- IELTSスピーキング パート2 の例題を見ながら練習したいけど、どこから手をつけていいか分からない
- 1分間の準備で何を書けばいいのか迷って、結局メモが役に立たない
- 2分間のスピーチが途中で止まって、沈黙のまま時間が過ぎてしまう
この記事では、IELTSスピーキング パート2 の例題とコツを中心に、1分間の準備法から2分間話しきる構成テンプレートまで具体的に解説します。
Part2 で多くの受験者が陥りがちなのは、「2分間しゃべり続けること」をゴールにしてしまう点です。実は、長く話すこと自体ではなく、構成を保ちながら話し続けることが Band 6 と Band 7 を分けるポイントです。メモの取り方、話の組み立て方、よくある失敗パターンまで押さえておけば、IELTSスピーキング パート2 の練習効率は大きく変わります。
- Part2 の1分準備では文章ではなくキーワード4〜6個だけをメモする。文章を書こうとすると時間切れ+暗記読みに見えて逆効果
- 話の構成は「導入15〜20秒 → 本論80〜100秒 → 結論15〜20秒」の3段階テンプレートで組み立てる。複雑な型は本番で崩れる
- 完璧な英語を話そうとして止まるより、多少の文法ミスがあっても流れを保つ方がFluencyの評価は上がる

IELTSスピーキング Part2 は何を見られるパートか

IELTSスピーキング Part2 は、「構成を保ちながら長めに話せるか」を見るパートです。公式には「individual long turn」と呼ばれ、試験官からタスクカードを渡されて1分間の準備をしたあと、最大2分間話します。2分経過すると試験官が止めるため、時間オーバーの心配はありません。スピーチ後には、試験官から1〜2問の簡単なフォローアップ質問が入ることもあります。
このパートで評価されるのは、「与えられたトピックについて、適切な言語を使い、考えを論理的に整理して話せるか」という力です。採点基準は次の4項目で、それぞれ25%ずつの配点です。
| 採点基準 | 内容 |
|---|---|
| Fluency & Coherence | 流暢さと論理的なつながり |
| Lexical Resource | 語彙の幅と正確さ |
| Grammatical Range & Accuracy | 文法の幅と正確さ |
| Pronunciation | 発音の明瞭さと自然さ |
Band 7 の Fluency 基準は「目立った努力や一貫性の喪失なく長く話せること」です。一方、Band 6 では「長く話す意欲はあるが、一貫性が失われることがある」とされています。つまり、単に2分間埋めるだけでは不十分で、話の流れを保てるかどうかが評価を分けます。
タスクカードには通常4つの箇条書き(bullet points)が含まれています。この4つすべてに触れることが求められるため、準備の段階で見落とさないようにしましょう。
Part2 の配点は他のパートと同じですが、「まとまった長さで話す力」を見せられる唯一のパートです。ここで構成力を示せると、全体の印象がかなり変わりますよ。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得
Part1 の対策を先に固めたい場合は Part1 の例題と対策記事 を、スピーキング全体の評価ポイントを知りたい場合は IELTSスピーキングのコツ記事 も参考になります。
1分間の準備でやること4つと書かない方がいいこと

Part2 が苦手な受験者の多くは、話す段階ではなく1分間の準備の時点でつまずいています。結論として、メモには文章ではなくキーワードだけを書くのが鉄則です。
1分間で文章を書こうとすると、時間が足りず、しかも書いた文をそのまま読む形になりがちです。試験官には「暗記したものを読んでいる」と映り、Fluency の評価が下がります。
1分間でやることは、次の4つに絞ると安定します。
- タスクカードの4項目を確認する --- 見落としがないか10秒で確認
- 話す対象(主語)を1つ決める --- 迷うと時間を浪費するため即決
- 理由・背景のキーワードを2〜3個書く --- 単語レベルでOK
- 締めの感想を1つ決めておく --- 最後に何を言うか決めると安心
逆に、書かない方がいいものも整理しておきます。
悪い例
"I would like to talk about my grandmother who helped me when I was a child..." のように文章をそのまま書く。時間切れになり、書けなかった部分で詰まる。
良い例
grandmother / childhood / math homework / kind, patient / grateful のようにキーワードだけ並べる。話すときに自然な文にできる。
キーワードメモの目安は4〜6個です。多すぎると読み返す時間がかかり、少なすぎると話の途中で迷います。
たとえば「Describe a person who helped you」というタスクカードなら、次のようなメモで十分です。
| 項目 | キーワード例 |
|---|---|
| Who | grandmother |
| How | math homework, every weekend |
| Why important | patient, never got angry |
| Feeling | grateful, miss her |
このメモがあれば、あとは話しながら文を組み立てるだけです。文章を書くのではなく、話の骨組みを置く時間だと考えましょう。
1分間の準備で完璧なメモを作ろうとしないでください。話の地図をざっくり描く感覚で十分です。キーワードさえあれば、話しながら肉付けできます。
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スピーチの構成テンプレートは IELTSスピーキング テンプレート記事 で詳しく解説しています。また、話す内容が思いつかないときの対処法は ブレインストーミング記事 も役立ちます。
2分話しきるためのテンプレート3段階

2分間を話しきるには、シンプルな型を持っておくことが有効です。複雑なテンプレートは本番で思い出せなくなるため、導入・本論・結論の3段階で十分です。
導入(15〜20秒)
何について話すかを最初に明確にします。タスクカードの1つ目の項目に答える形が自然です。
使えるフレーズ例:
- I'd like to talk about ...
- The person I want to describe is ...
本論(80〜100秒)
理由、背景、具体的なエピソードを2つほど入れます。タスクカードの2つ目・3つ目の項目に対応させると漏れが出にくいです。
使えるフレーズ例:
- One thing I remember clearly is ...
- What made it special was ...
- Another reason I chose this is ...
結論(15〜20秒)
最後に印象や学んだことを一言足します。タスクカードの4つ目の項目がここに対応することが多いです。
使えるフレーズ例:
- Looking back, I think ...
- What I learned from this experience is ...
2分ぴったりで終わる必要はありません。1分半を超えていれば十分な長さです。試験官が2分で止めてくれるので、話しすぎる心配もありません。
各段階の時間配分を表にまとめます。
| 段階 | 目安の秒数 | 役割 | 対応するタスクカード項目 |
|---|---|---|---|
| 導入 | 15〜20秒 | 話す対象を明示 | 1つ目(What / Who) |
| 本論 | 80〜100秒 | 理由・背景・エピソード | 2つ目・3つ目 |
| 結論 | 15〜20秒 | 感想・学び | 4つ目(How you felt / Why) |
実際のモデル解答例を見てみましょう。「Describe a person who helped you」の場合です。
導入: I'd like to talk about my grandmother, who helped me a lot when I was in elementary school.
本論1: She used to come to our house every weekend to help me with math homework. I was struggling with multiplication at the time, and she would sit with me for hours, explaining the same concept again and again. What I remember most is that she never got angry, even when I made the same mistake five times.
本論2: Another thing she did was read English picture books to me before bed. At the time I didn't realize it, but that early exposure to English actually helped me a lot later in junior high school.
結論: Looking back, I feel very grateful to her. She taught me that learning takes patience, and I try to keep that attitude whenever I study something new.
この解答は約120語で、だいたい1分30秒〜2分程度の長さです。3段階の構成に沿っているため、聞いている側も流れを追いやすくなっています。
テンプレートを暗記するのではなく、「最初に何の話か言う → 理由を2つ → 感想で締める」という流れを体に入れてください。内容が変わっても、流れは同じです。
型の作り方は IELTSスピーキング テンプレート記事、全体の対策方針は IELTSスピーキング対策記事 も参考になります。
IELTSスピーキング Part2 の例題7選と答え方のヒント
Part2 の練習では、頻出テーマを一通り回しておくと本番で慌てにくくなります。ここでは代表的なIELTSスピーキング パート2 の例題7つと、それぞれの答え方のヒントを紹介します。
1. Describe a person who helped you
タスクカードの典型的な項目: Who / How they helped / When / How you felt
ヒント: 具体的なエピソードを1つ入れると話が膨らみます。「いつも優しかった」だけでなく、「数学の宿題を毎週末教えてくれた」のように場面を絞りましょう。
2. Describe a place you enjoy visiting
項目: Where / How often / What you do there / Why you enjoy it
ヒント: 五感の描写を入れると自然に長く話せます。I can hear the sound of waves through the window. のように、視覚以外の感覚を使うと具体性が増します。
3. Describe a skill you want to learn
項目: What skill / Why / How you would learn it / How it would help you
ヒント: 現在の状況と、学んだあとの変化を対比させると構成がしっかりします。Before/After の構成は Band 7 以上の答え方でよく使われるパターンです。
4. Describe a memorable trip
項目: Where / When / Who with / Why memorable
ヒント: 時系列で話すと整理しやすいです。First, we arrived at the airport early in the morning. Then, we took a local bus to the hotel. のように、時間の流れで話すと Coherence の評価が上がります。
5. Describe a useful piece of technology
項目: What / How you use it / When you started / Why useful
ヒント: 「便利です」で終わらず、Before/After を見せると説得力が増します。「以前は紙の地図で迷っていたが、今はスマホで5分で着ける」のような対比です。
6. Describe a book you remember well
項目: What book / When you read it / What it was about / Why you remember it
ヒント: あらすじを長く説明する必要はありません。「なぜ印象に残ったか」に時間を使うのがポイントです。個人的な感情や、読んだ後に行動が変わった話を入れると話に厚みが出ます。
7. Describe a time you felt proud
項目: When / What happened / Who was there / Why proud
ヒント: 感情の変化を入れると話に厚みが出ます。At first I was nervous, but after finishing the presentation, I felt a sense of achievement. のように、不安から達成感への変化を描写しましょう。
どのテーマでも共通するのは、タスクカードの4項目すべてに触れることです。1つでも抜けると、試験官に「指示を読んでいない」と思われる可能性があります。
例題をもっと見たい場合は IELTSスピーキング例題まとめ を確認してください。Part3 の対策も合わせて進めるなら Part3 の例題と対策記事 が役立ちます。
高スコアっぽく聞こえるIELTSスピーキング パート2 のコツ5つ

Band 7 以上の受験者に共通する話し方には、いくつかのパターンがあります。特別な語彙力がなくても、次の5つを意識するだけで印象が変わります。
1. 具体的な数字や固有名詞を入れる
悪い例
I went to a nice restaurant.
良い例
I went to a small Italian restaurant near Shibuya station.
固有名詞や具体的な情報を入れると、話にリアリティが出ます。「a nice place」より「a quiet café near my office」の方が、試験官の頭に映像が浮かびます。
2. 時系列で整理する
First, ... Then, ... After that, ... Finally, ... のように時間の流れで話すと、聞き手が内容を追いやすくなります。Coherence の評価に直結するポイントです。
3. 感情や印象を入れる
悪い例
I studied English.
良い例
I was frustrated at first, but gradually I started to enjoy it.
感情の変化を入れると、話が単調になりにくく、自然な長さを保てます。「嬉しかった」「驚いた」「最初は不安だった」のような一言を挟むだけで、話の密度が上がります。
4. つなぎ表現(discourse markers)を使い分ける
- Actually, ...(実は)
- What I mean is ...(つまり)
- The interesting thing was ...(面白かったのは)
- To be honest, ...(正直に言うと)
これらの表現は、次の文を考える時間稼ぎにもなります。ただし、同じ表現を何度も繰り返すと逆効果です。4〜5種類をローテーションで使えると安定します。
5. 言い換え(paraphrase)を見せる
同じ単語を繰り返さず、別の表現で言い換えると Lexical Resource の評価が上がります。たとえば「important」を essential や significant に置き換える形です。
5つすべてを一度に意識するのは難しいので、まずは「具体例を入れる」と「感情を入れる」の2つから始めるのが取り組みやすいです。
高スコアの人は「うまい英語」を話しているというより、「具体的で聞きやすい話」をしています。難しい単語より、具体的なエピソードの方がよほど効果的です。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得
評価基準の詳しい解説は IELTSスピーキングのコツ記事 を、使える表現のストックは IELTSスピーキング フレーズ集 も参考にしてください。
Part2でやりがちな失敗6つ
Part2 でスコアが伸びない受験者には、共通する失敗パターンがあります。自分に当てはまるものがないか確認してみてください。
1. メモを書きすぎる
1分間で文章を書こうとして、準備時間を使い切ってしまうパターンです。メモは4〜6個のキーワードで十分です。文章を書くほど、かえって本番で「読んでいる」印象になります。
2. 最初の20秒で止まる
出だしが決まらず、沈黙が続くケースです。I'd like to talk about ... という導入フレーズを1つ決めておくだけで回避できます。最初の1文は「暗記OK」です。
3. タスクカードの項目を順番に読むだけになる
4つの項目に一言ずつ答えて30秒で終わってしまうパターンです。各項目に具体例やエピソードを足して膨らませる意識が必要です。
悪い例
"The person is my mother. She helped me with homework. It was when I was young. I felt happy."(約10秒で終了)
良い例
"I'd like to talk about my mother. She helped me a lot when I was preparing for university entrance exams. Every evening after dinner, she would quiz me on English vocabulary..."(具体的な場面を描写して展開)
4. 暗記したスクリプトを読んでいるように聞こえる
丸暗記した回答は、不自然な速度や抑揚の欠如で試験官に伝わります。テンプレートは構成だけ覚え、中身は毎回その場で組み立てるのが正しい使い方です。
5. 具体例がない
「She is very kind」「It was a nice place」のような抽象的な表現だけで終わるパターンです。「具体的にどう kind だったのか」を1つ入れるだけで、話の説得力が変わります。たとえば「She always remembered my birthday and made my favorite cake」のように、1つのエピソードを足しましょう。
6. 結論なく突然終わる
話の途中で That's all. と言ってしまうケースです。So that's why I ... や Looking back, ... で締めると、構成がきれいに見えます。
Part2 で最も避けたいのは「うまく話そうとしすぎて黙ってしまう」ことです。文法ミスがあっても話し続ける方が、Fluency の評価は高くなります。
Part2 だけをやり込みすぎるのも注意点です。Part2 の構成力は Part1 や Part3 にも波及しますが、総合スコアを安定させるにはバランスよく練習しましょう。Part1 の例題記事 や IELTSスピーキングの勉強法記事 も合わせて確認してみてください。
Part2の練習を最短で改善する1週間メニュー
Part2 を短期間で伸ばすには、例題を増やすだけでなく、録音と振り返りを組み合わせることが重要です。次の1週間メニューを試してみてください。
| 曜日 | やること | 所要時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 月 | 例題を1つ選び、1分メモを3回練習 | 15分 | キーワードの数と内容を調整 |
| 火 | 同じ例題で2分スピーチを録音 | 20分 | 止まらずに話し切ることを優先 |
| 水 | 録音を聞いて改善点を3つ書き出す | 15分 | 構成・語彙・流暢さの観点で |
| 木 | 改善点を意識して同じ例題を再録音 | 20分 | 前回との違いを確認 |
| 金 | 別の例題で1分メモ → 2分スピーチ | 20分 | 新しいテーマへの対応力を確認 |
| 土 | 金曜の録音を振り返り、再チャレンジ | 20分 | 同じ改善サイクルを回す |
| 日 | 1週間の録音を比較して成長を確認 | 15分 | モチベーション維持にも有効 |
録音を聞くときは、次の3点に注目すると改善点が見つかりやすいです。
- 止まった箇所 --- 次に何を言うか決まっていなかった可能性が高い
- 同じ単語を繰り返した箇所 --- 言い換え表現のストックを増やすサイン
- 構成が崩れた箇所 --- テンプレートの3段階に立ち返る
このメニューのポイントは、同じ例題を複数回話すことです。1回目より2回目の方が確実にスムーズになるため、「話せるようになった」という実感が得られます。その実感が、別テーマに挑戦する自信につながります。
録音を聞くのが恥ずかしいと感じる人は多いですが、自分の話を客観的に聞く作業が一番伸びます。最初は辛くても、3日目には慣れてきますよ。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA取得
例題をもっと増やしたい場合は IELTSスピーキング例題まとめ記事 を活用してください。スピーキング全般の練習法は 英語スピーキング練習の記事 も参考になります。
まとめ
IELTSスピーキング パート2 の例題で練習する際に大切なのは、例題の数をこなすことではなく、1分間の準備と2分間の構成を整えることです。
この記事のポイントをまとめます。
- Part2 は individual long turn で、構成を保ちながら話す力が評価される
- 採点基準は Fluency・Lexical Resource・Grammar・Pronunciation の4項目(各25%)
- 1分間の準備ではキーワードだけをメモし、文章は書かない
- 導入・本論・結論の3段階テンプレートで話を組み立てる
- タスクカードの4項目すべてに触れることが重要
- 高スコアのカギは、具体例と感情の変化を入れること
- 完璧を狙って止まるより、流れを保って話し続ける方が評価は高い
最初の一歩としては、例題を1つ選び、キーワードメモを作って2分間話す練習を録音するところから始めてみてください。AIを活用したスピーキング練習に興味があれば、SpeechPass で録音→フィードバックの改善サイクルを回すこともできます。





