- IELTSのライティングが、結局「何をどう書く試験」なのか全体像がつかめない
- Task1とTask2の違い・時間配分・採点基準がバラバラで頭に入らない
- まず地図を押さえて、何から対策すればいいか知りたい
結論から言うと、IELTSライティングは60分でTask1(150語)とTask2(250語)の2問を書く試験で、採点は4つの基準・0.5刻みで行われ、Task2の配点はTask1の2倍です。対策は「型を覚える→書く→添削で直す」の反復に集約できます。
この記事は、IELTSライティングの地図です。出題形式・Task1とTask2の違い・時間配分・採点4基準・6.0〜7.0の取り方・対策の順番までを、ielts.org公式情報にもとづいて俯瞰します。各論はそれぞれのリンク先で深掘りできます。
- IELTSライティングは60分・2問。Task1(150語/20分)とTask2(250語/40分)を書き、配点はTask1:Task2=1:2
- 採点は4つの基準(課題への対応・つながり・語彙・文法)で評価。0.5刻みのバンドで、両タスクに共通の物差し
- 上げ方は**「型を覚える→実際に書く→添削で直す」の反復**。各論は記事末のリンクから深掘りできます
IELTSライティングとは?──60分・2タスクの全体像
IELTSのライティングは、60分で2つの問題(Task1とTask2)に解答するセクションです。途中で休憩はなく、配分も自分で管理します。
Task1とTask2では、書く中身も語数も配点も違います。共通しているのは「手書き、または画面に英語で書く力を測る」という目的だけです。

注意したいのが、Academic(アカデミック)とGeneral Training(ジェネラル)でTask1の中身が変わる点です。受験タイプを取り違えると対策がずれます。
- Academic Task1:グラフ・表・図・地図などのデータを客観的に描写する(150語以上)
- General Task1:依頼・苦情・お礼などの**手紙(レター)**を書く(150語以上)
- Task2:AcademicもGeneralも共通で、与えられたテーマに意見を述べるエッセイ(250語以上)
留学・大学出願ならAcademic、移住・就労ビザならGeneralが基本です。自分がどちらを受けるかを最初に確認しておきましょう。出典はIELTS公式(ielts.org)です。
Task1とTask2は何が違う?──描写か、意見か
ひとことで言えば、**Task1は「事実の描写」、Task2は「自分の意見の主張」**です。求められる頭の使い方がまったく違います。
| 項目 | Task1(Academic) | Task2 |
|---|---|---|
| 課題 | 図表のデータを描写する | テーマに意見を述べる |
| 語数の目安 | 150語以上 | 250語以上 |
| 目安時間 | 20分 | 40分 |
| 配点 | 1(小さい) | 2(大きい) |
| 求められる力 | 客観的に要点を選び正確に伝える | 立場を決めて理由・例で論証する |
初心者がつまずきやすいのが、この2つを同じ感覚で書いてしまうことです。とくにTask1で「私はこのグラフが良いと思う」のように意見を足すと、評価が下がります。
悪い例
Task1で『この増加は経済にとって良い傾向だと思う』のように自分の意見・分析を書いてしまう(描写タスクなのに主張を混ぜて減点)
良い例
Task1は読み取れる事実だけを描写し、意見はTask2に取っておく。『2010年から2020年にかけて売上は2倍に増加した』のように数字で正確に伝える
Task1の具体的な書き方(4段落テンプレと図表タイプ別の表現)は、専用記事で深掘りしています。
時間配分はどうする?──Task1に20分/Task2に40分
60分の使い方の基本は、Task1に20分・Task2に40分です。配点がTask2の方が2倍大きいので、時間も2倍かけるのが理にかなっています。
迷ったら、Task2を先に書く戦略もおすすめです。配点が大きく、疲れていない序盤に頭を使うTask2を片づけると、得点の取りこぼしを防ぎやすくなります。
- Task2(40分):プランニング5分 → 本文30分 → 見直し5分
- Task1(20分):プランニング3分 → 本文15分 → 見直し2分
どちらの順で書くにしても、Task2に40分を確保する意識が最優先です。Task1に時間をかけすぎてTask2が書き切れないのが、もっとも大きな失点パターンです。
どう採点される?──4基準とバンドの仕組み
ライティングは、4つの基準で評価されます。Task1もTask2も枠組みは共通で、第1基準の名前だけが少し違います。

- 課題への対応(Task1=Task Achievement/Task2=Task Response):問われたことに過不足なく答えているか
- つながりと構成(Coherence and Cohesion):段落分けと接続が論理的で読みやすいか
- 語彙(Lexical Resource):幅のある語彙を正確に使えているか
- 文法の幅と正確さ(Grammatical Range and Accuracy):多様な構文をミスなく使えているか
スコアは0.5刻みのバンドで付きます。4基準の評価を平均してタスクごとのバンドを出し、Task1:Task2=1:2の重みで統合して、最終的なWritingバンドが決まります。

Band6とBand7を分けるのは、多くの場合**「正確さの一貫性(consistency)」**です。良い表現が一度出せるかではなく、全体を通してミスが少ないかが見られます。詳しい採点の物差しは、British Council公式のWriting band descriptorsで確認できます。
6.0〜7.0を取るには?──バンド別・伸ばす順番
「6.5の壁」を越えるコツは、いきなり難しい表現を狙わないことです。伸ばす順番を間違えなければ、6.0台から7.0は十分に届きます。
伸ばす順番は、次の3ステップで考えるとシンプルです。
- 語数と構成を満たす:まず250語(Task2)を、段落分けされた読める文章で書き切る——ここが崩れると他の基準も連鎖して下がるからです。
- ケアレスミスを減らす:三単現のs・冠詞・時制など知っているのに落とすミスを見直しで潰す——「正確さの一貫性」が直接バンドに効きます。
- 弱い基準を1つずつ底上げ:4基準で一番低いものから、語彙なら言い換えの幅、文法なら複文の正確さを増やしていきます。
スコアの読み替え(IELTSバンドと他テストの対応)が気になる場合は、換算の考え方も合わせて押さえておくと目標設定がしやすくなります。
何から始める?──Writing対策ロードマップ
最後に、対策の順番を1本の流れにまとめます。「型→表現→書いて添削で直す」のループを回すのが王道です。
- 型を覚える:Task1の4段落、Task2の意見エッセイの構成をテンプレとして暗記する
- 表現を増やす:データ描写の定型句、意見・理由・例を述べる言い回しを、単語単体ではなく「タスクで使うフレーズ」の形でストックする
- 書いて添削で直す:時間を計って書き、フィードバックで弱点を1つずつ修正する
2の「表現を増やす」でつまずく人は、単語を孤立して覚えていることが多いです。孤立して覚えた語は本番でとっさに出てきません。「増加を描写する」「意見に理由を添える」といったタスクの場面ごとに、フレーズ単位で覚えると、そのまま答案に置けます。場面別の言い換え・つなぎ語は表現集にまとめています。
この3ステップで一番効くのが、最後の**「書いて、直す」の反復**です。書きっぱなしでは、自分のミスのクセに気づけません。
TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格
各論の深掘りは、これから順に公開していきます。テーマ別に次の記事へ進んでください。
- Task2エッセイの書き方 → IELTSライティングTask2
- 段落の型・テンプレート集 → IELTSライティングのテンプレート
- 教材・参考書の選び方 → IELTSライティングの参考書
- スコアを上げる定型表現 → IELTSライティングの表現集
IELTS全体の進め方や他技能とのバランスは、勉強法ロードマップで俯瞰できます。リーディング・スピーキングの対策も、ライティングと並行して進めると効率的です。
- IELTSライティングは60分・2問、配点はTask1:Task2=1:2。まずTask2に40分を確保する
- 採点は4基準・0.5刻みで、Band6→7の差は正確さの一貫性。語数と構成→ケアレスミス→弱い基準の順で伸ばす
- 全体像をつかんだら、Task1の書き方やTask2のエッセイなど各論で深掘りして手を動かしましょう










