- IELTSライティングのテンプレートがほしいけれど、どこまで使い回していいか分からない
- Task1とTask2で、序論から結論までそのまま埋められる型がほしい
- 丸暗記すると減点されると聞いて、テンプレを使うのが少し怖い
結論から言うと、テンプレートは「文章の骨組み」として使えば強力な武器になります。Task1は4段落、Task2は序論+本論×2+結論という決まった型に、増減・比較・意見の定型文を当てはめれば、20分でも安定して書き切れます。
ただし、本文ごと丸暗記するのは逆効果です。この記事では、そのまま使える穴埋めテンプレと、減点されない使い方を一緒に整理します。
- テンプレートは「答えの丸暗記」ではなく文章の骨組みとして使う。中身は設問に合わせて自分の言葉で埋める
- Task1は4段落(Introduction→Overview→詳細①→詳細②)、Task2は序論+本論×2+結論が基本形
- 本文の丸暗記は試験官に見抜かれて頭打ちになる。**「型+自分の中身」**で安全に伸ばす
そもそもIELTSでテンプレは使っていい?使い回しは危険?
結論から言うと、テンプレートを「骨組み」として使うのは問題ありません。むしろ、構成が安定しない人ほど、決まった型を持つほうが書き出しの迷いが減ります。IELTSは時間との戦いなので、考える順番が固まっているだけで大きな武器になります。
危険なのは、本文をまるごと暗記して、どんな設問にも同じ文章を貼り付ける使い方です。IELTSの試験官は、暗記した文章を見抜く訓練を受けています。設問とかみ合わない定型文は、かえって評価を下げてしまいます。
| 使ってよい(骨組み) | 危険(丸暗記の本文) |
|---|---|
| 段落構成・つなぎ語の型 | 設問に関係なく貼る長い定型文 |
| 増減・比較などの定型表現 | 暗記したエッセイ本体 |
| 序論・結論のフレーム | 中身を変えない使い回し |
IELTSライティング全体の出題形式や時間配分は、IELTSライティングの総合ガイドでまとめています。本記事は、その中の「そのまま使えるテンプレ」に絞って深掘りします。
Task1(Academic)でそのまま使えるテンプレ

Academic Task1は、与えられたグラフや表を客観的に描写する課題です。最低150語を20分で書くのが目安で、意見や分析は求められません。だからこそ、4段落の型に当てはめれば誰でも安定します。
出典: ielts.org『IELTS Academic format: Writing』
4段落の骨組み(Introduction→Overview→詳細①→詳細②)
最初に覚えるのは、この4段落のスケルトンです。冒頭で設問を言い換え、全体像を1〜2文でまとめ、残りで数値の詳細を比較します。
The [グラフの種類] shows [何を測ったか] in [場所] [期間].
Overall, [最も目立つ特徴①]. In addition, [最も目立つ特徴②].
Looking at [対象A] in detail, it [increased / decreased] from [数値] to [数値].
Meanwhile, [対象B] [変化の説明], reaching [数値] in [年].
各空欄を、設問のグラフに合わせて埋めるだけで1本完成します。Overviewに最も目立つ特徴を置くことが、Task達成度を上げるコツです。
増減・比較の定型表現
数値の動きは、決まった動詞とセットで覚えると速く書けます。同じ「増えた」でも、rose / increased / climbed と言い換えれば語彙の評価も上がります。
増加: [対象] rose / increased / climbed to [数値].
減少: [対象] fell / declined / dropped to [数値].
横ばい: [対象] remained stable at around [数値].
比較: [対象A] was higher than [対象B], while [対象C] was the lowest.
General Training Task1(手紙)の書き出し・結び
General TrainingのTask1は、グラフではなく手紙を書く形式です。書き出しと結びは型が決まっているので、丸ごと用意しておくと時間を節約できます。
書き出し: Dear [Sir or Madam], I am writing to [手紙の目的].
状況説明: I would like to [依頼・報告の内容].
結び: I look forward to [hearing from you / your reply].
署名: Yours [faithfully(宛名が不明) / sincerely(相手の名前を書いた場合)], [自分の名前].
グラフ・表・地図・プロセス図など、図表タイプごとの詳しい書き方とモデル文は、次の記事で深掘りしています。
Task2(エッセイ)でそのまま使えるテンプレ

Task2は、与えられたテーマに対して自分の意見を論じるエッセイです。最低250語を40分で書き、配点はTask1の2倍あります。序論+本論×2+結論の4ブロックで組み立てるのが王道です。
出典: ielts.org『IELTS Academic format: Writing』
序論(設問のパラフレーズ+立場)
序論の役割は2つだけです。設問を自分の言葉で言い換え、自分の立場をはっきり示します。ここで立場を曖昧にすると、Task Responseで伸び悩みます。
Many people believe that [トピックの言い換え].
While [反対の立場] has some merit, I [agree / disagree] that [自分の立場].
This essay will explain [理由①] and [理由②].
本論(主張→理由→具体例→小結)
本論は、1段落につき1つの主張に絞ります。主張・理由・具体例・小結の4ステップで書けば、論理が途切れません。これを2段落くり返すのが基本形です。
Firstly, [主張].
This is mainly because [理由].
For example, [具体例].
Therefore, [主張を言い換えて小結].
結論(立場の再提示)
結論で新しい話題を出す必要はありません。本論の要点をまとめ、序論で示した立場をもう一度はっきり述べて閉じます。
In conclusion, although [相手の立場への配慮],
I firmly believe that [自分の立場の再提示]
for the reasons discussed above.
型を固定しすぎない──ブロック別の差し替えフレーズ
テンプレを1つに固定して毎回同じ語で埋めると、Coherenceが「機械的」と判断されやすくなります。防ぐコツは、各ブロックに同じ役割の別表現を2〜3個持っておき、設問ごとに差し替えることです。『でるフレーズで覚えるIELTS英単語』のように、フレーズを「入れ替え可能な部品」として持つと、型の速さを保ったまま単調さを避けられます。
| ブロック | 定番の型 | 差し替え候補(同じ役割の別表現) |
|---|---|---|
| 導入(言い換え) | Many people believe that... | It is often argued that... / There is growing debate over... |
| 主張 | Firstly, ... | To begin with, ... / One key point is that... |
| 理由 | This is because... | This is mainly due to... / The reason is that... |
| 具体例 | For example, ... | For instance, ... / A good example is... |
| 結論 | In conclusion, ... | To sum up, ... / On balance, ... |
同じ機能のフレーズを回せれば、この後で触れる「つなぎ語の機械的な多用」も避けられます。導入・意見・対比・因果まで含めた場面別の一覧は、IELTSライティングで使える表現にまとめています。
設問タイプ別の出し分け
Task2には代表的な設問タイプがあり、序論の一文だけ型を変えれば対応できます。賛否・両論・問題と解決・長所と短所の4パターンを押さえておきましょう。
賛否(agree/disagree): I completely [agree / disagree] that [意見] for the following reasons.
両論(discuss both views): This essay will discuss both views before giving my own opinion.
問題と解決(problem/solution): This essay will examine the causes of [問題] and suggest some solutions.
長所と短所(advantages/disadvantages): This essay will outline the main benefits and drawbacks of [テーマ].
設問タイプごとの考え方(どの立場を選ぶか、理由をどう広げるか)は、IELTSライティングTask2エッセイの型でくわしく解説します。
テンプレ依存の罠──丸暗記で減点される3つの理由

テンプレは便利ですが、使い方を誤ると逆に減点されます。理由は大きく3つです。
① Task Responseが頭打ちになる。 設問に正面から答えず暗記文を貼ると、「課題への応答」が弱いと判断されます。公式も、設問の指示文(rubric)をそのまま写した部分は採点から除外すると示しています。
② Lexical Resource(語彙)が伸びない。 毎回同じ表現で埋めると、語彙の幅が評価されません。テンプレの空欄を自分の言葉に変えてこそ、語彙点が動きます。
③ Coherence(一貫性)は、つなぎ語の機械的な多用で下がる。 firstly / moreover / in addition を文頭に並べるだけでは、論理のつながりは生まれません。公式のディスクリプタも、つなぎ語の過剰・機械的な使用を減点要素としています。
出典: British Council『IELTS Writing band descriptors』
出典: ielts.org『Writing band descriptors and key assessment criteria』
悪い例
設問に関係なく、暗記したエッセイ本文をそのまま貼り付ける
良い例
段落構成だけテンプレから借り、中身は設問に合わせて自分の言葉で書く
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格

テンプレを「自分のもの」にする3手順
テンプレを丸暗記で終わらせず、減点されない形に育てる手順は3つです。順番に練習すれば、本番でも崩れません。
手順1:設問をパラフレーズする
序論の1文目は、設問の語をそのまま使わず言い換えます。名詞を動詞に変える、同義語に置き換えるなど、小さな変換で十分です。これだけでTask ResponseとLexical Resourceの両方に効きます。
手順2:つなぎ語のバリエーションを持つ
firstlyばかり使わず、to begin with / one reason is などの言い換えを2〜3個用意します。同じ機能のつなぎ語を回せれば、機械的な印象が消えます。場面別の使える表現はIELTSライティングで使える表現・語彙にまとめています。
手順3:書く前に3〜5分プランニングする
いきなり書き始めず、最初に骨組みと使う具体例をメモします。型に「何を入れるか」を先に決めておけば、本文がぶれません。プランニングの時間は、結果的に書き直しを減らします。
よくある質問
テンプレートを使うと、試験官に使い回しがバレますか?回答例を見る回答例を閉じる
段落構成やつなぎ語の型を使うだけなら、問題視されません。試験官が嫌うのは、設問と無関係な暗記文を貼り付けるケースです。空欄を設問に合わせて自分の言葉で埋めていれば、自然な答案になります。
毎回まったく同じテンプレートで書いてもいいですか?回答例を見る回答例を閉じる
骨組みは使い回して構いません。ただし、語彙や具体例まで毎回同じだと、Lexical Resourceが伸びにくくなります。型は固定し、中身は設問ごとに変えるのがおすすめです。
Task1とTask2は、それぞれ何語書けばいいですか?回答例を見る回答例を閉じる
公式の目安は、Task1が最低150語、Task2が最低250語です。語数が足りないと減点されるため、テンプレで段落数を確保するのは有効です。ただし、水増しの繰り返し表現は逆効果になります。
60分の時間配分はどうすればいいですか?回答例を見る回答例を閉じる
配点が2倍のTask2に40分、Task1に20分が基本です。Task2では最初の3〜5分をプランニングに使い、最後の数分を見直しに残すと安定します。参考書での練習法はIELTSライティング 参考書・問題集おすすめも参考にしてください。
- テンプレートは文章の骨組みとして使う。中身は設問に合わせて自分の言葉で埋める
- Task1は4段落、Task2は序論+本論×2+結論。増減・比較・意見の定型文を型に当てはめる
- 本文の丸暗記は減点リスク。パラフレーズ・つなぎ語の言い換え・事前プランニングで「型+自分の中身」に育てる
IELTS全体の学習順序や、ライティングを伸ばすための勉強スケジュールは、次の記事もあわせてご覧ください。







