- TOEFL ITPのリスニングが、iBTのリスニングと同じものなのか分からない
- Part A・B・Cがそれぞれどんな出題で、何問・何分なのか知りたい
- ITPのリスニングに効く参考書とコツを知りたい
結論から言うと、TOEFL ITPのリスニング(Section 1)は、iBTの2026年新形式とはまったく別物です。ITPはPart A・B・Cの3部構成で50問・約35分・スコアは31〜68点。会話と講義を聞いて4択で答える、昔ながらのペーパー形式です。
この記事は、ITPリスニングの全体像をETS公式情報にもとづいて整理する入門ガイドです。当サイトのTOEFLリスニングとは(iBT 2026新形式)はiBT向けの解説なので、「団体受験のITPを受ける」方はこちらを読んでください。TOEFLの種類そのものはTOEFLとは?iBTとITPの違いで整理しています。
- ITPリスニングはSection 1・50問・約35分・31〜68点。**Part A(短い会話)→ Part B(長い会話)→ Part C(講義)**の順に難しくなる
- iBT 2026新形式とは別物。ITPはペーパー受験・団体向けで、Speaking/Writingは無く、スコア体系も310〜677点(677点満点)と独立している
- 音声は1回しか流れない。選択肢の先読みと、言い換え(パラフレーズ)への対応がスコアを分ける
TOEFL ITPリスニングの位置づけ ― Section 1・50問・31〜68点

TOEFL ITP(Level 1)は、リスニング・文法・リーディングの3セクションで構成されます。リスニング(Listening Comprehension)はその先頭に置かれたSection 1です。
| セクション | 問題数 | 時間 | スコアレンジ |
|---|---|---|---|
| Section 1 リスニング | 50問 | 約35分 | 31〜68 |
| Section 2 文法(Structure) | 40問 | 25分 | 31〜68 |
| Section 3 リーディング | 50問 | 55分 | 31〜67 |
| 合計 | 約115問 | 約115分 | 310〜677 |
ITPは677点が満点で、3セクションのスコアを合算します。リスニングはそのうち最大68点ぶんを占める、配点の大きいセクションです。
出典: 公式『TOEFL ITP テストの構成』
iBT(2026新形式)とITPは別物 ― 何が違う?
「TOEFLのリスニング対策」と検索すると、iBTの情報とITPの情報が混ざって出てきます。ここを切り分けないと、対策の方向を間違えます。

| 比較項目 | TOEFL ITP | TOEFL iBT(2026新形式) |
|---|---|---|
| 受験方法 | ペーパー(マークシート) | パソコン・オンライン |
| 用途 | 団体向け(学内・社内で利用) | 公式・対外提出が可能 |
| 技能 | リスニング・文法・リーディングの3つ | 4技能(Speaking/Writingを含む) |
| リスニング形式 | Part A/B/Cの会話・講義 | 4タスク・47問 |
| スコア | 310〜677点 | 1〜6のバンド主体(移行期は0〜120も併記) |
iBTのリスニングは4タスク・47問・1〜6採点の新形式です。一方ITPは、会話と講義を聞いて4択で答えるPart A/B/C型で、形式もスコアも別系統です。なお、ITPとiBTの間に公式の換算表はありません。レベル感の目安としてCEFR経由で対応づけると、ITP 500点はおおむねCEFR B1あたりとされます。
iBTの新形式リスニングを詳しく知りたい場合は、こちらで解説しています。
Part A・B・Cの形式と解き方
ITPリスニングは、難易度が上がる順に3つのパートで構成されます。ETS公式のサンプル問題のディレクション(指示文)をもとに整理します。
Part A:短い会話(1会話=1問)
2人の短い会話が流れ、その直後に質問が1つ出ます。"In Part A, you will hear short conversations between 2 people."(短い会話のあとに質問)という形式です。問題数が最も多く、ここが得点の山になります。
Part B:長い会話(複数設問)
Part Aより長い会話が流れ、1つの会話に対して複数の質問が出ます。学生同士、あるいは学生と教員のやりとりが中心です。
Part C:講義・トーク(複数設問・最難関)
大学の講義や学術的なトークが流れ、複数の質問に答えます。アカデミックな内容で1本が長く、3パートの中で最も難しいと言われます。
なお、Part A・B・Cそれぞれの正確な問題数は公式に公表されていません。一般に公開されている実物から、Part A=約30問/Part B=約8問/Part C=約12問の目安とされています(合計50問)。音声は1回のみ再生され、選択肢は4つです。
出典: ETS公式サンプル問題『Level 1 Section 1: Listening Comprehension』のディレクション原文。
失点を防ぐ4つのコツ
音声が1回しか流れないITPでは、「聞く力」そのものより、聞きながら正解を絞る技術で差がつきます。
- 同じ単語を含む選択肢は疑う。会話に出た単語をそのまま含む選択肢は、ひっかけが多いです。正解は**言い換え(パラフレーズ)**されているのが基本です。
- 2人目の発言に注目する。Part Aの質問は、後に話した人の発言を問うことが多い傾向があります。
- 選択肢を先読みする。音声が始まる前に選択肢へ目を通し、「何を待ち構えて聞くか」を決めておきます。
- 聞き逃したら潔く次へ。1問に固執すると連鎖的に落とします。切り替えが結果的に得点を守ります。
リスニングの土台は、ITPでもiBTでも変わりません。私が一番効いたと感じたのは「音のつながり(リンキング)」に慣れることでした。たとえば an apple は「アン・アップル」ではなく「アナポー」のように聞こえます。ここに耳が慣れると、選択肢を読む余裕が生まれます。形式の対策と並行して、毎日少しずつ音に触れておくのがおすすめです。
聞き取れない原因の整理や、リスニング教材の選び方は、iBT向けの記事ですが土台づくりに役立ちます。
最難関のPart C(講義)はアカデミック語彙で攻める
Part Cで失点する人の多くは、聞き取り以前に話題の語彙を知らないことでつまずきます。講義は専門的なテーマが多く、背景知識があるかどうかで「聞きやすさ」が大きく変わります。
対策はシンプルで、アカデミック語彙を先回りして入れておくことです。語義を知っているだけで、全部は聞き取れなくても「何の話か」が追えるようになります。語彙の土台づくりは、こちらが定番です。
ITPリスニングのおすすめ参考書
ITPは公開問題が限られるため、ITP専用の問題集で形式に慣れるのが近道です。書名は版が更新されるので、購入時に最新版を確認してください。
- リスニング特化:旺文社『TOEFL ITPテスト リスニング問題攻略』など、Part A/B/C別に演習できるもの
- 公式・模試:ETS『TOEFL ITP公式テスト問題&学習ガイド』。本番に近い形式で診断できる
- 語彙(Part Cの下支え):旺文社『TOEFLテスト英単語3800』
参考書を1冊に絞り、Part別に「聞く→答え合わせ→なぜ間違えたかを確認」を繰り返すのが、遠回りに見えていちばん速い進め方です。
まとめ:ITPはiBTと分けて対策する
TOEFL ITPのリスニングは、iBT新形式とは別物のPart A/B/C型・50問・約35分・31〜68点です。同じ単語の選択肢を疑い、選択肢を先読みし、Part Cに向けて語彙を固める――この3点を押さえれば、形式に振り回されずに得点を伸ばせます。
TOEFL ITPは何点満点ですか?回答例を見る回答例を閉じる
ITP(Level 1)は677点満点です。リスニング・文法・リーディングの3セクション(各おおむね31〜68点)を合算し、合計310〜677点で表されます。
TOEFL ITPとiBTのリスニングは何が違いますか?回答例を見る回答例を閉じる
ITPはペーパー受験のPart A/B/C型(50問・約35分・31〜68点)、iBTは2026年新形式の4タスク・47問・1〜6採点です。受験方法もスコア体系も別で、公式の換算表はありません。
TOEFL ITP 500点はどのくらいのレベルですか?回答例を見る回答例を閉じる
公式の厳密な対応ではありませんが、CEFR B1あたりの目安とされます。リスニングを安定して得点できるかが、500点前後を超える鍵になります。








