IELTSライティングとは?タスク1/2・採点・対策の全体像

IELTSライティングとは?タスク1/2・採点・対策の全体像IELTS
  • IELTSライティングが、結局「何を・どう書けば点になる試験」なのか、全体像がつかめない
  • Task1とTask2の違い・時間配分・採点基準がバラバラで、頭の中で整理できない
  • 6.0〜7.0を取るために、何から・どの順で対策すればいいか知りたい

IELTSライティングは、全体像を知らないまま参考書を開くと、努力の方向を間違えやすい試験です。配点の小さいTask1に時間をかけすぎたり、語数や構成が崩れたまま難しい語彙を先に追いかけたり——こうした遠回りが、多くの人を「6.5の壁」で足止めさせます。まず地図を持ってから動くだけで、この遠回りはぐっと減らせます。

この記事は、そのための地図です。出題形式・Task1とTask2の違い・時間配分・採点4基準・6.0〜7.0の伸ばし方・対策の順番までを、ielts.org公式情報にもとづいて1枚に俯瞰します。読み終わるころには、自分がまず何から手をつければいいかが決まり、各論はそれぞれのリンク先で迷わず深掘りできます。

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IELTSライティングとは?60分・2タスクの全体像

IELTSのライティングは、60分で2つの問題(Task1とTask2)に解答するセクションです。途中で休憩はなく、配分も自分で管理します。

Task1とTask2では、書く中身も語数も配点も違います。共通しているのは「手書き、または画面に英語で書く力を測る」という目的だけです。

IELTSライティング60分のタイムライン。Task1=150語/20分/配点1、Task2=250語/40分/配点2を1本の帯で対比した図

注意したいのが、Academic(アカデミック)とGeneral Training(ジェネラル)でTask1の中身が変わる点です。受験タイプを取り違えると対策がずれます。

  • Academic Task1:グラフ・表・図・地図などのデータを客観的に描写する(150語以上)
  • General Task1:依頼・苦情・お礼などの手紙(レター)を書く(150語以上)
  • Task2:AcademicもGeneralも共通で、与えられたテーマに意見を述べるエッセイ(250語以上)

留学・大学出願ならAcademic、移住・就労ビザならGeneralが基本です。自分がどちらを受けるかを最初に確認しておきましょう。

出典: IELTS公式(ielts.org)

Task1とTask2は何が違う?描写か、意見か

万年筆で罫線ノートに英文らしき文字を書いている手元

ひとことで言えば、Task1は「事実の描写」、Task2は「自分の意見の主張」です。求められる頭の使い方がまったく違います。

横にスクロールできます
項目Task1(Academic)Task2
課題図表のデータを描写するテーマに意見を述べる
語数の目安150語以上250語以上
目安時間20分40分
配点1(小さい)2(大きい)
求められる力客観的に要点を選び正確に伝える立場を決めて理由・例で論証する

出典: ielts.org『IELTS Academic format: Writing』

初心者がつまずきやすいのが、この2つを同じ感覚で書いてしまうことです。とくにTask1で「私はこのグラフが良いと思う」のように意見を足すと、評価が下がります。

Task1の具体的な書き方(4段落テンプレと図表タイプ別の表現)は、専用記事で深掘りしています。

時間配分はどうする?Task1に20分・Task2に40分

暗い室内で「B&W」の文字が並ぶ紙が照らされている

60分の使い方の基本は、Task1に20分・Task2に40分です。配点がTask2の方が2倍大きいので、時間も2倍かけるのが理にかなっています。

迷ったら、Task2を先に書く戦略もおすすめです。配点が大きく、疲れていない序盤に頭を使うTask2を片づけると、得点の取りこぼしを防ぎやすくなります。

  • Task2(40分):プランニング5分 → 本文30分 → 見直し5分
  • Task1(20分):プランニング3分 → 本文15分 → 見直し2分

どちらの順で書くにしても、Task2に40分を確保する意識が最優先です。Task1に時間をかけすぎてTask2が書き切れないのが、もっとも大きな失点パターンです。

どう採点される?4基準とバンドの仕組み

ライティングは、4つの基準で評価されます。Task1もTask2も枠組みは共通で、第1基準の名前だけが少し違います。

IELTSライティング採点の4基準。課題への対応・つながりと構成・語彙・文法の4つを、一言定義つきで並べた図

  • 課題への対応(Task1=Task Achievement/Task2=Task Response):問われたことに過不足なく答えているか
  • つながりと構成(Coherence and Cohesion):段落分けと接続が論理的で読みやすいか
  • 語彙(Lexical Resource):幅のある語彙を正確に使えているか
  • 文法の幅と正確さ(Grammatical Range and Accuracy):多様な構文をミスなく使えているか

出典: ielts.org『IELTS Writing key assessment criteria(PDF)』

スコアは0.5刻みのバンドで付きます。4基準の評価を平均してタスクごとのバンドを出し、Task1:Task2=1:2の重みで統合して、最終的なWritingバンドが決まります。

採点の流れ。4基準の平均→タスクごとのバンド→Task1:Task2=1:2で統合→Writingバンドへ進む図

Band6とBand7を分けるのは、多くの場合「正確さの一貫性(consistency)」です。良い表現が一度出せるかではなく、全体を通してミスが少ないかが見られます。詳しい採点の物差しは、British Council公式のWriting band descriptorsで確認できます。

6.0〜7.0を取るには?バンド別・伸ばす順番

オレンジ色の壁沿いに上へ伸びる白い階段

「6.5の壁」を越えるコツは、いきなり難しい表現を狙わないことです。伸ばす順番を間違えなければ、6.0台から7.0は十分に届きます。

伸ばす順番は、次の3ステップで考えるとシンプルです。

  1. 語数と構成を満たす:まず250語(Task2)を、段落分けされた読める文章で書き切る——ここが崩れると他の基準も連鎖して下がるからです。
  2. ケアレスミスを減らす:三単現のs・冠詞・時制など知っているのに落とすミスを見直しで潰す——「正確さの一貫性」が直接バンドに効きます。
  3. 弱い基準を1つずつ底上げ:4基準で一番低いものから、語彙なら言い換えの幅、文法なら複文の正確さを増やしていきます。

スコアの読み替え(IELTSバンドと他テストの対応)が気になる場合は、換算の考え方も合わせて押さえておくと目標設定がしやすくなります。

何から始める?Writing対策の進め方

開いた無地ノートに文具を並べた俯瞰

最後に、対策の順番を1本の流れにまとめます。「型→表現→書いて添削で直す」のループを回すのが王道です。

  1. 型を覚える:Task1の4段落、Task2の意見エッセイの構成をテンプレとして暗記する
  2. 表現を増やす:データ描写の定型句、意見・理由・例を述べる言い回しを、単語単体ではなく「タスクで使うフレーズ」の形でストックする
  3. 書いて添削で直す:時間を計って書き、フィードバックで弱点を1つずつ修正する

2の「表現を増やす」でつまずく人は、単語を孤立して覚えていることが多いです。孤立して覚えた語は本番でとっさに出てきません。「増加を描写する」「意見に理由を添える」といったタスクの場面ごとに、フレーズ単位で覚えると、そのまま答案に置けます。場面別の言い換え・つなぎ語は表現集にまとめています。

この3ステップで一番効くのが、最後の「書いて、直す」の反復です。書きっぱなしでは、自分のミスのクセに気づけません。

実体験bySakiSaki|TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格
私は留学なしの独学で、IELTSはOverall 7.5、Writingは8.5でした。やったことはシンプルで、型(テンプレ)を暗記して分量を担保し、そのうえで実際に書いて直す——この反復です。使いすぎは禁物ですが、型があると本番で崩れません。当時いちばん大変だったのが添削でした。人による有料の添削サービスを使いましたが、費用がかさむうえ、結果が返るまで時間がかかり、反復のテンポが止まるのが難点でした。今なら、まずAIに添削してもらって即フィードバックを回し、要所だけ人の目で確認できます。当時の自分が欲しかった環境です。

各論の深掘りは、これから順に公開していきます。テーマ別に次の記事へ進んでください。

IELTS全体の進め方や他技能とのバランスは、勉強法ロードマップで俯瞰できます。リーディング・スピーキングの対策も、ライティングと並行して進めると効率的です。

よくある質問(FAQ)

Q. IELTSライティングは何分で、何語書きますか?

60分でTask1とTask2の2問を書きます。Task1は150語以上、Task2は250語以上が目安です。休憩はなく時間配分も自分で管理するため、配点の大きいTask2に40分、Task1に20分を充てるのが基本です。

Q. Task1とTask2、どちらが重要ですか?

Task2です。採点上の重みがTask1:Task2=1:2で、Writing全体のスコアはTask2の出来でほぼ決まります。Task1に時間をかけすぎてTask2を書き切れないのが、最も大きな失点パターンです。書き方はTask2の書き方で詳しく解説しています。

Q. 手書きとパソコン入力、どちらで受けられますか?

申し込み時に「ペーパー版(手書き)」か「コンピューター版(タイピング)」を選べます。内容・採点基準は同じです。タイピングが速く修正の多い人はコンピューター版、キーボード入力に不慣れな人はペーパー版が向いています。

Q. AcademicとGeneral Trainingで問題は違いますか?

Task1が異なります。Academicはグラフや図表などのデータを描写し、General Trainingは手紙(レター)を書きます。Task2はどちらも「意見を述べるエッセイ」で共通です。留学・大学出願はAcademic、移住・就労はGeneralが基本なので、受験タイプを最初に確認しましょう。

Q. 語数が足りないと減点されますか?

されます。Task1で150語、Task2で250語という下限を下回ると、それだけで減点対象になります。一方で語数を増やしすぎると論理が散りやすいので、Task2は250〜290語程度に収めて見直す時間を残すのが安全です。

公開: 2026-07-01

著者

Saki

Saki

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格

日本で生まれ育ち、留学経験なしの独学で英語を習得。シャドーイング、音読、ディクテーション、単語帳、オンライン英会話など、さまざまな勉強法を試し、本当に効果があった方法を見極めてきました。

試行錯誤を重ねながらスコアを一気に伸ばし、海外MBAにも合格。英語の先生として3年間指導した経験もあります。今では外資系企業のグローバルチームで、外国人上司に直接レポートしながら英語で毎日仕事をしています。

できるだけお金をかけずに独学で英語力を伸ばしたい方、留学やMBA進学に向けてスコアアップを目指している方を全力で応援しています。高額な塾や教材に頼らなくても、正しい方法と継続さえあれば、目標スコアは必ず達成できます。

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