- 英検3級の二次試験(面接)が近いのに、当日に何をするのか分からなくて不安
- 音読・イラストの説明・自分のことを聞かれる質問に、どう答えればいいのか知りたい
- 「落ちた」「不合格だった」という声を見て、自分も黙り込まないか心配
この記事では、英検3級の面接を入室から退室まで本番そっくりに追いながら、5つの質問の答え方と合格のコツ、つまずきやすい原因まで、英語講師の視点でやさしく整理します。
- 英検3級の面接は約5分・スピーキングだけ。「音読」+「5つの質問」というシンプルな構成です
- 合格率はおよそ9割。満点でなくても、最後まで答え続けた人が受かります
- 評価には**アティチュード(態度)**が入ります。大きな声・アイコンタクト・笑顔も点になります
- いちばんの不合格パターンは黙り込むこと。型を覚えれば、怖がる試験ではありません
英検3級の二次試験(面接)とは?──約5分、スピーキングだけ
英検3級は、一次試験(筆記・リスニング)に合格すると二次試験の面接に進みます。面接は試験官と1対1で行う、スピーキングだけの試験です。
所要時間はおよそ5分。やることは「英文カードの音読」と「5つの質問への受け答え」だけです。一次のように書く問題はありません。だから対策も「声に出す練習」に絞れます。
当日は会場の待合室で待機し、自分の番号や名前が呼ばれたら面接室へ入ります。初めてだと緊張しますが、流れさえ知っておけば落ち着いて臨めます。次の章で、入室から退室まで順番に見ていきましょう。
当日の流れ:入室から退室まで【7ステップ】
英検3級の面接は、毎回ほぼ同じ順番で進みます。やることが決まっているので、先に流れを頭に入れておくだけで安心感がまるで違います。
- ① 入室してあいさつ — ドアを開けて入り、"Hello." と明るくあいさつします。面接カードを面接委員に渡しましょう。
- ② 着席・氏名と受験級の確認 — "Please sit down." と促されたら着席。名前と「3級を受けますね」という確認に英語で答えます。
- ③ 問題カードを受け取る — 英文とイラストが印刷された問題カードを手渡されます。
- ④ パッセージを黙読 — 20秒間、声を出さずに英文を読む時間が与えられます。区切りや意味を確認しましょう。
- ⑤ パッセージを音読 — 約30語の英文を声に出して読みます。速さより、はっきり正確に。
- ⑥ No.1〜No.5の質問に答える — カードや自分自身についての質問が5問。これが面接の中心です。
- ⑦ カードを返して退室 — 問題カードを面接委員に返し、"Thank you. Goodbye." とあいさつして退室します。

入退室のあいさつも採点対象です。小さな声で済ませず、笑顔で元気に言うことを意識してください。
面接で出る5つの質問と答え方【回答例つき】
面接の山場は5つの質問です。出る順番とタイプは毎回決まっているので、タイプごとの「型」を覚えれば対応できます。まず全体像を見てから、1つずつ答え方を確認しましょう。

音読:意味のまとまりで区切る
最初に、約30語の英文を音読します。コツは、速く読もうとしないこと。意味のまとまりごとに区切って、はっきり読むほうが伝わります。
知らない単語が出ても止まらず、読める発音で進めましょう。1語つまっても、最後まで読み切れば大きな問題にはなりません。
音読は「速さ」より「区切り」です。私自身も毎日30分の音読を続けてきましたが、単語をブツ切りにせず、フレーズのかたまりで読むと一気に英語らしく聞こえます。本番前に、カード音読を声に出して練習しておきましょう。
No.1:パッセージについての質問
No.1は、音読した英文の内容を問う質問です。たとえば、次のようなパッセージだったとします。
Today, many people enjoy cooking at home. They can make their favorite food, so cooking at home is becoming popular.
ここで "Why is cooking at home becoming popular?" と聞かれたら、答え方は決まっています。疑問詞を聞き取り → 本文の該当文を探し → 代名詞を補って答えるだけです。
NG回答
Cooking at home is popular.
高スコア回答
Because people can make their favorite food.
質問が "What" なら「もの・こと」を、"Where" なら「場所」を、本文から探して答えます。聞かれた疑問詞に正面から答えるのがポイントです。
No.2・No.3:イラストについての質問
No.2とNo.3は、カードのイラストを見て答える質問です。No.2は人物の動作、No.3は人や物の様子・数・場所を問われることが多いです。
人の動作は、主語+is/are+〜ing の現在進行形で答えるのが基本です。単語だけで終わらせず、文の形にしましょう。
NG回答
Cooking.
高スコア回答
She is cooking in the kitchen.
No.3の例:How many cups are there on the table?回答例を見る回答例を閉じる
イラストの数や場所を答える質問です。「There are two cups on the table.(テーブルの上にカップが2つあります)」のように、文の形で答えましょう。数だけ "Two." と言うより、文にするほうが高く評価されます。
No.4・No.5:あなた自身についての質問
最後のNo.4・No.5は、カードとは関係なくあなた自身について聞かれます。趣味や日常など身近な話題が中心です。
ここでの型は Yes/No+一言の理由。"Yes." や "No." だけで止めず、もう1文付け足すと評価が上がります。
NG回答
Yes.
高スコア回答
Yes, I do. I like reading comic books because they are exciting.
"No." で答えた場合は、"No, I don't. I like watching movies." のように、代わりに好きなことを言えば大丈夫です。沈黙せず、自分の言葉で短く続けましょう。
1点でも多く取る答え方のコツ5つ
中身が完璧でなくても、伝え方しだいで点は伸びます。英語力をすぐ上げるのは難しくても、次の5つは今日から実行できます。
- ① 大きな声・アイコンタクト・笑顔 — アティチュード(態度)も採点対象。下を向かず、面接委員の目を見て話す
- ② Yes/No+理由 — 一語で終わらせず、理由をもう1文付け足す
- ③ 沈黙より言い切る — 多少間違えても、知っている単語で声に出す
- ④ 聞き返しは "Pardon?" / "Could you say that again?" — 黙るより、聞き返すほうが好印象
- ⑤ "I don't know." は言わない — 知っている範囲で何か言う。あきらめの一言は避ける
とくに差がつくのが③と④です。NG回答と好回答を並べてみましょう。
悪い例
質問の答えに自信がなく、5秒・10秒と黙り込んでしまう。会話が止まり、減点につながる
良い例
文法が多少崩れても、知っている単語で言い切る。沈黙より「伝えようとする姿勢」が評価される
悪い例
質問が聞き取れず、何も言えないままフリーズしてしまう
良い例
"Could you say that again?" と聞き返す。1回までは自然で、減点にもなりにくい
本番でいちばん大事なのは、完璧さより「止まらないこと」です。詰まったら "Let me see ..." と一言置いてから続けるだけで、印象がずいぶん変わります。黙る時間を作らない、これだけ意識してください。
合格点と「落ちる」原因──アティチュード評価の正体
英検3級のスピーキング(二次試験)は550点満点で、合格点は353点です。素点でいうとおおむね23点前後が目安とされ、合格率は約9割と高めです。
つまり、満点を取る必要はありません。多少のミスがあっても、合格ラインに届けばよいのです。だからこそ「黙り込んで点を取りこぼす」のが、いちばんもったいない失点になります。
「落ちる」原因として多いのは、次のようなパターンです。
- 質問に答えられず、長く黙り込んでしまう
- 声が小さく、聞き取ってもらえない
- あいさつ・アイコンタクトなど**アティチュード(態度)**で点を落とす
評価観点には、この**アティチュード(態度)**が公式に含まれます。入退室のあいさつ、相手の目を見て話す姿勢、聞き取れないときに聞き返す積極性まで、コミュニケーションの態度が見られています。
なお、各設問が何点ずつか、といった細かい配点は公式には公表されていません。ネット上には「1問○点」という通説もありますが、断定はできません。確実なのは、550点満点・合格353点・評価にアティチュードが含まれる、という公式情報です。配点を気にするより、全問に声を出して答えるほうが近道です。

一発合格する練習法【前日〜本番】
英検3級の面接は、やることが決まっている分、練習がそのまま得点につながります。本番までにやっておきたいのは、次の3つです。
- 音読を声に出して毎日 — 過去問や予想問題のカードを、時間を計らず、はっきり音読する習慣をつける
- カードでロールプレイ — 家族や友達に面接委員役を頼み、本番の5問を通しでやってみる。相手がいなければ録音でもよい
- とにかく声に出す — 黙読や暗記だけで終えず、必ず口に出す。口が動く状態を作っておくと、本番で言葉が出やすい
おすすめは、自分の答えを録音して聞き返すことです。恥ずかしいですが、聞いてみると「早口すぎる」「声が小さい」といった自分の癖に気づけます。直すべき点が分かるので、独学でも上達が早くなります。
ひとりで練習する環境づくりは、面接対策だけでなく英語スピーキング全般に効きます。話す練習の進め方は、次の記事もあわせてどうぞ。
よくある質問(FAQ)
面接官は日本人ですか?外国人ですか?回答例を見る回答例を閉じる
日本人の場合も、外国人(ネイティブ)の場合もあります。どちらでも、聞き取りやすいスピードで話してくれるので心配いりません。日本人の面接委員だからと油断せず、答えは必ず英語で話しましょう。
1問でも答えられなかったら、即不合格ですか?回答例を見る回答例を閉じる
いいえ。1問完璧に答えられなくても、合格点(550点満点中353点)に届けば合格です。合格率は約9割と高め。1問つまずいても、残りの問題で十分に挽回できます。だからこそ、答えられない問題でも黙らず、何か声に出すことが大切です。
英語がとっさに出てこないときは、どうすればいいですか?回答例を見る回答例を閉じる
いちばんの正解は「黙り込まないこと」です。"Pardon?" で1回聞き返す、知っている単語で言い切る、簡単な文に言い換える——どれでも構いません。沈黙が続くのが一番の減点なので、短くてもよいので声を出し続けましょう。
服装は決まっていますか?回答例を見る回答例を閉じる
私服で問題ありません。スーツや制服である必要はなく、清潔感があれば十分です。服装よりも、入退室のあいさつと笑顔のほうがずっと評価に関わります。
英検は級が上がると、面接で求められる発話量も難しさも変わります。2級・準1級を目指す人や、ライティングも対策したい人は、あわせてこちらもどうぞ。
英検とTOEFLのスコア換算や、どちらを受けるべきか迷っている人は、次の記事も参考になります。
まとめ──型を覚えれば、面接は怖くない
- 英検3級の面接は約5分・スピーキングだけ。音読+5問の流れは毎回ほぼ同じ
- 質問はタイプ別に型がある。No.1は疑問詞→本文、イラストは "〜ing" の文、自分のことは Yes/No+理由
- 合格点は550点満点中353点・合格率約9割。満点はいらない。最後まで答え続けた人が受かる
- 最大の失点は沈黙。声・アイコンタクト・笑顔のアティチュードも忘れずに
- 対策は「声に出す練習」に尽きる。カードの音読とロールプレイで、本番で口が止まらない状態を作ろう








