- ChatGPTでIELTSスピーキングの練習が本当に使えるのか知りたい
- IELTSスピーキングの練習を自宅でコストをかけずに回したい
- IELTSスピーキングのオンライン英会話の代わりにAIが使えるか知りたい
この記事では、ChatGPTを使ってIELTSスピーキングを自宅で練習する方法を、Part別の使い方、模擬試験プロンプト、注意点まで含めて解説します。
実は、ChatGPTは万能な採点官ではありません。しかし、模擬練習の相手としてはかなり優秀です。正しい使い方を知れば、独学の質を大幅に引き上げる相棒になります。
この記事を読めば、AIをただ触るだけで終わらせず、IELTSスピーキング対策として実用的に回す方法が見えやすくなります。
ChatGPTでIELTSスピーキング練習はできるのか


結論から言うと、練習相手としてはかなり使えます。特に以下の3つの用途で効果を発揮します。
ChatGPTでできること
| 用途 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 質問の出題 | Part 1〜3の質問を出してもらう | 無限に問題を生成できる |
| 模擬面接 | 試験官役として対話形式で練習 | 本番の流れを体感できる |
| フィードバック | 回答への改善提案をもらう | 構成・語彙・文法の弱点に気づける |
ChatGPTでできないこと
一方で、以下の点は注意が必要です。
- 発音の評価: テキストベースのAIでは発音の細かい評価は難しい
- 本番の緊張感: PC相手では、対面面接特有のプレッシャーは再現できない
- 正確なスコア判定: AIが出すスコアは参考程度。本番の採点基準と完全には一致しない
- 自然な相槌・反応: 人間の面接官のような自然な対話の間合いは再現しにくい
ChatGPTは「本番の代わり」ではなく「独学を補強する相棒」として考えましょう。採点をそのまま本番相当と思い込むのは危険ですが、質問の出題やフィードバックには十分な実用性があります。
IELTSスピーキングの勉強法全体を見直したい場合はIELTSスピーキングの勉強法記事が参考になります。スコアの仕組みを知りたい場合はIELTSスピーキングのスコア記事も役立ちます。
まず使いたい基本プロンプト例

ChatGPTをIELTSスピーキングの練習に使う時、最初のプロンプト(指示文)の質が練習の効果を大きく左右します。
基本プロンプト(Part 1用)
You are an IELTS Speaking examiner. Ask me Part 1 questions one by one on the topic of "Daily Routine." After each of my answers, give brief feedback on fluency, vocabulary, and grammar. Then ask the next question.
このプロンプトのポイントは以下の3つです。
- 役割の指定: "You are an IELTS Speaking examiner" でAIの振る舞いを明確にする
- 進め方の指定: "one by one" で1問ずつ進める形にする
- フィードバックの指定: "give brief feedback on fluency, vocabulary, and grammar" で欲しいフィードバックを絞る
Part 2用プロンプト
You are an IELTS Speaking examiner. Give me a Part 2 cue card on the topic of "A memorable trip." I will prepare for 1 minute, then speak for 2 minutes. After my response, evaluate my answer based on fluency, coherence, vocabulary, and grammar.
Part 3用プロンプト
You are an IELTS Speaking examiner. Ask me Part 3 discussion questions related to "Travel and Tourism." Ask one question at a time and wait for my response. After each answer, give feedback and ask a follow-up question to deepen the discussion.
AI相手の練習は、最初の指示がかなり大事です。「IELTSの練習をして」と雑に始めるより、役割・進め方・フィードバックの3点をはっきり書いた方が、返ってくる質問やフィードバックの質がぐっと上がります。
答え方の骨組みを作りたい場合はIELTSスピーキングのテンプレート記事が参考になります。聞き返しへの対応はIELTSスピーキングの聞き返しガイド記事も役立ちます。
Part 1、Part 2、Part 3での使い分け

IELTSスピーキングの各Partは求められるスキルが異なるため、ChatGPTの使い方もPartごとに変えると効果的です。
Part 1: 短い質問への即答練習
Part 1は日常的な話題について2〜3文で答えるパートです。ChatGPTには「短い質問を連続で出してもらう」使い方が合います。
練習のコツ:
- 1つの質問に対して2〜4文で答える練習をする
- 答えたら即座に次の質問に進む(間を空けない)
- 回答時間の目安は1問あたり20〜30秒
使いやすいプロンプト追加文:
Keep your questions short and simple. Do not explain the question. Just ask and wait for my answer.
Part 2: 2分間スピーチの練習
Part 2はcue card(お題カード)について1分間準備し、2分間話すパートです。ChatGPTにはcue cardを出してもらい、タイマーを使って練習します。
練習のコツ:
- タイマーを使い、準備1分+スピーチ2分を厳守する
- 最初はメモを取ってから話す。慣れたらメモなしで挑戦する
- 話し終わった後にフィードバックをもらう
| ステップ | 時間 | やること |
|---|---|---|
| cue cardを受け取る | - | ChatGPTに出してもらう |
| メモを取る | 1分 | キーポイントを3〜4個書く |
| スピーチする | 2分 | メモを見ながら話す |
| フィードバックを受ける | - | ChatGPTに評価してもらう |
Part 3: 抽象的なディスカッション練習
Part 3はPart 2に関連した抽象的な質問について、深く考えて答えるパートです。ChatGPTには「follow-up question を出し続けてもらう」形が効果的です。
練習のコツ:
- 意見→理由→具体例→結論の構成を意識する
- 「Why?」「How?」の質問に対して、理由を2つ以上挙げる練習をする
- 抽象的な質問には、具体例で説明を補強する
Part 3は最も難易度が高いパートです。ChatGPTで練習する際は、「もっと深掘りして」「別の角度から質問して」と追加指示を出すと、本番に近い負荷の練習ができます。
Part別の質問例はPart 1の練習問題記事、Part 2の練習問題記事、Part 3の練習問題記事でそれぞれ整理しています。
ChatGPT練習の効果を上げるコツ5つ

ChatGPTをIELTSスピーキング練習に使う時、ただ質問を出してもらうだけでは効果が半減します。以下の5つのコツを取り入れると、練習の質が大きく変わります。
1. できれば音声入力を使う
ChatGPTのアプリ版やブラウザの音声入力機能を使えば、実際に「声を出して」答える練習ができます。タイピングで答えるのと声で答えるのでは、鍛えられるスキルがまったく異なります。
2. 自分の回答を録音する
ChatGPTへの回答を別途スマートフォンで録音しておくと、後から聞き返して改善点を見つけやすくなります。特に、以下のポイントをチェックします。
- 詰まっている箇所はどこか
- 同じ表現を繰り返していないか
- 時間内に収まっているか
3. 1回目の回答後に必ず再回答する
ChatGPTからフィードバックをもらったら、同じ質問に対してもう一度答えます。「回答→フィードバック→再回答」のサイクルが、最も効果的な学習ループです。
4. フィードバックは1〜2点に絞る
ChatGPTに「全部の改善点を教えて」と頼むと、大量のフィードバックが返ってきて消化しきれません。「fluencyとvocabularyだけ見て」のように、毎回1〜2点に絞って指示する方が、確実に改善できます。
5. 週ごとに振り返る
1週間の練習内容を振り返り、繰り返し指摘される弱点を特定します。次の1週間はその弱点に集中して取り組むと、効率よく改善できます。
フィードバックを一気にもらいすぎると、逆に何から手をつければいいか分からなくなります。毎回1つか2つだけ直す方が、確実に前に進めます。小さな改善を積み重ねるのが最速の近道です。
質問素材をもっと増やしたい場合はIELTSスピーキングの問題プール記事が参考になります。教材との組み合わせはIELTSスピーキングの教材記事も役立ちます。
オンライン英会話との違いは何か
ChatGPTとオンライン英会話は、どちらもIELTSスピーキングの練習に使えますが、得意な領域が異なります。どちらか一方を選ぶのではなく、役割を分けて併用するのが最も効果的です。
| 比較項目 | ChatGPT | オンライン英会話 |
|---|---|---|
| コスト | 無料〜低コスト | 月数千円〜 |
| 利用時間 | 24時間いつでも | 予約制が多い |
| 質問の量 | 無限に生成できる | レッスン時間内に限られる |
| フィードバックの質 | 構成・語彙・文法は強い | 発音・自然さ・対人反応が強い |
| 緊張感 | 低い | 対人なのでやや高い |
| 発音評価 | 弱い | 人間なので正確に判断できる |
| カスタマイズ性 | プロンプトで自由に調整可能 | 講師による |
使い分けの目安
- 量を回したい時 → ChatGPT(毎日15〜20分)
- 発音や自然さを確認したい時 → オンライン英会話(週1〜2回)
- 模擬面接の緊張感が欲しい時 → オンライン英会話
- 特定のPartを集中練習したい時 → ChatGPT
ChatGPTは「量を回す日常練習」に強く、オンライン英会話は「質の高いフィードバックを得る機会」に強いです。どちらかの代替ではなく、それぞれの強みを活かす使い方がベストです。
IELTSスピーキングの勉強法を全体的に見直したい場合はIELTSスピーキングの勉強法記事が参考になります。
ChatGPT練習でやってはいけない失敗6つ

ChatGPTは便利なツールですが、使い方を間違えると効果が出にくくなります。以下の6つの失敗パターンを避けましょう。
1. AIのスコアを過信する
ChatGPTが出すスコアや評価は参考値です。本番の採点基準とは異なる場合があるため、スコアに一喜一憂するよりも、改善点の指摘に注目する方が有益です。
2. 発音の確認を完全に無視する
テキストベースのChatGPTは発音を評価できません。発音に不安がある場合は、オンライン英会話や発音アプリと併用する必要があります。
3. プロンプトが雑すぎる
「IELTSの練習をして」だけでは、質の高い練習にはなりにくいです。役割・Part・フィードバックの観点を明確に指定しましょう。
4. フィードバックをもらうだけで終わる
AIからの改善提案を読んで「なるほど」と思って終わるパターンです。フィードバックを活かすには、同じ質問にもう一度答えることが必須です。
5. 同じ質問に再回答しない
1つの質問に1回答えたら次へ進んでしまうパターンです。同じ質問に2〜3回答えて改善点を反映する方が、はるかに定着しやすいです。
6. 声を出さずに練習する
ChatGPTにテキストで回答を入力するだけで「練習した気」になるパターンです。スピーキング練習は声を出すことが本体です。テキスト入力だけではスピーキング力は伸びません。
ChatGPTは便利ですが、「答えを読んで満足する」だけだとスピーキング力にはつながりません。必ず声に出して答え、録音して聞き返すプロセスを入れることが大切です。
当日の対応力を高めたい場合はIELTSスピーキングの聞き返しガイド記事が参考になります。スコアの仕組みはIELTSスピーキングのスコア記事も役立ちます。
自宅で回す1週間メニュー
ChatGPTを使ったIELTSスピーキング練習を1週間で回すメニュー例です。1日15〜20分あれば十分です。
| 曜日 | 練習内容 | 時間目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 月 | Part 1:5問出題+フィードバック | 15分 | 短答の即答力を鍛える |
| 火 | Part 2:cue card 1枚+スピーチ+評価 | 20分 | タイマーを使い2分間話す |
| 水 | Part 3:ディスカッション3〜4問 | 20分 | 理由と具体例を深掘りする |
| 木 | 月〜水のフィードバックを読み返し、再回答 | 20分 | 同じ問題で改善を確認する |
| 金 | 別トピックでPart 1〜3を通し練習 | 20分 | 本番の流れを体感する |
| 土 | 1週間分の録音を聞き返し、弱点を整理 | 15分 | 翌週の重点ポイントを決める |
| 日 | 苦手なPartだけ軽く復習 or 休み | 10分 | 無理せず調整する |
このメニューは目安です。毎日できなくても、週3〜4回回せれば十分効果はあります。大事なのは「木曜日の再回答」です。ここを飛ばすと、フィードバックが活きません。改善→再回答のサイクルがあるかどうかで、成長速度が大きく変わります。
質問素材はIELTSスピーキングの問題プール記事から補充できます。
まとめ
ChatGPTを使ったIELTSスピーキング練習は、自宅で回せる独学ツールとしてかなり有用ですが、使い方が鍵を握ります。
今回のポイントをまとめると、次の通りです。
- ChatGPTは模擬面接・質問出題・フィードバックに使える
- Part 1〜3でそれぞれ使い方を変えると実戦的になる
- プロンプトは役割・進め方・フィードバック条件を明確に書く
- AIを過信せず、録音と再回答を組み合わせるのが鍵
- オンライン英会話とは役割が違うので、併用が最も効果的
- 「声を出す」「再回答する」の2つがないと練習効果は半減する
最初の一歩としては、ChatGPTに IELTS examiner 役を頼み、Part 1を5問だけ出してもらって、声を出して答え、fluencyとvocabularyだけフィードバックしてもらうところから始めてみてください。
AIを活用した本格的なスピーキング練習に興味がある場合は、SpeechPassでIELTS形式の模擬練習を試すこともできます。




