップする
  3. 単語の意味と発音をセットで覚える(意味だけでなく音も覚えることが重要
  4. 同じ音声をもう一度聞き、理解度の変化を確認する
  5. 翌日に同じ音声を再度聞いて、定着しているか確かめる

語彙学習で見落とされがちなのが「音と意味のセット化」です。単語帳で意味を覚えても、リスニングで聞いたときに即座に意味が浮かばなければ処理が追いつきません。

悪い例

単語帳で意味だけ暗記し、音声は聞かない

良い例

単語を覚える際に必ず音声を再生し、「意味+音」のセットで記憶する

試験別に求められる語彙の特徴も押さえておくと効率的です。

試験必要語彙数(目安)頻出ジャンルおすすめ素材
TOEIC5,000〜6,000語ビジネス・日常会話TOEIC公式問題集、金のフレーズ
TOEFL8,000〜10,000語学術(自然科学・社会科学・人文学)TOEFL公式教材、Academic Word List
IELTS7,000〜9,000語学術+日常(幅広い)Cambridge IELTS、IELTS語彙集
英検準1級7,000〜8,000語社会問題・環境・教育過去問、パス単

語彙のインプットとリスニングを組み合わせた学習法も比較しておきます。自分の生活スタイルに合う方法を選んでみてください。

学習法所要時間/日レベルメリットデメリット
単語帳+音声再生15〜20分初級〜中級手軽、通勤中にもできる文脈がなく定着しにくい
スクリプト精読+再リスニング30〜40分中級〜上級文脈の中で覚えるので記憶に残るまとまった時間が必要
ディクテーション20〜30分中級〜上級聞き逃し箇所が明確に分かる負荷が高く疲れやすい
多読+オーディオブック30分以上中級〜上級大量のインプットが得られる個別の単語定着には不向き
Saki先生
Saki先生

語彙が原因のリスニング不足は、実は一番対策しやすいタイプです。スクリプト付きの素材を使って「聞く → 読む → 知らない単語を覚える → また聞く」のサイクルを回せば、着実に伸びます。1日10語ずつでも、3ヶ月で約900語。それだけでリスニングの理解度はかなり変わります。

Saki @SpeechPass編集部

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得

TOEFLリスニングで「音は全部聞こえるのに内容が入ってこない」壁にぶつかりました。原因は学術系の語彙不足で、Academic Word Listの頻出300語を2週間で集中的に覚えたところ、講義系の問題の正答率が約30%から55%まで上がりました。

語彙力の効率的な伸ばし方は英語の単語学習に関する記事で詳しく解説しています。音読を組み合わせた理解力向上法は音読トレーニングの記事もおすすめです。

アプリ・教材・シャドーイングの組み合わせ方

アプリ・教材・シャドーイングの組み合わせ方の図解

英語リスニングを上達させるには、アプリ・教材・シャドーイングそれぞれの役割を理解し、目的に応じて使い分けることが大切です。

学習手段主な役割強み弱み
アプリ継続しやすさ・手軽さスキマ時間に使える、進捗管理が簡単深い理解には不向き
教材(テキスト・問題集)理解の深さ・体系的学習スクリプトで精読できる、段階的に学べる一人では続けにくい
シャドーイング音声処理・発音力音の認識力と処理速度を同時に鍛えられる正しいやり方を知らないと効果が薄い

1つの方法だけに頼るのではなく、3つを組み合わせることで弱点を補い合えます。たとえば、アプリで毎日の学習習慣を維持しつつ、教材で精読・精聴の質を担保し、シャドーイングで音の処理能力を底上げするイメージです。

リスニング学習アプリの比較

代表的なリスニング学習アプリを比較表で整理します。自分の課題や予算に合わせて選んでみてください。

アプリ名料金特化スキルレベル帯試験対策習慣化しやすさ特徴
シャドテン有料(月額)シャドーイング中級〜上級AI添削付き、ビジネス英語素材が豊富
スタディサプリENGLISH有料(月額)総合(リスニング含む)初級〜中級TOEIC対応ストーリー形式で継続しやすい
ELSA Speak無料/有料発音矯正初級〜上級発音AIのフィードバックが精度高い
RedKiwi無料/有料ディクテーション中級〜上級動画素材でリアルな英語に触れられる
BBC Learning English無料リスニング全般初級〜中級IELTS一部良質なニュース素材が無料で使い放題
NHK語学アプリ無料リスニング全般初級〜中級日本語解説付きで初心者にやさしい

有料アプリに課金する前に、まず無料のBBC Learning EnglishやNHK語学アプリで2週間ほど試してみるのがおすすめです。無料で十分に効果が出る場合もありますし、自分に合う学習スタイルが分かってから課金しても遅くありません。

原因タイプ別のおすすめ組み合わせ

どのアプリ・教材を選ぶかは、自分の弱点タイプによって変わります。

弱点タイプアプリ教材シャドーイング素材
音が取れないELSA Speak発音教材(英語耳など)短文(10〜20秒)を丁寧に
処理が遅いRedKiwiTED Talks・BBC 6 Minute1分クリップを速度変えて反復
語彙が足りないスタディサプリENGLISH試験別公式問題集+単語帳スクリプト精読後にシャドーイング
Saki先生
Saki先生

アプリは「毎日触れる習慣」を作るのに最適です。ただし、アプリだけでリスニングが劇的に伸びるわけではありません。教材やシャドーイングと組み合わせて、「広く浅くの継続」と「狭く深くの集中練習」のバランスを取りましょう。

おすすめのシャドーイングアプリについてはシャドーイングアプリの記事で比較しています。シャドーイングとリスニングの関係についてはシャドーイングとリスニングの記事もあわせてご覧ください。

タイプ別おすすめ学習プラン

タイプ別おすすめ学習プランの図解

自分のレベルに合った学習プランを立てることが、効率的な英語リスニング上達につながります。以下に、レベル別の具体的なプランを紹介します。

初心者(TOEIC 400点以下相当)

1日30分〜1時間が目安です。まずは「英語の音に慣れる」ことを最優先にしましょう。

時間内容使う素材
15分音読NHK基礎英語、VOA Learning English(約100語/分)
15分やさしい素材のリスニング理解度80%以上の短い音声
15分単語学習(音声付き)基本語彙1,000〜3,000語レベル

初心者はシャドーイングよりも音読から始める方が挫折しにくいです。スクリプトを見ながら声に出す練習で音に慣れてから、徐々にシャドーイングに移行しましょう。

中級者(TOEIC 400〜700点相当)

1日45分〜1.5時間が目安です。音の聞き取りと処理速度の両方を意識した練習に切り替えます。

時間内容使う素材
20分シャドーイングTED Talks(字幕付き)、Podcast
15分精聴(1文ずつ止めて聞く)TOEIC公式問題集、ニュース教材
15分単語・表現の復習リスニングで出てきた未知語

中級者がやりがちなのは「広く浅く」の学習に偏ることです。精聴の時間を確保し、「1文ずつ正確に聞き取る」練習を毎日15分でも取り入れると、上達のスピードが変わります。

試験対策(TOEIC 700点以上・TOEFL・IELTS)

1日1時間以上が目安です。コンテンツ・シャドーイング(内容理解も同時に行うシャドーイング)を取り入れ、試験形式の素材で実践力を高めます。

時間内容使う素材
30分シャドーイング(コンテンツ・シャドーイング)CNN、BBC、TOEFL/IELTS公式教材
15分ディクテーション試験形式の音声素材
15分多聴(内容理解重視)ナチュラルスピードの素材(150〜180語/分)

教材の選び方で迷ったら、理解度70〜80%程度の素材を選ぶのがベストです。簡単すぎると学びが少なく、難しすぎると挫折しやすいため、「だいたい分かるけど、ところどころ聞き取れない」レベルが最も効率よく伸びます。

Saki @SpeechPass編集部

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得

TOEFL対策中、最初から公式教材だけで練習していましたが、理解度が50%程度で負荷が高すぎました。BBC 6 Minute Englishに素材を下げて2週間反復したあと公式教材に戻ったところ、理解度が70%まで上がり、練習が回るようになりました。

英語の上達法を全体的に見直したい場合は英語のスピーキング上達法の記事も参考になります。シャドーイングがリスニングに与える効果についてはシャドーイングとリスニングの関係の記事で詳しく解説しています。

リスニング学習でやってはいけない失敗6つ

リスニング学習でやってはいけない失敗6つの図解

リスニング学習で多くの人が陥りがちな失敗パターンを6つ紹介します。心当たりがあれば、学習法を見直すきっかけにしてみてください。

  1. 聞き流しだけで終わる: BGMのように英語を流しても、集中して聞かなければリスニング力は伸びません。「ながら聞き」は多聴の一部としてはOKですが、それだけに頼るのは非効率です

  2. 難しすぎる素材を選ぶ: 理解度が50%以下の素材は、ストレスが大きいわりに学習効果が低いです。背伸びしすぎず、70〜80%理解できる素材から始めましょう

  3. シャドーイングだけに偏る: シャドーイングは強力な練習法ですが万能ではありません。語彙不足が原因なら、単語学習を先に行う方が効果的です

  4. スクリプトを確認しない: 聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認しないと、同じ部分でずっとつまずき続けます。「聞く → スクリプト確認 → 再度聞く」のサイクルが重要です

  5. 復習をしない: 新しい素材に次々手を出すより、同じ素材を繰り返した方がリスニング力は定着しやすいです。1つの素材を最低5回は繰り返しましょう

  6. 原因を分けずに対策する: 「とにかくたくさん聞く」だけでは、自分のボトルネックに合っていない練習に時間を使ってしまいます。この記事の3タイプ分類を使って、まず原因を特定してから練習法を選びましょう

「毎日2時間聞いているのに伸びない」という場合、量の問題ではなく方法のミスマッチが原因であることがほとんどです。まず自分の弱点タイプを特定してから、それに合った練習法を選びましょう。

悪い例

「伸びない→もっと聞く→やっぱり伸びない」のループにはまる

良い例

「伸びない→原因を3タイプで切り分ける→原因に合った練習だけやる」

Saki先生
Saki先生

失敗パターンに1つでも心当たりがあっても、落ち込む必要はありません。原因が分かれば対策は立てられます。この記事で紹介した3タイプの分類に戻って、自分に合う方法を試してみてください。

学習の伸び悩みを感じている場合は英語学習の停滞期を乗り越える方法の記事もあわせてご覧ください。シャドーイングのやり方に不安がある場合はシャドーイングのコツの記事で基本を確認できます。

まとめ

英語リスニング上達の近道は、やみくもに量を増やすことではなく、自分の弱点を見極めて原因に合った学習法を組み合わせることです。

この記事のポイントをまとめます。

  • リスニングが伸びない原因は「音が取れない」「処理が遅い」「語彙が足りない」の3タイプに分けられる
  • 音が取れない人にはシャドーイングと発音練習が効果的
  • 処理が遅い人には短い素材の反復と速度調整が有効
  • 語彙不足の人にはスクリプト付き素材と単語学習の併用が必要
  • アプリ・教材・シャドーイングは役割を分けて組み合わせると相乗効果が出る
  • 教材は理解度70〜80%のものを選ぶのが最適

最初の一歩として、自分が「音」「処理速度」「語彙」のどこで止まっているかを1つ特定し、その原因に合った練習を1日15分、まずは2週間続けてみてください。小さな変化を積み重ねることが、リスニング力の着実な向上につながります。

「原因は分かったけれど、自分の発音やリスニングの弱点を客観的に把握しにくい」と感じたら、AIが音声を分析してフィードバックしてくれるツールを使うのも手です。SpeechPassでは、スピーキング練習を通じてリスニングの弱点も可視化できるので、インプットとアウトプットの両面から課題を確認できます。

更新: 2026-04-13

著者

Saki

Saki

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得

日本で生まれ育ち、留学経験なしの独学で英語を習得。シャドーイング、音読、ディクテーション、単語帳、オンライン英会話など、さまざまな勉強法を試し、本当に効果があった方法を見極めてきました。

試行錯誤を重ねながらスコアを一気に伸ばし、海外MBAにも入学・取得。英語の先生として3年間指導した経験もあります。今では外資系企業のグローバルチームで、外国人上司に直接レポートしながら英語で毎日仕事をしています。

できるだけお金をかけずに独学で英語力を伸ばしたい方、留学やMBA進学に向けてスコアアップを目指している方を全力で応援しています。高額な塾や教材に頼らなくても、正しい方法と継続さえあれば、目標スコアは必ず達成できます。

関連記事