IELTSライティングで使える表現|バンド7を狙う言い換え・つなぎ語

IELTSライティングで使える表現|バンド7を狙う言い換え・つなぎ語

  • IELTSライティングで、同じ単語ばかり繰り返してしまう
  • バンド7を狙うのに「どんな表現を覚えればいいか」が分からない
  • つなぎ語を増やしたいが、使いすぎが減点になると聞いて不安

結論から言うと、バンドを左右するのは難しい単語の数ではなく、用途に合った表現を「正確に」使い分けられるかです。IELTSの公式採点基準は語彙の幅(Lexical Resource)とつなぎ・言い換えの適切さ(Coherence and Cohesion)を見ています。だから覚えるべきは、丸暗記の難語ではなく用途別の定型フレーズです。

この記事は、Task1とTask2の両方で使える表現を用途別に整理した実践集です。言い換えの型・つなぎ語・Task2の定型フレーズ・Task1のデータ描写まで、そのまま使える形でまとめます。

この記事をざっくり言うと?
  • 採点で見られるのは語彙の幅(LR)つなぎ・言い換えの適切さ(CC)。難語の数ではなく「正確さ」で差がつく
  • 覚えるのは用途別の定型フレーズ(導入・意見・対比・因果・例示・データ描写・言い換え・結論)
  • Task1はデータ描写、Task2は意見展開で使う表現が違う。両方を分けてストックする
  • つなぎ語は多用すると逆に減点。「機械的に並べる」のではなく必要な場所に置く

なぜ「使える表現」がそのまま点になるのか

IELTSライティングの8用途と表現マップの図解

IELTSライティングの採点は4つの基準で行われます。そのうち2つが、表現と直結します。1つが語彙の幅と正確さ(Lexical Resource)、もう1つが論理のつながりと言い換えの適切さ(Coherence and Cohesion)です。

公式の評価では、バンド7は「あまり一般的でない語彙やコロケーションを、ある程度の正確さで使える」レベルとされます。一方バンド6は「あまり一般的でない語彙に挑戦するが、不正確さが残る」レベルです。つまり挑戦するかどうかではなく、正確に使えるかどうかが6と7の境目になります。

ここで先に伝えたい注意があります。難しい単語を無理に詰め込むほど点が上がる、というのは誤解です。意味やコロケーションを外した難語は、むしろ減点の原因になります。

だから本記事は「丸暗記する難語リスト」ではなく、「用途別に正確に置ける定型フレーズ」を集める方針で進めます。

出典: ielts.org『Understanding your score

出典: British Council『IELTS Writing band descriptors(PDF)

共通で使える「言い換え(パラフレーズ)」の型

Task1でもTask2でも、まず効くのが言い換え(パラフレーズ)です。設問の語をそのまま繰り返すと、同じ単語が何度も出て語彙の幅が低く見えます。設問語を別の表現に置き換えるだけで、印象が変わります。

代表的なのは、頻出語を用途の近い別語に振り替える型です。下の表を「引き出し」として持っておくと、本番でとっさに切り替えられます。

平凡な語言い換え候補例文
importantcrucial / significant / vital / essentialEducation plays a crucial role in economic growth.
goodbeneficial / positive / advantageousRemote work has several beneficial effects on productivity.
badharmful / detrimental / negativeExcessive screen time can be detrimental to children.
a lot ofnumerous / a considerable number ofA considerable number of commuters rely on public transport.
thinkbelieve / argue / maintain / contendMany experts argue that this trend will continue.
peopleindividuals / the public / societySuch policies affect the public as a whole.
problemissue / challenge / drawbackThe main drawback of this approach is its cost.

平凡な語の繰り返しと、正確なパラフレーズの差を比べてみます。

悪い例

「This is an important problem. The problem is important because...」のように important と problem を繰り返す。同じ語が並び、語彙の幅が低く見える

良い例

「This is a crucial issue. It matters because...」のように crucial / issue へ言い換える。意味は同じまま、語彙の幅と正確さが伝わる

注意したいのは、言い換えは「数」ではなく「正確さ」で評価される点です。意味の近さやコロケーションを外した置き換えは逆効果になります。迷ったら、確実に意味が合う語を選びましょう。

Saki @編集部
実体験bySaki @編集部

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格

スピーキングの準備をしていた頃、1つの言いたいことに対して言い換えを3〜4個ずつストックする練習をしていました。たとえば「this is good」なら「this sounds great」「this is fantastic」のように、同じ意味を別の言い方で言えるようにしておくやり方です。これを続けたら滑らかさが増し、違う言い方ができること自体が語彙・表現の幅として評価につながった実感があります。

この「同じ意味を別の言い方で言える」力は、そのままライティングの Lexical Resource です。スピーキングでもライティングでも、評価されるパラフレーズの中身は同じだと考えてよいでしょう。だから言い換えの引き出しを増やす投資は、両方に効きます。

言い換えは「同義語の置き換え」だけではない

同義語に振り替えるのは、言い換えの入り口にすぎません。『分野別×言い換え力 スピーキング攻略 IELTS英単語』が説くように、言い換え力とは「知っている語を、場面に合わせて正しく使い分ける力」です。難しい語を新しく増やすより、手持ちの語を別の角度から使えるようにするほうが、覚え直しが要らず効率的だという発想です。同義語が思いつかないときは、次の4つの型を試すと言い換えが作れます。

パラフレーズの4つの型(同義語・品詞変換・具体↔抽象・文の形)を示した図解

言い換えの型やること例(before → after)
①同義語で替える近い意味の別語に置き換えるimportant → crucial / vital
②品詞を変える名詞⇄動詞⇄形容詞で言い直すPrices rose. → There was a rise in prices.
③具体↔抽象を動かす上位語・下位語で言い換えるcars and buses → private and public transport
④文の形を変える能動⇄受動・節⇄句に組み替えるThe government banned it. → It was banned.

特に②の品詞変換は、IELTSで効きます。すでに知っている語(たとえば run に「経営する」、travel に「移動する」という顔がある)を別の意味で使えるだけで、スペルも発音も覚え直さずに表現できる幅が広がります。

もう一つ意識したいのが、語の「段階」です。同じ意味でも、易しい語・自然な語・一段上の語があります。狙うのは最上級の難語ではなく、試験官が「お」と思う一段上の自然な語を、正確に使うこと。この「ちょっと良い語を正しく」というバランスが、バンド7の語彙感覚です。

トピック語彙も先に「言い換え」を用意する

Task2で出るテーマは、教育・環境・テクノロジー・健康・仕事とお金・犯罪など、実はある程度決まっています。だから頻出トピックごとに、平凡な語からアカデミックな語への言い換えを先に用意しておくと、本番でトピック語彙に詰まりません。『文脈で覚えるIELTS英単語』が読解文の文脈で語彙を仕込むように、テーマと一緒に「使う語」をストックする発想です。

トピック平凡な言い方一段上の言い換え
教育students learn a lotlearners acquire knowledge and skills
環境the air gets dirtyair pollution worsens
テクノロジーphones change our lifedigital devices transform daily life
健康people get sick lessthe risk of illness is reduced
仕事people work from homeemployees work remotely

つなぎ語(linking words)を用途別に

論理のつながり(Coherence and Cohesion)を支えるのが、つなぎ語です。ただし闇雲に増やすのではなく、用途別に少数を正確に使い分けるのがコツになります。ここでは5つの用途に分けて整理します。

対比・譲歩

2つの考えを対比したり、いったん認めてから反論したりするときに使います。

つなぎ語ニュアンス例文
Howeverしかし(独立文の頭)However, this view ignores the cost.
In contrast対照的にIn contrast, rural areas saw little change.
On the other hand一方でOn the other hand, some benefits remain.
NeverthelessそれでもなおNevertheless, the policy was kept.
Although / While〜だけれども(従属節)Although it is costly, it is effective.
Despite〜にもかかわらず(名詞句)Despite the risks, demand grew.
Admittedly確かに(譲歩の前置き)Admittedly, the data is limited.

因果(理由・結果)

理由から結果へ、原因から帰結へつなぐときに使います。

  • Therefore(したがって)
  • As a result(その結果)
  • Consequently(結果として)
  • Thus(こうして)
  • This leads to(これが〜につながる)
  • owing to / due to(〜が原因で・名詞句の前)

例: Prices rose sharply. As a result, demand fell.

追加

同じ方向の情報を積み重ねるときに使います。

  • Furthermore(さらに)
  • Moreover(その上)
  • In addition / Additionally(加えて)
  • What is more(さらに言えば)
  • Besides(それに)

例: It saves money. Moreover, it reduces waste.

例示

主張を具体例で支えるときに使います。

  • For instance / For example(たとえば)
  • such as(〜のような・名詞の直後)
  • to illustrate(例を挙げると)
  • A case in point is...(その好例が〜)
  • namely(すなわち)

例: Renewable sources, such as solar and wind, are growing.

言い換え・要約

述べたことを言い直したり、まとめたりするときに使います。

  • In other words(言い換えれば)
  • That is to say(つまり)
  • To put it simply(簡単に言えば)
  • In short(要するに)
  • Overall(全体として)
  • To sum up(まとめると)

例: In short, the benefits outweigh the costs.

Task2で使える定型フレーズ

Task2は意見を論理的に展開するエッセイです。導入から結論までの「型」に沿って、節ごとに使えるフレーズをそろえておくと、本番で手が止まりません。

用途フレーズ例文
導入It is often argued that...It is often argued that technology harms social skills.
導入In recent years, ... has become a topic of debate.In recent years, remote work has become a topic of debate.
意見表明In my opinion, ... / From my perspective, ...In my opinion, the advantages outweigh the disadvantages.
意見表明I would argue that...I would argue that stricter rules are necessary.
譲歩→反論Admittedly, ... However, ...Admittedly, it is expensive. However, the long-term gains justify it.
譲歩→反論While it is true that..., it should be noted that...While it is true that costs rise, it should be noted that quality improves.
結論In conclusion, ... / To conclude, ...In conclusion, governments should prioritise education.
結論Taking everything into account, ...Taking everything into account, the benefits are clear.

これらは「節ごとの入り口」を作るための表現です。エッセイ全体の組み立て方や段落構成そのものは、別記事のIELTSライティングTask2の書き方IELTSライティング テンプレート集で扱います。本記事の役割は、その型の中に入れる「言葉のパーツ」を増やすことです。

Task1で使える表現(データ描写)

Task1(Academic)は、グラフや表のデータを客観的に描写する課題です。意見は書きません。だから使う表現も、Task2とは別系統で用意します。中心になるのは、増減を表す動詞・程度を表す副詞・比較の表現です。

用途表現例文
増加(動詞)rise / increase / climb / surge / soarSales surged between 2010 and 2015.
減少(動詞)fall / decline / decrease / drop / plummetThe figure plummeted to 10%.
変動・横ばいfluctuate / vary / remain stable / level offPrices fluctuated throughout the year.
程度(副詞)slightly / gradually / steadily / sharply / dramaticallyNumbers rose sharply in the first quarter.
割合account for / make up / representExports accounted for a fifth of the total.
動詞⇄名詞a sharp rise in / a steady decline inThere was a sharp rise in sales.
OverviewOverall, it is clear that... / In general, ...Overall, it is clear that the trend was upward.
比較the highest / the lowest / whereas / compared withGroup A spent the most, whereas Group B spent the least.

Task1の表現は、単語で覚えるより意味のかたまり(フレーズ)で覚えるのがコツです。『でるフレーズで覚えるIELTS英単語』が「increase」ではなく「increase sharply」「a gradual decline」の単位で扱うように、動詞+副詞・形容詞+名詞をセットで持っておくと、本番でグラフを見た瞬間に文が組み立てられます。

特に覚えておきたいのが、動詞と名詞を入れ替える言い換えです。「Sales rose sharply(売上が急増した)」は「There was a sharp rise in sales(売上の急増があった)」と書き換えられます。同じ内容を2通りで書けると、語彙の幅が伝わります。

Overviewは、データ全体の最大の特徴を1〜2文でまとめる段落です。公式も「主要な特徴を選んで比較する」ことを求めています。「Overall, it is clear that...」で始める型を1つ持っておくと安定します。

【最重要】使うほど減点になる「多用」の罠

ここが本記事で一番伝えたい部分です。つなぎ語や難語は、多ければよいわけではありません。むしろ機械的な多用は減点対象になります。

公式の採点でも、バンド6は「つなぎ語を使えてはいるが、文中・文間のつながりが不自然だったり機械的だったりする」と説明されます。つまりつなぎ語を並べること自体は、バンド7の証明にはならないのです。代表的な落とし穴を3つ挙げます。

1つ目が、Firstly / Secondly / Finally の機械的な反復です。すべての段落を同じ番号付けで始めると、単調で機械的に見えます。番号は必要な場面に絞り、対比や因果のつなぎと混ぜましょう。

2つ目が、難語のミスユースです。意味やコロケーションを外した難しい単語は、バンド6の「挑戦するが不正確」に当てはまります。確実に正しく使える語を優先しましょう。

3つ目が、つなぎ語の詰め込みです。1文に However と Moreover と Therefore を重ねると、論理が逆にぼやけます。1つの文に、つなぎ語は基本1つで十分です。

量の目安はシンプルです。採点で見られるのは「つなぎ語の数」ではなく「論理が自然に流れているか」です。接続表現を消すと意味が通らなくなる場所にだけ置く、と考えるとちょうどよくなります。迷ったら一度すべて外し、本当に必要な場所にだけ戻してみてください。

フレーズを「本番で出せる」状態にする練習法

最後に、集めた表現を本番で使える状態にする方法です。リストを眺めるだけでは、試験中にとっさに出てきません。鍵は、自分専用のフレーズリストを作り、反復することです。

おすすめは、用途別に3〜4個ずつに絞った自作リストです。導入・意見・対比・因果・例示・データ描写・言い換え・結論の8用途について、自分が確実に正しく使える表現だけを選びます。多すぎると本番で迷うので、各用途3〜4個で十分です。

作ったリストは、実際に短い文を書いて使う形で覚えます。例文を読むだけでなく、自分のテーマで1文ずつ書くと定着します。

ここで意識したいのが、「意味は分かるが使えない」受動語彙を、「日本語を見たら英語がすっと出る」能動語彙に変えることです。『分野別×言い換え力』が指摘するとおり、覚えた数より「実際に使える数」がスコアを決めます。

週に何度か同じリストを見直し、使えるようになった表現は新しいものと入れ替えていきましょう。学習全体の進め方は、下の関連記事も参考にしてください。

この記事をざっくり言うと?
  • 表現は「用途別に3〜4個ずつ」手元に持ち、設問に合わせて正確に選ぶ
  • 難語の数ではなく、言い換えの正確さ・コロケーションが6と7を分ける
  • つなぎ語は多用が減点。必要な場所にだけ置く
  • Task1はデータ描写、Task2は意見展開で別系統の表現を用意する
  • 自作リストを反復し、「本番でとっさに出る」状態まで持っていく
公開: 2026-07-01

著者

Saki

Saki

TOEIC 980 / TOEFL iBT 106 / IELTS 7.5(CEFR C1)/ 海外MBA合格

日本で生まれ育ち、留学経験なしの独学で英語を習得。シャドーイング、音読、ディクテーション、単語帳、オンライン英会話など、さまざまな勉強法を試し、本当に効果があった方法を見極めてきました。

試行錯誤を重ねながらスコアを一気に伸ばし、海外MBAにも合格。英語の先生として3年間指導した経験もあります。今では外資系企業のグローバルチームで、外国人上司に直接レポートしながら英語で毎日仕事をしています。

できるだけお金をかけずに独学で英語力を伸ばしたい方、留学やMBA進学に向けてスコアアップを目指している方を全力で応援しています。高額な塾や教材に頼らなくても、正しい方法と継続さえあれば、目標スコアは必ず達成できます。

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