- TOEFLリーディングが2026年にどう変わったのか、全体像を最短で把握したい
- TOEFLリーディングの形式・問題数・採点スケールをまとめて知りたい
- 旧形式(長文パッセージ)の情報と混同せず、何から対策すべきか整理したい
結論から言うと、2026年1月21日の改定以降のTOEFLリーディングは「Complete the Words」「Read in Daily Life」「Read an Academic Passage」の3タスクで構成され、セクション全体で50問・約30分。さらに受験者の解答に応じて難易度が変わる「多段階適応式(multistage adaptive)」になり、採点は**0〜30点ではなく1〜6のスケール(0.5刻み)**に変わりました。旧形式の「700語前後の長文パッセージを複数読む」という枠組みは作り替えられています。
この記事は、TOEFLリーディング 2026の決定版ガイドです。3タスクが何を測るのか、新しい採点の仕組み、旧形式との違い、対策の始め方までを、ETS公式資料にもとづいて正確に解説します。
実は、問題数を暗記するより先に、今のTOEFLリーディングが「何を測る試験」に変わったのかを理解する方が、対策効率は大きく上がります。
- 2026年のTOEFLリーディングは3タスク・計50問・約30分。最初のセクションで、多段階適応式で出題される
- 採点は1〜6スケール(0.5刻み)。旧来の0〜30点は廃止。移行期(2026〜2028)はレポートに1〜6バンド+0〜120換算+CEFRが併記される
- 旧形式の長文中心から、短い実用文・短いアカデミック文・語形補充へ。日常的な読解力も問われるようになった
最後まで読むと、旧形式の情報と混同せず、現行形式ベースで対策を始められます。試験全体の仕組みはTOEFL(iBT)とは?4セクションとスコアの仕組みもあわせて確認してください。
TOEFLリーディングは2026年にどう変わった?旧形式との比較

TOEFLリーディング 2026で最初に押さえるべきは、2026年1月21日の改定で試験そのものが作り替えられたことです。旧形式は700語前後の長文アカデミックパッセージを複数読み、各10問程度に答える形式でした。現行のReading sectionは、これに代わって3つの新しいタスクで構成され、しかも多段階適応式です。
つまり、「長文1本をじっくり精読して大量の設問を解く」という旧来の枠組みはもう前提にできません。今は語形を補う基礎力、日常的な実用文を読む力、短いアカデミック文を理解する力を分けて捉える必要があります。
| 観点 | 旧形式(〜2025) | 2026年新形式 |
|---|---|---|
| タスク | 長文アカデミックパッセージ(複数本) | Complete the Words/Read in Daily Life/Read an Academic Passage の3タスク |
| 問題数 | 約20〜30問 | 計50問 |
| 出題方式 | 固定 | 多段階適応式(前半の出来で後半の難易度が決まる) |
| 文章の長さ | 約700語の長文中心 | 約15〜200語の短〜中尺中心 |
| 読む対象 | アカデミック中心 | 日常の実用文+アカデミック |
| 採点 | 0〜30点 | 1〜6スケール(0.5刻み) |
出典: ETS『Updated TOEFL iBT Test Overview』(2026)/『TOEFL iBT Technical Manual』(2025)
悪い例
旧形式前提で「700語の長文を時間内に精読する」対策だけを続ける
良い例
短い実用文の速読・スキャン、語形補充、短いアカデミック文の3方向に対策を分ける
検索すると今でも「リーディングは長文3〜4パッセージ」「1パッセージ20分」といった記事が上位に出てきますが、それらは旧形式(〜2025)の情報です。2026年受験を前提にするなら、必ず現行の3タスク・多段階適応式という前提で情報を整理し直してください。
2026年新形式の全体像 ― 3タスクと問題数・採点

2026年のTOEFL iBTリーディングは、基礎的な語形処理から、日常の実用文、短いアカデミック文までを段階的に測る3タスクで捉えるのがコツです。
| タスク | 何を読むか | 主に見られる力 |
|---|---|---|
| Complete the Words | 約70〜100語のアカデミック文 | 文の意味と語形の処理力(欠けた文字を補う) |
| Read in Daily Life | 約15〜150語の実用文 | 要点・目的・推測・スキャン |
| Read an Academic Passage | 約200語の説明文 | 主旨・詳細・語義・関係・目的の理解 |
レポートに表示されるのはバンド1〜6で、内部の素点(raw score 0〜30)はそのまま見えません。素点はテスト版ごとの難易度差を調整する統計処理を経てバンドに変換されます。スコアの全体像は、次の記事で確認できます。
出典: ETS『Updated TOEFL iBT Test Overview』(2026)
Complete the Words ― 語形を補う基礎力
約70〜100語のアカデミックな文章で、最初の一文はそのまま、その後は1語おきに単語の後半が空欄になっており、欠けた文字を補うタスクです。1つの文章につき10語が対象です。「意味と語形(つづり・文法)の両方を処理する力」を測ります。語彙とつづりの基礎が安定していれば確実に取れる一方、あいまいだと取りこぼしやすいパートです。
Read in Daily Life ― 日常の実用文を読む
ポスター・掲示・メニュー・SNS投稿・スケジュール・メール・チャット・広告・ニュース記事・申込書・請求書・レシートなど、世界中の日常で目にする短い実用文(約15〜150語)を読み、2〜3問の選択問題に答えます。アカデミックな読解とは別に、要点や目的をつかむ、口語・略式の表現を理解する、必要な情報をスキャンする、といった「実用的な読む力」が問われます。
Read an Academic Passage ― 短いアカデミック文を理解する
約200語の説明的な文章を読み、5問に答えるタスクです。歴史・芸術・ビジネス・生命科学・物理科学・社会科学などから出題されますが、背景知識がなくても解けるよう設計されています。事実の把握・文脈中の語義・推測・アイデア間の関係・文章の目的などが問われます。
3タスクは「語形(基礎)→ 実用文 → アカデミック文」と質が変わります。旧形式の長文精読だけに偏らず、短い実用文を速く正確に処理する練習も入れておくと、新形式では取りこぼしが減ります。
採点はどう行われる? band 1〜6 と移行期の換算

2026年のTOEFLは全セクションが**1〜6のバンドスコア(0.5刻み)**で表示され、リーディングも同様です。総合点は4セクションのバンドの平均です。移行期(2026〜2028年)はレポートに旧来の0〜120換算とCEFRも併記されます。
| バンド | CEFR | 旧Reading(0〜30)目安 | 旧総合(0〜120)目安 |
|---|---|---|---|
| 6 | C2 | 29〜30 | 114 |
| 5〜5.5 | C1 | 24〜28 | 95〜107+ |
| 4〜4.5 | B2 | 18〜23 | 72〜86+ |
| 3〜3.5 | B1 | 6〜17 | 44〜58+ |
| 2〜2.5 | A2 | 3〜5 | 24〜34+ |
| 1〜1.5 | A1 | 0〜2 | 0〜12+ |
出典: ETS『Updated TOEFL iBT Test Overview』(2026)
リーディング対策の進め方 ― 何から始めるか

伸ばすコツは、いきなり長文を量読みすることではありません。語彙という土台を固めつつ、精読で正確さを、速読・スキャンでスピードを分けて鍛えることです。
- 語彙を土台にする ― 知らない語が多いと、読解もスキャンも崩れる。毎日反復する
- 精読で正確さを作る ― 構文・代名詞・つながりを正確に追えるようにする
- 速読・スキャンでスピードを上げる ― 実用文から必要な情報を素早く拾う練習
- 多読で読む量に慣れる ― 英語の語順のまま意味を取る感覚を育てる
語彙の土台づくりはTOEFL英単語帳「3800」の使い方とTOEFL・IELTS対策に必要な英単語数、英語の語順で速く読む練習は英語長文音読のやり方とコツ、多読の進め方は英語多読のやり方と効果で詳しく解説しています。
知らない単語は「推測」する ― 文脈の手がかり
新形式は短い文章でも未知語が出ます。知らない語をすべて覚えるのは不可能なので、文脈から意味を推測する技術を持っておくと、止まらずに読み進められます。手がかりは主に4種類です。
| 手がかり | 見つけ方 | パターン(イメージ) |
|---|---|---|
| 類義語 | 近くに同じ意味の語が言い換えで出る | A is …, in other words B |
| 反意語 | but / while などの対比語の先に反対の意味 | not X but Y |
| 例示 | for example / such as の後の具体例から逆算 | Z, such as(具体例) |
| 推論 | 段落全体の論理から見当をつける | 前後の文の流れで判断する |
語彙そのものを増やす側では、長期は多読の中で何度も同じ語に出会うこと、短期は単語カードに「語形・定義・類義語・例文」をセットで書くの二段構えが効きます。短い文でも未知語で止まらないよう、「避ける」より「推測して進む」を習慣にしてください。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格
よくある質問(FAQ)

旧形式の「長文パッセージ」はもう出ないのですか?
アカデミックな文章を読む要素は残っていますが(Read an Academic Passage)、約200語と短くなり、出題の枠組みも作り替えられました。2026年からはComplete the Words・Read in Daily Life・Read an Academic Passage の3タスク・計50問で、多段階適応式です。旧形式(〜2025)前提の「700語の長文を精読して大量の設問を解く」対策はそのままでは当てはまりません。
リーディングは何点満点ですか?30点ではないのですか?
現行のリーディングは**1〜6スケール(0.5刻み)**で採点され、旧来の0〜30点は廃止されました。内部的には素点で集計されますが、レポートに表示されるのはバンド1〜6です。移行期(2026〜2028年)は0〜120換算やCEFRも併記されます。
背景知識がないと解けませんか?
Read an Academic Passageは「背景知識がなくても解ける」よう設計されています。とはいえ、語彙や一般的な背景知識があるほど推測の負担が減り、速く正確に読めます。頻出分野の基礎語彙を入れておくと有利です。
多段階適応式とは何ですか?
セクション前半の出来によって、後半に出る問題の難易度が調整される仕組みです。前半でできるだけ取りこぼさないことが、結果的にスコアの安定につながります。
知らない単語が出てきたら飛ばすべきですか?
すぐ飛ばす前に、文脈の手がかりで推測してみてください。近くの言い換え(類義語)、but・while などの対比(反意語)、for example・such as の後の具体例(例示)、段落全体の論理(推論)から、おおよその意味を絞り込めることが多いです。推測しても要点に関わらないと判断できたら、そこで初めて飛ばして先に進みます。
まとめ
TOEFLリーディングは2026年1月21日に大きく変わり、今は3タスク・計50問・約30分の多段階適応式として理解するのが基本です。旧形式の長文中心から、短い実用文・短いアカデミック文・語形補充へと、問われる読む力が広がりました。
- 現行TOEFLリーディングは3タスク・50問・約30分、最初のセクションで多段階適応式
- 採点は1〜6スケール(0.5刻み)。移行期は0〜120換算・CEFRも併記
- 長文精読だけでなく、語彙の土台・実用文の速読・短いアカデミック文の理解を分けて鍛えるのが近道
TOEFLの他セクションも、TOEFLリスニングとは?・TOEFLライティングとは?・TOEFLスピーキング対策・勉強法ロードマップで同じ2026新形式ベースに整理しています。あわせて読むと、4技能の全体像がつかめます。






